京都市下京区は、ビジネス街が多いこともあり、桜の名所が他と比較して少ないですね。
夏は祇園祭で賑わう辺りも、春は仕事やショッピング目的の人たちばかりが目立ち、お花見というイメージがわきません。
でも、探してみれば、下京区にも桜の名所はあります。
地下鉄四条駅からほど近い、仏光寺がそのうちのひとつですね。
満開のソメイヨシノ
地下鉄四条駅から南東に5分ほど歩くと仏光寺に到着します。阪急電車なら、烏丸駅か河原町駅が最寄り駅になります。
東の山門をくぐろうとすると、塀越しにソメイヨシノが満開になっているのが見えました。
仏光寺は、街中にあるお寺。
でも、その周辺は不思議と人が少なく、地下鉄の駅が近くにあるにしては静かな場所です。
山門をくぐると、先ほど見えたソメイヨシノがたくさんの花を咲かせてお出迎え。
近くに寄ると、ひらひらと散っている花弁もありましたが、十分に見ごろを保っていました。
とは言え、花の中心が赤くなってきているので、一雨来ると、多くの花が散ってしまいそうです。
見ごろ前の八重紅枝垂れ桜
仏光寺で有名なのが、2つのお堂の間に並んだ八重紅枝垂れ桜です。
境内の西側に2つのお堂が建っている姿は、西本願寺とよく似ていますね。
八重紅枝垂れ桜は、5分咲きといったところでしょうか。
まだ見ごろ前の状態ではありますが、十分に楽しめる状態と言えるでしょう。
濃いピンク色の花が日差しを浴びると、透明感のある花に変わります。
桜と言えばソメイヨシノが有名で多くの方が好み、私もそうだったのですが、最近では、八重紅枝垂れ桜の方がソメイヨシノよりもきれいだなと感じるようになってきています。
でも、ソメイヨシノが散ると、またソメイヨシノを見たくなったりするんですけどね。
結局、どんな種類の桜もきれいなことには変わりないということでしょう。
お堂とお堂の間から見た八重紅枝垂れ桜。
午後3時ころに訪れたので、ここから見た方が逆光にならなくてきれいでしたよ。
境内の東には、休憩所があります。
ここに座って、眺める八重紅枝垂れ桜もいいもんですね。
仏光寺は、この近くで働く会社員の方たちの憩いの場となっていて、昼休み頃になると、スーツ姿の方が、仏光寺の休憩所でゆっくりとしていますよ。
ビジネス街にとって貴重なお寺ですね。
仏光寺には、境内の北側にもソメイヨシノや八重紅枝垂れ桜が植えられていますが、こちらは一般の立ち入りが禁止となっています。
立ち入り禁止の看板の近くで咲いていたソメイヨシノと八重紅枝垂れ桜がもっともきれいに見えましたが、写真を撮るのは控えておきました。
八重紅枝垂れ桜は、ソメイヨシノが終わる頃に見ごろを迎えます。
京都の各地で、ソメイヨシノが散り始めたかなと思う頃に仏光寺を訪れると、きれいな八重紅枝垂れ桜を見ることができますよ。
なお、仏光寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。