7月24日。
午前中に祇園祭の後祭の山鉾巡行と花傘巡行が行われた後、夕方からは四条寺町の御旅所に据えられた3基の神輿が八坂神社に戻る還幸祭が行われました。
例年だと、御旅所を神輿が出発するのは午後5時以降なのですが、2019年は1時間早い午後4時から御旅所で神事が行われた後、神輿が出発しました。
神輿を担ぐための準備
四条寺町の御旅所の最寄り駅は、阪急電車の河原町駅です。
駅を出て四条通を西に3分ほど歩くと、御旅所の前に到着します。
私が御旅所に到着したのは、午後3時30分頃でした。
御旅所には、神幸祭が行われた7月17日から、素戔嗚尊(すさのおのみこと)を奉祀する中御座の神輿、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)を奉祀する東御座の神輿、八柱御子神(やはしらのみこがみ)を奉祀する西御座の神輿が置かれています。
御旅所から神輿を出して、京都市内を渡御するための準備が着々と進んでいます。
寺町通の北からは、中御座の神輿を先導する久世駒形稚児(くぜこまがたちご)もやってきました。
久世駒形稚児は、京都市南区に建つ八坂神社と同じ素戔嗚尊を祀る綾戸國中神社(あやとくなかじんじゃ)から、祇園祭の神幸祭と還幸祭の日に神輿を先導するためにやってきます。
久世駒形稚児は、ゆっくりと南に進んでいきます。
八坂神社を出発した清々講社の列も四条寺町にやってきました。
中御座の神輿を担ぐ三若神輿会(さんわかしんよかい)が御旅所にやってきました。
そして、御旅所の中央に置かれている中御座の神輿を持ち上げ、ゆっくりと四条通に出していきます。
四条通に出た中御座の神輿は、西に進み、寺町通を少し越えた辺りでいったん降ろされます。
そして、神輿を担ぐための轅(ながえ)の設置が行われます。
中御座の神輿が出発
中御座の神輿を担ぐための準備が進む中、八坂神社から続々と宮本組神宝奉持列がやってきます。
宮本組神宝奉持列は、神輿を先導する久世駒形稚児の前を進みます。
轅が取り付けられた中御座の神輿が、再び御旅所の近くに戻ってきて降ろされました。
そして、午後4時となり、御旅所の隣に建つ冠者殿社(かんじゃでんしゃ)で、神事が始まりました。
冠者殿社の前で、神職の方が何かを読み上げているようですが、私の位置からでは聞こえません。
神輿のお祓いをし、神事が終わったところで、いよいよ中御座の神輿の出発の時がやって来ました。
掛け声をかけ、神輿が持ち上がります。
さらに舁手が両手を伸ばして、神輿を高く持ち上げるさし上げが行われます。
そして、「まーわせ、まーわせ」の掛け声とともに神輿を回転させるさし回しが始まりました。
神輿は、1回転、2回転、3回転と何度もくるくると回った後、西を向きます。
午後4時30分。
中御座の神輿は、四条通から寺町通を左に曲がり南下していきました。
私も、中御座の神輿を追いかけるために人をかき分け横断歩道を渡ります。
この後、東御座の神輿は午後6時、西御座の神輿は午後6時15分に御旅所を出発していますが、その時には、私は中御座の神輿を追いかけていたので、残りの神輿の出発の様子は見ていません。
宿泊
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