無料でお花見できる桜の名所

「春の京都観光の目的は?」と聞けば、多くの方が「桜」と答えることでしょう。

実際、春の京都は、桜の名所に観光客や旅行者の方がたくさんお越しになります。

やっぱり、どなたも春はお花見なんですね。

でも、たくさんの桜の名所に訪れると拝観料が結構な額になってしまうのが難点。

そこで、今回の記事では、拝観料が必要となる桜の名所ではなく、無料でお花見ができる桜の名所を紹介します。

目次

蹴上から山科

まずは、蹴上から山科までの桜の名所を紹介します。ちょっと範囲が広いですが、1日で十分見て廻ることができると思います。

山科疎水

京都駅からJRに乗車し、1駅目の山科駅で降りて北に数分歩くと山科疎水に着きます。

この山科疎水の道には、たくさんの桜が植えられています。もともとは、日露戦争での勝利を祝って、植樹した800本の桜が始まりとされます。

山科疎水の桜については、「京都おちこちぶらぶらよそ見旅」さんの山科疎水のページで詳しく解説されていますので、ご覧になってください。

毘沙門堂

山科疎水沿いの桜を見る前に訪れておきたいのが毘沙門堂です。

毘沙門堂の桜

毘沙門堂の桜

JR山科駅から15分程度北に歩くと毘沙門堂に到着します。

行く途中に山科疎水がありますが、そのまま通り過ぎてください。

毘沙門道の境内には、枝垂桜やソメイヨシノが何本も植えられています。

入口の石段が少々しんどいので、その日のお花見の予定を考慮して毘沙門堂に訪れるかどうか判断してください。

インクライン

山科疎水の桜を見終わったら、山科駅か御陵駅(みささぎえき)で地下鉄に乗車し、蹴上駅まで行きます。歩いて行けない距離ではありませんが、時間を節約したい場合は、地下鉄を利用した方がいいですね。

蹴上駅を出て、すぐの場所にある桜の名所がインクラインです。

インクラインの桜

インクラインの桜

インクラインは、傾斜鉄道のことで、現在は使用されていません。

線路の脇には、たくさんの桜の木が植えられています。

南禅寺

インクラインの後は、南禅寺に向かいましょう。

南禅寺

南禅寺

南禅寺には、三門付近、法堂(はっとう)付近に多くの桜が植えられています。

三門は非常に大きな建物で、桜と一緒に見ておきたいですね。

また、法堂の北側の僧堂のソメイヨシノも毎年きれいに咲くので、こちらもしっかり見ておきましょう。

哲学の道

南禅寺の後は、永観堂を過ぎて、琵琶湖疎水分流沿いの哲学の道へ行きましょう。

哲学の道の脇にもたくさんの桜が植えられています。

哲学の道の桜

哲学の道の桜

哲学の道は、南は熊野若王子神社(くまのちゃくおうじじんじゃ)から北は銀閣寺の辺りまで続いています。

道沿いには、いろいろと休憩できるお店もあるので、歩き疲れたら立ち寄ると良いでしょう。

真如堂

時間があれば、哲学の道の西に建つ真如堂にも訪れたいですね。

真如堂の桜

真如堂の桜

真如堂は、本堂前、西側の門付近に立派な桜が何本も植えられています。

金戒光明寺

真如堂とセットで訪れたいのが金戒光明寺です。

真如堂の南隣に建っているので、移動時間がほとんどかかりません。

金戒光明寺の桜

金戒光明寺の桜

桜が植えられているのは山門付近と極楽橋付近です。

特に山門を背景に見る桜は見事ですよ。

その他の山科駅周辺の桜の名所

宿泊

蹴上、山科の桜の名所付近で宿泊するなら、地下鉄蹴上駅周辺の宿が便利です。

北区の平野神社と上品蓮台寺

北区の京都市中心部近くには、平野神社と上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)という桜の名所があります。

平野神社

平野神社は、桜の品種が多いことで有名です。

春になると3月下旬から4月下旬まで様々な種類の桜が順番に見ごろを迎えていきます。

平野神社の桜

平野神社の桜

どの桜の名所に行けば良いか迷った時は、平野神社に訪れるのがおすすめです。

上品蓮台寺

上品蓮台寺の枝垂れ桜は、ソメイヨシノが散った頃に見ごろを迎えます。

上品蓮台寺の桜

上品蓮台寺の桜

仕事などでソメイヨシノの見ごろにお花見できない方やまだまだ桜を見たりない方は、上品蓮台寺に訪れると良いでしょう。

また、上品蓮台寺には早咲きの枝垂れ桜も植えられているので、ソメイヨシノの開花前に桜を楽しめます。

ソメイヨシノも植えられていますよ。

宿泊

平野神社と上品蓮台寺近くで宿泊するなら京福電車の北野白梅町駅付近の宿が便利です。

出町柳駅から神宮丸太町駅

京阪電車の出町柳駅から神宮丸太町駅の間にも無料でお花見できる桜の名所があります。

賀茂川と高野川

京都を流れる鴨川は、京阪電車の出町柳駅付近で、東の高野川と西の賀茂川が合流して鴨川となります。

地図を見ると「Y」の字のようになっています。

この「Y」の字の分岐点も桜の名所として有名です。

高野川の桜

高野川の桜

特に高野川は、お花見の季節になるとブルーシートでの場所取りが盛んです。

川と桜を見ながらの散歩は、心が和みます。

また、賀茂川を北に20分ほど歩くと半木(なからぎ)の道があり、ここには、たくさんの枝垂れ桜が植えられています。

開花時期は、ソメイヨシノが終わりに近づくころです。

本満寺

地下鉄の今出川駅から東に徒歩約7分、京阪電車の出町柳駅から西に徒歩約10分の場所に建つ本満寺には、立派な枝垂れ桜が1本植えられています。

本満寺の枝垂れ桜

本満寺の枝垂れ桜

樹形が非常に美しく、近年、人気が出ている桜の名所です。

一度は見ておきたい枝垂れ桜ですね。

他にも、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、八重紅枝垂れ桜も見られますよ。

長徳寺

出町柳駅の南に建つ長徳寺の入口には、色の濃い花を咲かせる「おかめ桜」が数本植えられています。

早咲きの桜で、3月中旬から下旬に見ごろを迎えます。

紅色が濃いカンヒザクラも一緒に見ることができますよ。

写真は以下の過去記事に掲載しています。

百萬遍知恩寺

京都大学の近くに建つ百萬遍知恩寺は、3月中旬に早咲きの桜を楽しめます。

また、ソメイヨシノも多く植えられているので本格的な桜シーズンに参拝するのもおすすめです。

琵琶湖疎水

平安神宮付近の琵琶湖疎水沿いもおすすめの散歩道です。

疎水の左右に桜が植えられていて、高野川と同様に川と桜の組み合わせは、心が和みます。

宿泊

出町柳駅から神宮丸太町駅付近で宿を探す場合、神宮丸太町駅近くで泊まるのが便利です。

上賀茂神社と今宮神社

京都市北区の無料の桜スポットとして有名なのが、上賀茂神社と今宮神社です。

私は、桜の季節には訪れたことがないのですが、評判はいいですね。

上賀茂神社

世界遺産に登録されている京都の神社です。地下鉄北大路駅から北に15分ほど歩いた場所にあります。

上賀茂神社のみあれ桜

上賀茂神社のみあれ桜

御所桜、斎王桜、風流桜、みあれ桜といった珍しい枝垂れ桜が植えられているので、他とはちょっと違う桜風景を楽しめます。

今宮神社

地下鉄北大路駅から西に15分ほど歩いた場所に建っています。近くには、大徳寺もありますので、一緒に訪れるといいと思います。

宿泊

上賀茂神社と今宮神社近くには、あまり宿がありません。

京都御苑・西陣界隈

京都御苑や西陣の辺りは、京都市中心部のやや北側なので、あまり桜の名所がなさそうに思えますが、意外と無料で楽しめる桜の名所が多くあります。

京都御苑

京都市中心部の桜の名所と言えば、京都御苑です。

京都御所の桜

京都御所の桜

早咲きから遅咲きまで様々な種類の桜があるので、3月下旬から4月下旬までお花見できます。

また、2016年夏から京都御所が月曜日を除いて通年拝観できるようになったので、春に京都御苑に訪れた時は京都御所も拝観すると良いでしょう。

京都地方裁判所

京都御苑の南にある京都司法裁判所には、敷地を囲むように八重紅枝垂れ桜が多数植えられています。

京都地方裁判所の桜

京都地方裁判所の桜

ソメイヨシノが終わるころに見ごろを迎える色の濃い八重紅枝垂れ桜は、きれいに手入れされおり、整然と並ぶ姿は見事の一言です。

本法寺

本法寺の境内には、比較的多くのソメイヨシノが植えられています。

本法寺の桜

本法寺の桜

見どころは多宝塔近くに植えられている桜です。

本堂の前のソメイヨシノ、参道に並ぶソメイヨシノも見ごたえがありますよ。

雨宝院

雨宝院は、あまり大きいお寺ではありませんが、春になると桜の花が境内を埋め尽くすように咲きます。

雨宝院の桜

雨宝院の桜

歓喜桜、観音桜、松月桜(しょうげつさくら)は、4月中旬に満開になります。

また、4月下旬には、緑色の花を咲かせる御衣黄(ぎょいこう)という珍しい桜が見ごろを迎えます。

ソメイヨシノが散った頃に参拝すれば、きれいに咲いた歓喜桜と観音桜を見ることができますよ。

その他の京都御苑周辺と西陣にある桜の名所

宿泊

京都御所の周辺にいくつかホテルが建っています。

京都駅・四条烏丸・烏丸御池界隈

京都駅、四条烏丸、烏丸御池の辺りは繁華街ということもあって、桜の名所はそれほど多くはありません。

でも、ビルの間にひっそりと桜が咲いているところがいくつかあります。

六孫王神社

六孫王神社には、様々な種類の桜が植えられています。

六孫王神社の桜

六孫王神社の桜

所狭しと植えられた桜が満開になると、境内がとても華やかになります。

4月上旬にソメイヨシノが満開になる時期が美しいですが、4月下旬に咲く八重桜もおすすめです。

仏光寺

仏光寺は、四条烏丸にあるお寺です。

境内には、八重紅枝垂れ桜が数本植えられており、春になると殺風景なビジネス街を明るくしてくれます。

六角堂

六角堂には、御幸桜と呼ばれる枝垂れ桜があります。

傘のように広がる御幸桜の下には十六羅漢がおり、まるで、お花見をしているかのようです。

神泉苑

二条城の近くにある神泉苑は、池を囲むように多くの桜が植えられています。

朱色の反り橋とともに見る桜は、平安時代にいるかのような錯覚を覚えます。

宿泊

四条烏丸と烏丸御池にはたくさんのホテルや旅館があるので、宿泊には便利です。

東山

東山は、京都でも人気の観光スポットで、桜の名所は多くの場合、拝観料が必要になります。

その中でも、円山公園と豊国廟(ほうこくびょう)は、無料でお花見が楽しめる桜の名所です。

円山公園

京阪電車の祇園四条駅から東に5分ほど歩いた場所にある八坂神社の境内を越えた辺りが円山公園です。

円山公園と言えば、枝垂れ桜が有名ですね。

円山公園の祇園枝垂れ桜

円山公園の祇園枝垂れ桜

坂本竜馬と中岡慎太郎の像もあります。

祇園白川

地下鉄三条京阪駅と京阪電車の祇園四条駅の間にある祇園白川は、京都らしい町並みが残っていて、桜の季節は特に風情があります。

祇園白川の桜

祇園白川の桜

春の東山散策の際に訪れたい桜の名所ですね。

豊国廟

豊国廟は、京阪電車の七条駅から20分ほど歩いた場所にある豊臣秀吉の廟所です。

豊国廟

豊国廟

廟所へは、拝観料100円が必要ですが、境内は自由に入ることができます。

このブログでも以前に豊国廟について紹介していますので、参考にしてみてください。

その他の東山の桜の名所

宿泊

円山公園は祇園四条駅近く、豊国廟は七条駅近くの宿が便利です。

他にも清水寺や高台寺へ訪れる予定がある方は、その近くの宿を予約しておいてもいいですね。

嵯峨野と嵐山とその周辺

嵯峨野と嵐山は、一年を通して人気の観光スポットです。

特に紅葉の時期に混雑しますが、桜の時期も多くの観光客の方で賑わっています。

嵯峨野と嵐山の観光名所は、ほとんどが有料です。

しかし、嵯峨野と嵐山は自然の景色を眺めているだけでも十分に価値のある場所です。

広沢池

嵯峨野の大覚寺から東の方に行くと広沢池があります。大覚寺の隣の大沢池と勘違いしないように注意しましょう。

広沢池の桜については、「金原機業店グループ」さんの下記ページを参考にしてください。

宇多野ユースホステル

宇多野ユースホステルは、毎年桜の季節になると、敷地の桜が一般公開されます。

2本の背の高い桜が見事です。

蓮華寺

境内に石仏が並ぶ蓮華寺では、やや遅咲きの桜が数種類植えられています。

珍しい品種ばかりなので、一見の価値がありますよ。

渡月橋付近

嵐山のシンボルと言えば、渡月橋ですが、その付近でも桜を観ることができます。

渡月橋から見た嵐山の桜

渡月橋から見た嵐山の桜

お店もたくさん出ているので、食べ物や飲み物を買って桜を眺めるとちょっとしたお花見気分を楽しめますね。

法輪寺から眺める嵐山の景色も見事です。

松尾大社

阪急嵐山駅から1駅隣の松尾駅近くに建つ松尾大社(まつのおたいしゃ)も桜がきれいです。

嵐山は人が多いのですが、1駅隣の松尾大社は、それほどお花見で訪れる人はいません。

宿泊

嵯峨野、嵐山には宿がたくさんありますが、どこも宿泊料金が高めですね。思い切って贅沢してみようという方意外には、あまりお勧めできません。

伏見

伏見には、無料の桜の名所が多くありますが、訪れる人が少な目で、春の京都観光の穴場となっています。

墨染寺

墨染寺(ぼくせんじ)には、墨染桜という珍しい桜があります。

その名は、薄墨色の花を咲かせたことが由来です。

その他の桜の名所

宿泊

伏見区は宿が少な目です。

宇治市

京都市の南東に位置する宇治市は、平等院が有名ですが、宇治上神社など無料の桜の名所もいくつかあり、お花見におすすめの観光地です。

宇治上神社

宇治上神社は、世界遺産に登録されている神社でありながら拝観料などは必要ありません。

春には、鳥居付近の立派なソメイヨシノが満開となり、参拝者を魅了します。

宇治上神社

宇治上神社

神門の近くにも八重紅枝垂れ桜が植えられており、ソメイヨシノが散り始める頃に見ごろを迎えます。

その他の桜名所

宿泊

宇治市には、観光に便利な場所にホテルや旅館があります。

八幡市

京都府と大阪府の境目にある八幡市にも背割堤と石清水八幡宮といった桜の名所があります。

背割堤

背割堤は、宇治川と木津川の間にある堤防で、道の両脇には桜が植えられています。

春になると桜のトンネルとなります。あまり知られていないと思いきや意外と訪れる方が多い桜の名所です。

背割堤の桜

背割堤の桜

背割堤の桜は、京阪電車の八幡市駅で降りて10分ほど歩くと行けます。駅には、案内が出ていますし、人の流れに従って歩けば、自然とたどり着きます。

なお、2023年から背割堤さくらまつりの期間は、入場時に協力金100円が必要になりました。

石清水八幡宮

背割堤の桜を観たら、ついでに石清水八幡宮にも訪れるといいでしょう。

石清水八幡宮のエジソン記念碑

石清水八幡宮のエジソン記念碑

石清水八幡宮は、八幡市駅からケーブルカーに乗って行けます。

境内の駐車場には、たくさんの桜が植えられており、エジソン記念碑の近くの桜も満開になります。

以上、無料で楽しめる桜の名所を紹介してきましたが、これらの他にも無料の桜の名所はたくさんありますので、調べてみてください。

また、桜の季節は京都市内の道路は混雑するので、パークアンドライドを利用した方が時間を有効に使えます。

ついでに公共交通機関が発売している割引チケットを購入すると交通費を安く抑えられますし、観光名所でいろいろな特典を受けることができますので、検討してみてはいかがでしょうか。

宿泊については、桜の名所付近の宿を紹介しましたが、京都駅周辺の宿を予約しておくのも無難な選択肢ですね。

桜の開花時期については、JR東海などのウェブサイトで調べることができますので、お花見前に調べておくと見ごろを逃さないので便利ですよ。

なお、桜の名所の写真は下のサイトに掲載していますので、よろしければご覧になってください。