5月15日。
毎年この日は、葵祭の路頭の儀が行われます。
葵祭と言えば、京都御所から下鴨神社、上賀茂神社へと平安装束をまとった行列が練り歩く路頭の儀が最も有名ですね。
ということで、当日、下鴨神社が鎮座する糺(ただす)の森に葵祭の路頭の儀を見に行きました。
行列終了
葵祭の行列が下鴨神社に到着するのは、午前11時40頃。
時刻は午前11時15分頃となっており、急ぎ、京阪電車の出町柳駅から北に約5分歩いたところにある糺の森に向かうことに。
しかし、すでに交通規制が敷かれており、近道の河合橋を通ることができなくなっていました。
仕方がないので、南の賀茂大橋を渡り、遠回りして糺の森に向かいました。
糺の森の入り口で観覧したかったのですが、すでに人が多く、ここで行列を見ることはできそうにありません。
そのため、糺の森の中で見ることにしたのですが、こちらも、どこも人でいっぱい。
最終的に落ち着いたのは、馬場の北端にある朱色のあけ橋付近。
ここで行列が来るのを待つことに。
行列の先頭がやって来ました。
あけ橋から100メートルほど先にある参道を騎馬が北に向かって歩いていきました。
葵祭の行列は、本列と斎王代列(女人列)から構成されており、先頭の本列は、検非違使(けびいし)や山城使(やましろのつかい)など、警衛のための列となっています。
このまままっすぐ進んでいくのかと思いきや、馬から人が降り、次々とこちらのあけ橋に向かってやってきました。
どうやら、行列はここで終了のようです。
目の前を空馬が通り過ぎていきます。
キーキーと音を出しながら牛車もこちらにやって来ました。
行列を離脱した人たちが次々にあけ橋に向かってやって来ます。
華やかな花傘が見えてきました。
でも、行列を終えた人たちに遮られ、よく見えないですね。
この場所は、観覧には適していませんでした。
本列が終わり、次にやって来たのは婦人列です。
婦人列は雅ですね。
腰輿(およよ)に乗った斎王代も登場。
斎王代は、その名のとおり斎王の代わりという意味です。
斎王は、天皇即位の時に伊勢神宮、上賀茂神社・下鴨神社に精進潔斎(しょうじんけっさい)して奉仕する皇女や王女のことです。
天皇の即位のたびに卜定(ぼくじょう)され、譲位や崩御の際に退下するならわしとなっていました。
葵祭の路頭の儀では、斎王代列が最も人気ですが、戦中戦後に路頭の儀が中止され、復興したのは昭和31年(1951年)のことです。
馬に乗って登場したのは騎女(むなのりおんな)
先ほどまで斎王代が乗っていた腰輿も、あけ橋に向かってきましたよ。
空の腰輿は寂しいですね。
楼門の前に到着した行列は、これから社頭の儀に向かいます。
ここからでは社頭の儀を見ることはできません。
行列を離脱した2基目の牛車もあけ橋にやって来ました。
そして、北に方向転換し、目の前を過ぎ去っていきましたよ。
昨年は、5月15日が雨で葵祭が順延となり見ることができなかったので、今年は5年ぶりの観覧でした。
しかし、見る場所を失敗し、路頭の儀の行列をほとんど見られませんでした。
あけ橋付近は人が少なかったので、穴場だと思ったのですが、人が少ないことにはちゃんと理由があったんですね。
来年以降は、別の場所で観覧することにしましょう。
なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。