6月下旬。
京都市左京区の下鴨神社に参拝してきました。
下鴨神社は、世界遺産に登録されている糺(ただす)の森の中に鎮座する古社です。
今の時期は、糺の森が梅雨らしく潤っていて、またひんやりとした冷気も漂っています。
なので、蒸し暑い時期の京都観光に適した名所です。
深緑と清き小川の流れ
下鴨神社の最寄り駅は、京阪電車の出町柳駅です。
駅から北に5分ほど歩くと、糺の森の入り口に到着します。
糺の森には、多くのカエデの木があり、梅雨の時期は森全体が深緑色の空間となります。

糺の森
これだけの自然林が、京都市中心部からほど近い場所にありながら、開発されることなく残っています。
糺の森は、自生する木々の間を縫うように何本か小川が流れています。
その小川の水はとても清らかで、濁りがなく、川の底がはっきりと見えます。

清き流れ
下鴨神社の境内
糺の森の中の参道を進み、下鴨神社の楼門の前にやってきました。

楼門
楼門をくぐり境内へ。
そして、自分の干支の守り神にお参りをし、その後で本殿に参拝です。
境内の北東にやってきました。
ここには、光琳の梅と呼ばれる紅梅が植えられています。
すでに光琳の梅は、夏らしい姿になっており、枝の上の方の葉は赤く色づき始めていましたよ。

光琳の梅
光琳の梅の近くを流れる御手洗川(みたらしがわ)。

御手洗川
御手洗川の水もきれいですね。
ちなみにみたらし団子は、この御手洗川からこんこんとわき出てくる泡をかたどったというのが語源です。
近くに有名なみたらし団子屋さんがあるので、下鴨神社の参拝の際には、お土産として買っていくのも良いですね。
御手洗川の近くに建つ細殿御所。

細殿御所
歴代天皇の行幸、法皇や上皇の御幸(みゆき)の行在所(あんざいしょ)として使われた建物です。
文久3年(1863年)には、孝明天皇の外国人を追い払うための攘夷祈願(じょういきがん)の際に14代将軍徳川家茂(とくがわいえもち)の侍所にもなりました。
糺の森のアジサイ
再び糺の森へ。
糺の森には、アジサイがたくさん植わってそうな雰囲気があるのですが、意外と少な目で、小さな橋の近くに密集しているくらいです。

糺の森のアジサイ
数は少ないものの木陰に隠れて咲くガクアジサイは、梅雨らしいみずみずしさがありましたよ。

ガクアジサイ
糺の森の参道の隣の馬場。

馬場
糺の森は、適度に保湿されているので肌が潤いますね。
糺の森の入り口付近には、美人祈願の社の河合神社もありますので、女性の方は下鴨神社に訪れた時は忘れずに参拝しておきましょう。
なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。