4月下旬に京都府八幡市の善法律寺に新緑とツツジを見に行った後、南に約5分歩き、正法寺(しょうぼうじ)を訪れました。
正法寺は、八幡市の名刹で徳川家とゆかりのあるお寺。
普段は、本堂や庭園は公開されていないものの、境内には入れるので、八幡市に観光で訪れた際は立ち寄りたいところ。
新緑が初夏の到来を告げる
正法寺には、京阪バスの「走上り」で下車して南に約3分歩くと到着します。
京阪電車の石清水八幡宮駅からだと南に徒歩約20分です。
入り口には、年季が入った灰色の石柱が立つ。

入り口
正面には「尾張大納言義直侯 母堂相應院殿墓所 正法寺」と刻む。
尾張大納言義直は、徳川家康の子の義直のこと。
相應院は、家康の側室のお亀の方で、義直の母。
当寺は、志水家の菩提寺で、お亀の方はその志水家の娘。
ゆえにここにお墓があるわけですね。
山門をくぐって境内へ。
砂の参道を進むと、右手に法雲殿が現れます。

法雲殿
歴史あるお寺にしては新しめの建物。
中には、大きな阿弥陀如来坐像が安置されており、一般公開時に拝むことができます。
法雲殿の右前に植えられたカエデは、枝が見えなくなるほど葉を付け、やや西に傾いたお日さまに照らされ、黄緑色に反射。

カエデの新緑
樹高は2メートルくらい。
日当たりの良い場所に植わっているので、法雲殿の屋根より高く育つと、晩秋には見ごたえのある真紅の紅葉を楽しめそう。
そうなるには、あと10年はかかるのでは。
唐門の左右の桜も、青葉を付け、すっかり緑色。

唐門
4月初めに薄紅色の満開の桜を見られたのが随分と昔のことのように、もうすっかり初夏の景色に。
この日は、いつもと変わらず、境内は無人でした。
薄茶色の木の色が特徴的な鐘楼も、鐘が鳴ることなく静かにたたずむ。

鐘楼
本来、お寺とはそういうところ。
初夏の花たち
鐘楼近くの門をくぐった左手では、まだボケが花を咲かせていました。

ボケ
ただ、花は弱々しくなっており、そろそろ力尽きるように枝から落ちていきそう。
代わってコデマリは、真っ白な細かい花を密集させ、枝に小ぶりの雪見大福を無数に並べていました。

コデマリ
初夏になるとコデマリを見かけることがありますが、それほど頻繁に見ることはないですね。
コデマリより大きな花を咲かすオオデマリも、初夏に見られますが、こちらも出会う機会は少なめ。
コデマリの近くではバイカウツギも咲き始め、緑色の葉を下に純白の花びらを四方に広げる。

バイカウツギ
つぼみの方がまだ多く、これから白色が優勢になるのが期待されます。
刈り込まれた木が3本。

刈り込まれた木
まるで抹茶味のきのこの山。
境内の裏は竹藪。

竹藪
かつては、一帯が雑木林だったようですが、それは100年くらい前の話。
戦後から開発が進み、現在は住宅街として栄えています。
竹藪は伐採されて開発されそうな雰囲気ですが、緑を背にした正法寺の景観は変わらずに残って欲しいもの。
今の静寂の境内は、この竹藪によって保たれていると言えなくもない。
正法寺では、5月23日と24日に一般公開が行われます。
本堂や庭園を拝観したい方は、この日に参拝すると良いでしょう。
なお、正法寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。