山科疎水桜散歩

2010年4月3日、JR山科駅から平安神宮までの桜めぐりを観光しました。

今回の記事では、毘沙門堂から山科疎水、インクライン、南禅寺までの行程を紹介します。

JR山科駅は、京都駅から東へ1駅で、南禅寺はそこから北西の位置にあります。

地図を見る限りでは、5km程の道のりです。

JR山科駅から毘沙門堂へ

JR山科駅に到着したのは、午後12時。

ちなみに京都駅からの運賃は180円です。

山科に到着して最初に目にした桜が、下の写真の枝垂れ桜です。

JR山科駅の枝垂れ桜

JR山科駅の枝垂れ桜

ちょうど満開を迎えたようで、今が見頃といった感じなのですが、山科駅のターミナルのど真ん中に植えられていることから、写真にはたくさん車が写ってしまいました。

JR山科駅から毘沙門堂までは、約1kmあります。

毘沙門堂までは少し狭い道路をまっすぐ北に向かえばいいだけなので、道に迷うことはないでしょう。

普段はほとんど人がいない道路なのに、桜の時期になると車が通るのも苦労するほどたくさんの観光客の方が、毘沙門堂に向かって歩いていました。

そして、毘沙門堂の極楽橋を渡って、石段を上り境内に入ると、そこは正に満開の桜の海。

たくさんの人が桜の木に近付いて写真を撮っていました。

そんな中、一瞬の隙をついて桜をパシャリと撮影。

毘沙門堂境内のソメイヨシノ

毘沙門堂境内のソメイヨシノ

見事、人が写りこまない桜の写真を撮影できました。

境内は、人が多かったのですが、それでも人の波が途切れる瞬間が何回かあったので、再び、桜だけの写真を撮影することに成功。

毘沙門堂境内の枝垂れ桜

毘沙門堂境内の枝垂れ桜

今度の写真は、満開の大きな枝垂れ桜。

そして、一通り、境内の桜を観た後、山科疎水に移動しました。

山科疎水の桜

山科疎水は、毘沙門堂から来た道を山科駅へ引き返す途中にあります。

約4kmの疎水沿いの道は山科疎水の道と呼ばれ、見事な桜並木が続いています。

日露戦争の勝利を祝って800本の桜を植樹したのが始まりとか。

山科疎水の道には、桜だけでなく、菜の花もたくさん咲いています。

桜のピンク色と菜の花の黄色が、見事に調和していて、今がまさに春なんだと感じさせてくれました。

桜と菜の花

桜と菜の花

どこまでも続いているように感じさせる桜並木の写真。

桜と疎水と山

桜と疎水と山

しかし、実際には、桜が密集しているところとそうでないところがあります。

長い山科疎水の道を西に進むこと約3kmほどのあたりに、朱色の橋が架かっていました。

朱色の橋と桜

朱色の橋と桜

この朱色の橋は、本圀寺へと続いています。

神社に行くとよく思うのですが、桜と朱色は似合いますよね。

本圀寺の朱色の橋を越えると桜が少なくなってきます。

そして、ゴールが近づくとまた桜が増えてきます。

ゴールの近くでは、お花見をしている方がたくさんいました。

バーベキューの匂いがなんとも美味しそう。

下の写真は、日本最初の鉄筋コンクリートでできた橋です。

日本最初のコンクリート橋

日本最初のコンクリート橋

ここで、山科疎水の道の桜並木は終了です。

山科疎水の道の桜の観賞は、40分ほどでしたが、水の流れと桜が、すがすがしい気分にさせてくれました。

毘沙門堂と山科疎水の桜については、今夜は「Funk Night!?  Funky Junky」さんでも紹介されています。午前中に訪れたそうで、写真にはほとんど人が写っていませんね。

この後、南に5分ほど歩き、国道143号線沿いに北に向かいました。

インクラインと南禅寺の桜

国道143号線に到着した後は、インクラインがある蹴上まで歩きます。

道路の下には地下鉄東西線が走っていて、ちょうど御陵(みささぎ)駅からスタートして、蹴上駅がゴールといった感じになります。

行程は約1.5km。

ただただ、道路を歩いて行くだけなので、特に目に付くものはありません。

この143号線を歩いている時間が一番退屈でした。

そして、蹴上駅に到着すると駅からは、これでもかと言うほど、たくさんの観光客の方が出てきました。

インクラインは、京都の中でも有名な桜の名所なので、見頃の時期は、やはり大人気ですね。

インクラインには、午後2時を回った頃に到着したのですが、さすがにこの時間だと人が多すぎて、無人の桜の写真を撮影することは不可能でした。

観光客で埋め尽くされたインクライン

観光客で埋め尽くされたインクライン

やはり、山科疎水の道と同様にインクラインも午前中に訪れた方が良さそうです。

「京都写真(Kyoto Photo) 」さんは、早朝にインクラインに訪れて写真を撮影したようです。さすがに人っ子一人写真に写っていませんね。

インクラインの桜を観た後は、南禅寺へ。

普通なら、南禅寺へは道路の方から入るのですが、今回は秘密の抜け道を使用します。

インクラインは丘のように盛り上がっているのですが、その頂上に行くと下の写真に写っている場所に出ます。

インクラインから南禅寺へ抜ける道の入り口

インクラインから南禅寺へ抜ける道の入り口

ここから北のほうに歩いて行くと、なんと門をくぐることなく南禅寺の境内に到着します。

途中、左に崖、右に疎水の急流という危険地帯があるので、どちらにも落ちないように慎重に歩きましょう。

そして、無事に南禅寺に到着。

南禅寺と言えば、秋の紅葉が有名ですが、春には桜も満開になります。

ただ、桜の本数はそれほど多くないので、あまり期待し過ぎない方がいいですね。

それと南禅寺の桜は、法堂や三門近くに多く植えられているのですが、建物を入れて写真を撮るのは非常に難しいです。

どうしても、下の写真のように建物が出しゃばった感じで写ってしまいます。まあ、私のカメラの腕に問題があるのですが。

南禅寺法堂と桜

南禅寺法堂と桜

意外ときれいなのが、建物から離れた場所に植えられているソメイヨシノです。

南禅寺境内の桜

南禅寺境内の桜

この付近は、比較的、人が少ないので、落ち着いて桜を観賞できました。

以上、山科から南禅寺までの桜を紹介しました。

南禅寺の桜を観賞し終えたのは、午後2時30分くらいでした。

今回、気付いた点を以下にまとめておきます。

  1. 人が多くない午前中を選ぶ方がよい。
  2. 山科疎水の道からインクラインに移動する際は、御陵駅から地下鉄に乗車した方が時間が節約できるし、国道沿いの退屈さを省くことができる。
  3. 道中は、お食事できるお店がほとんどない。パンやおにぎりを用意しておいた方が無難。飲み物も必要。

山科から南禅寺まで桜を観に行かれる方は、上記を参考にしてみてください。