下鴨神社の歩射神事・2015年

毎年5月5日は、京都市左京区の下鴨神社で歩射神事(ぶしゃしんじ)が催されます。

歩射神事は、弓矢を使って葵祭の沿道を清める魔除けの神事で、平安時代に宮中で行われていた射礼(じゃらい)の儀が始まりと伝えられています。

ということで、5月5日に歩射神事を観覧するため、下鴨神社を訪れました。

蟇目式

下鴨神社の最寄り駅は、京阪電車の出町柳駅です。

そこから北に5分ほど歩けば、下鴨神社の参道の糺(ただす)の森に到着します。

歩射神事は、午前11時から始まります。

私が下鴨神社に到着したのは、その15分ほど前。

それから5分ほどして歩射神事の行列が楼門をくぐっていきました。

歩射神事の行列

歩射神事の行列

行列はいったん本殿まで行きます。

本殿で何かの儀式をしているようなのですが、観覧者にはわかりません。

15分ほど経過したでしょうか、歩射神事の行列が舞殿の近くに戻ってきました。

そして、橋殿へと向かい、平安時代の装束をまとった人々が着座します。

本殿から橋殿へ

本殿から橋殿へ

歩射神事の最初は、蟇目式(ひきめしき)です。

蟇目式

蟇目式

橙色の衣装を着た方が、鏑矢(かぶらや)を南の空に向かって放ちます。

鏑矢を射る

鏑矢を射る

矢は、「ポーーー」という音とともに楼門の屋根を超えていきました。

楼門

楼門

蟇目式の「蟇」は、ヒキガエルを表しているそうです。

魔性は、ヒキガエルの鳴き声を嫌い、鏑矢の飛ぶ音がその鳴き声に似ているから蟇目式と呼ばれているとのこと。

また、矢の中心に空いた穴がヒキガエルの眼に似ていることから蟇目式といわれるようになったという説もあるそうです。

百々手式

蟇目式の次は百々手式(ももてしき)に移ります。

百々手式では、7人1組で30メートルほど離れた的に向かって連続で矢を射ます。

7人の射手

7人の射手

射手が射る矢は2本。

弓に矢をつがえる

弓に矢をつがえる

1本目に射る矢を甲矢(はや)といい、2本目に射る矢を乙矢(おとや)といいます。

矢を射る

矢を射る

一番右側の射手が矢を射る動作をすると、少し遅れて二番目の射手が動作を開始します。

さらに三番目、四番目と順番に矢を射る動作に移っていきます。

順番に弓を引き絞る

順番に弓を引き絞る

流れるような7人の動作は、まるでEXILEの「Choo Choo TRAIN」の如し。

連続で射られた矢が、次々と的に命中していきます。

的

しかし、的には矢が刺さっていません。

確かに命中する瞬間を見たのですが、不思議です。

実は、射手が射た矢は的を貫通していたのです。

そして、貫通した矢は、射手に戻されます。

今度は女性の射手の登場です。

女性の射手

女性の射手

女性の射手は男性とは異なり水干(すいかん)に烏帽子(えぼし)の姿です。

男性は、矢を射る時、袖が邪魔にならないように左肩を脱いでいたのですが、女性の場合は水干の袖から腕を出して矢を射ます。

袖から腕を出す

袖から腕を出す

女性の射手も右側から順番に弓を引き、連続で矢を射ます。

順番に矢を射る

順番に矢を射る

ちなみに矢は、スクリュー上にくるくると回転しながら飛んでいきます。

回天の方向は、甲矢と乙矢で反対となっているとか。

でも、矢のスピードが速いので、回転しているのを確認することはできませんでした。

途中で見る場所を変えて、橋殿の後ろに行きました。

橋殿の後ろから見た百々手式

橋殿の後ろから見た百々手式

こちらからの方が、矢が的に向かって飛んでいくのがよく見えます。

歩射神事で魔除けをしたので、5月15日の葵祭は無事に行われることでしょう。

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