下鴨神社を紹介しています。
由緒、見どころ、所在地、最寄駅などの情報を掲載。
下鴨神社(賀茂御祖神社)
由緒
下鴨神社は、正式には賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と称し、賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)と玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祭神とする。
下鴨神社の創建は不明であるが、平安遷都(794年)以前からあり、崇神天皇7年に神社の瑞垣(みずがき)が修造されたという記録が残る。
遷都後は、王城鎮護の神として上賀茂神社とともに朝廷に崇敬され、大同2年(807年)には正一位が贈られた。また、弘仁元年(810年)以降約400年の間、斎院(さいいん 斎王の御所のこと)が置かれ、皇女が斎王として奉仕した。
本殿は文久3年(1863年)に造替されたもので、三間社流造、東本殿、西本殿からなる。
平成6年(1994年)に世界文化遺産に登録されている。
ご利益
厄除、縁結び、安産子育、交通安全
葵祭
葵祭は、毎年5月15日に行われる上賀茂神社と下鴨神社の例祭。欽明天皇の時代に賀茂神(かものかみ)の祟りにより飢饉や疫病が流行したため祭礼を行ったところ五穀豊穣が叶ったとされることが祭の起源といわれる。
葵祭は京都御所から下鴨神社を通り上賀茂神社へと平安装束をまとった行列が続く。
相生社(あいおいのやしろ)
相生社は下鴨神社の境内に建つ。縁結びの神で、2本の木を1本に結ばせたと伝えられる。神社の左には1本に結ばれたとされる連理の賢木(れんりのさかき)がある。縁結び、安産子育て、家内安全の御新徳がある。京都七不思議のひとつ。
舞殿(まいどの)
葵祭の時に勅使が御祭文(ごさいもん)を奏上し、東游(あずまあそび)が奉納される。寛永5年(1628年)の造替。
橋殿
御蔭祭(みかげまつり)のときに御神宝を奉安する御殿。寛永5年の造替。年中祭事のときに神事芸能が奉納される。
御手洗川(みたらしがわ)
土用の丑の日に足を浸して病い封じを祈願する足つけ神事、立秋前後に行われる矢取の神事、葵祭の時に行われる斎王代の禊(みそぎ)の儀などが催される。土用が近くなると水が湧き出してくることから京都七不思議のひとつに数えられる。ちなみに、みたらし団子は御手洗川に水が湧き出る様を表現したものと言われる。写真の奥に写っているのは輪橋(そりはし)。
細殿(ほそどの)
平安時代に歴代天皇の行幸などで歌会が行われた社殿。寛永5年に造替。
井上社(御手洗社)
井上社の前身は唐崎社。以前は高野川と賀茂川の合流地東側に建っていたが、文明の乱(1470年)で焼失。その後、文禄年間(1592〜1596年)に現在地に再建された。井戸の井筒の上に祀られたことが社名の由来。
出雲井於神社(いずもいのへのじんじゃ)
祭神は建速須佐乃男命(たけはやすさのおのみこと)。神社の周辺に植えた木が全て柊になるという伝説があることから「なんでも柊」と呼ばれ、京都七不思議のひとつに数えられる。末社に橋本社と岩本社がある。
供御所
神饌を調理する東の間、魚介類を調理する贄殿(にえどの/中の間)、神官などが参集し直会(なおらい)や勧盃(かんぱい)の儀などを行う侍所(さぶらいどころ/西の間)からなる供御所(くごしょ)。
式年遷宮寛永5年度(1628年)造替後、21年ごとに解体修理が行われる。
神服殿
神服殿(しんぷくでん)は、夏、冬の御神服を奉製する御殿。
近世には、勅使殿または着到殿となり、殿内の1室が天皇の行幸のときは玉座となった。また、御所災害時の臨時の御座所と定められていた。開かずの間として伝えられている。
式年遷宮寛永5年度造替後、21年ごとに解体修理が行われる。
雑太社
神魂命(かんたまのみこと)と賀茂建角身命を祀る雑太社(さわたしゃ)。元は鴨社神館(かもしゃかんたち)御所内の雑太という字地に御所の鎮祭社として祀られていた。
明治43年(1910年)9月10日に社前の馬場で初のラグビーの練習が第三高等学校と慶應義塾大学生の間で行われる。昭和44年(1969年)に第一蹴の地の記念碑が建立された。
賀茂斎院歴代斎王神霊社
有智子内親王ほか三十五代斎王御神霊を祀る賀茂斎院歴代斎王神霊社(かもさいいんのごれきだいのいつきのみやのみたまのおやしろ)。
下鴨神社の所在地
〒606-0807
京都市左京区下鴨泉川町59(地図)
下鴨神社への行き方
京阪出町柳駅から徒歩約10分
叡山出町柳駅から徒歩約10分
下鴨神社周辺の宿泊施設
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