仁和寺で改元の年だけ見られる御室桜の風景・2019年

4月中旬。

京都市右京区の仁和寺(にんなじ)に参拝しました。

仁和寺には、御室桜(おむろざくら)と呼ばれる遅咲きの桜がたくさん植えられています。

京都のお花見は、この御室桜を見ないことには終われないと言う人もいるくらい美しい桜です。

御室桜の見ごろ時期は、毎年4月中旬で、ソメイヨシノが終わりを迎えた頃が最もきれいです。

御室華舞台から見下ろす御室桜

仁和寺の最寄り駅は、京福電車の御室仁和寺駅です。

駅からは、北に3分ほど歩くと仁和寺の大きな二王門前に到着します。

市バスだと、「御室仁和寺」で下車してすぐです。

二王門には、「おむろ桜見頃」の看板が出ていました。

おむろ桜見頃

おむろ桜見頃

二王門をくぐります。

左手に拝観受付がありますが、こちらは御殿の拝観受付です。

御室桜の拝観受付は、もう少し北に進んだところにあります。

御室桜の拝観料は500円です。

普段は、境内に入るのは無料なのですが、桜の季節だけは拝観料が必要です。

なお、御殿や霊宝館との共通拝観券もあり、こちらの方がお得になっていますよ。

拝観料を納め、参道を北に進み中門をくぐります。

すると、左手で無数の御室桜が、たくさんの花を咲かせていました。

御室桜

御室桜

御室桜は、仁和寺に植えられている桜の総称で、有明や殿桜など多品種の遅咲きの里桜が約200本植えられています。

特に有明の数が多く、一重と八重の真っ白な花が目立ちます。

御室桜の中は一方通行になっています。

入り口は観音堂の東側で、西に向かって歩きます。

観音堂の西側では、今までに見たことがない御室華舞台が設置されていました。

御室華舞台

御室華舞台

舞台の高さは3メートル。

せっかくなので、御室華舞台に上ってみることに。

御室華舞台の後ろには長蛇の列ができており、20分ほど並びました。

御室華舞台で警備をされている人の話によると、御室華舞台が設置されるのは改元の年だけとのこと。

2019年は、4月30日まで平成31年、5月1日から令和元年となることが決まっています。

御室華舞台は、4月18日まで設置されているそうで、御室桜の満開も4月18日ではないかとおっしゃっていました。

御室華舞台から御室桜を見下ろします。

御室華舞台から眺める御室桜

御室華舞台から眺める御室桜

御室桜は、見ごろではありましたが、花の咲き方がバラバラで、全体的に5分咲きから8分咲きの桜が目立ちました。

それでも、一部で満開になっている御室桜もあり、眼下にたくさんの真っ白な花が広がっていましたよ。

真っ白な御室桜

真っ白な御室桜

これまで、御室桜を見下ろしたことはありません。

曇り空と御室桜

曇り空と御室桜

改元の年に御室桜を見に来て、貴重な体験をできましたよ。

私が、御室華舞台にいた時は、曇っていたので、御室桜の写真が暗くなってしまいました。

御室桜と見る諸堂

御室華舞台から降りて、次は桜園の中へ。

観音堂と御室華舞台と御室桜

観音堂と御室華舞台と御室桜

御室桜越しに見る五重塔は春の仁和寺の定番の風景です。

五重塔と御室桜

五重塔と御室桜

ただ、今年は五重塔を修理するため、塔の脇に足場が組まれていて、ちょっと風情がありません。

先ほどまで、頭上を雲が覆っていましたが、空が晴れ日が射すと、御室桜が輝き始めました。

観音堂と五重塔と御室桜

観音堂と五重塔と御室桜

左に観音堂、右に五重塔、手前には雲海のような御室桜。

観音堂は、2012年から2018年末まで工事をしており覆いがかかっていました。

今は工事が終わり、久しぶりに観音堂の屋根を見ることができます。

観音堂と御室桜

観音堂と御室桜

桜園の中を歩きます。

見上げる御室桜の真っ白な花がきれいです。

見上げる御室桜

見上げる御室桜

桜園の外に出ます。

五重塔の前では、八重紅枝垂れ桜やミツバツツジが咲いていました。

五重塔と桜とミツバツツジ

五重塔と桜とミツバツツジ

緋毛氈が敷かれた床几台と朱色の傘も風流ですね。

中門の近くに植えられているソメイヨシノは、多くの花を散らし、境内が薄紅色に染まっていました。

境内に散るソメイヨシノ

境内に散るソメイヨシノ

仁和寺の御室桜は、4月21日までは見ごろを保っていそうです。

まだ京都に桜を見に来られていない方は、仁和寺に参拝してはいかがでしょうか。

なお、仁和寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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