縁結びのご利益がある17の神社

京都には、たくさんの神社があります。

神社といえば、ご利益なわけでして、京都では、縁結びのご利益を授かろうと若い女性の方の参拝が絶えません。

どの神社にお参りに行っても、縁結びのご利益を授かれるのでしょうが、やはり、どうせ参拝するなら縁結びで有名な神社の方が良いですよね。

今回の記事では、京都にある縁結びで有名な神社を17ヶ所紹介します。

1.地主神社

縁結びのご利益を授けてくれる神社の中で、京都最古と伝わるのが、京都市東山区の清水寺にある地主神社(じしゅじんじゃ)です。

境内は、若い女性の方で常にいっぱいです。

本殿の左右に「恋占いの石」と呼ばれる石が2つ置かれており、片方の石からもう片方の石に目を閉じてたどりつければ、恋の願いが叶うと伝えられています。

アドバイスをもらうと恋の成就に人の助けが必要となり、何度も挑戦してたどりついた場合は、願いが叶うのが遅れるとも言われています。

幸福祈願所

幸福祈願所

また、上の写真に写っている幸福祈願所のドラの中心を軽く叩くと、縁結びと幸福を祈願できると伝えられています。

なお、地主神社は、2022年8月から約3年間の工事に入っており、工事期間中は参拝できません。

2.濡髪大明神

京都市東山区の知恩院の墓地に祀られている濡髪大明神(ぬれがみだいみょうじん)も縁結びのご利益を授けてくれます。

濡髪大明神

濡髪大明神

濡神大明神は、白狐の化身といわれています。

江戸時代に霊厳上人が説教をしていた雨の日、人々に混ざって、見慣れない童子が傘もささずにおかっぱ頭をびっしょりと濡らしていました。

声をかけてみると、知恩院の御影堂(みえいどう)が建っている所にあった穴に住んでいた狐だと言います。

童子は、住処を壊された仕返しをしようと思っていましたが、説教を聞いてまちがいだったと悟りました。

上人は、泣いている童子に傘を貸し、神通力で寺を守ってくれるように頼んだそうです。

もともとは知恩院を火災から守ってくれる守護神だったのですが、祇園花街が近いことから、縁結びの神様として信仰されるようになりました。

3.八坂神社

知恩院からほど近い厄除けで有名な八坂神社も縁結びのご利益があると伝えられています。

八坂神社

八坂神社

参道脇に建つ大国主社は、地主神社と同じ祭神の大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀っているので、縁結びのご利益を授かるためにしっかりとお参りしておきましょう。

社殿の前には、大国主命と因幡の白兎の像もありますよ。

境内には、美人祈願で有名な美御前社(うつくしごぜんしゃ)もあるので、本殿とともにお参りしておくと良いですね。

4.新日吉神宮

京都市東山区の新日吉神宮(いまひえじんぐう)も八坂神社と同じく厄除けで有名ですが、縁結びのご利益もあります。

新日吉神宮の神猿

新日吉神宮の神猿

本殿前の左右に鎮座している神猿は、災厄を去り幸福を授けてくれるとのこと。

金網に「良縁」と「恋愛成就」の札が貼られていたので、縁結びのご利益も授けれくれそうです。

また、本殿前に祀られている小さな大黒さまは縁結びの神さまで、小槌を撫でながら祈願するとご利益を授かれるといわれています。

5.安井金比羅宮

縁切りで有名な京都市東山区の安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)も縁結びのご利益を授けてくれます。

安井金比羅宮

安井金比羅宮

境内に置かれている縁切り縁結びの碑(いし)と呼ばれている断叶の碑の中央の穴を前からくぐると悪縁を断ち、後ろからくぐると良縁に恵まれるといわれています。

縁結びの祈願をする前にまずは悪縁を断ち切っておきたいですね。

6.相生社

京都市左京区の下鴨神社の楼門の左前に建つ相生社(あいおいのやしろ)には、興味深い縁結びの象徴があります。

相生社

相生社

下鴨神社の七不思議のひとつに数えられる御神木の連理の賢木(さかき)は、縁結びの神さまの御神威により、2本の木が1本に結ばれたそうです。

ご利益がありそうな話ですね。

ちなみに現在の木は4代目で、不思議と代を次いで下鴨神社の神域に生まれるそうです。

7.須賀神社

京都市左京区の聖護院に建つ須賀神社は、節分の日に参拝したい縁結びの神社です。

当日は、下の写真に写っている懸想文(けそうぶみ)売りから懸想文を授かると、縁結びのご利益があるとのこと。

須賀神社の懸想文売り

須賀神社の懸想文売り

懸想文とは、ラブレターのことで、授かった懸想文を鏡台やタンスの引き出しなどに保管しておけば、良縁に恵まれるそうですよ。

8.八大神社

宮本武蔵が吉岡一門との決闘の前に立ち寄ったと伝えられる京都市左京区の八大神社も縁結びのご利益を授けてくれます。

八大神社

八大神社

八大神社の祭神は、八坂神社と同じです。

八坂神社が縁結びの神社であるのと同様、八大神社もそう伝わっているのでしょうね。

9.田中神社

叡山電車の元田中駅近くに建つ田中神社は、祭神として大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀っています。

田中神社

田中神社

大国主命は、出雲大社に祀られている祭神で縁結びの神さまとして信仰されています。

京都では、地主神社など縁結びのご利益がある神社に多く祀られていますね。

なお、田中神社の境内には、クジャクもいますよ。

10.由岐神社

鞍馬寺の境内に建つ由岐神社も縁結びの神社です。

由岐神社

由岐神社

由岐神社の祭神は、国を治め、人民の生活をお教えになり、特に医薬の道をお授けになった医薬の祖神とのこと。

そのため、商売繁盛病気平癒、厄除など様々なご利益を授けてくれるそうで、もちろん縁結びのご利益もあります。

11.貴船神社の結社

貴船神社の結社(ゆいのやしろ)には、磐長姫命(いわながひめのみこと)が祀られています。

結社

結社

瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、木花咲耶姫命(このはなさくやびめのみこと)をめとろうとした時、父の大山祇命(おおやまつみのみこと)が姉の磐長姫命も共にすすめましたが、瓊瓊杵尊がこれを断りました。

このことを恥に思った磐長姫命が、「この地に留まって人々に良縁を授けよう」と言って、鎮座したと伝わっています。

結社が縁結びの神さまとして信仰されているのは、この言い伝えが理由で、平安時代には、女流歌人の和泉式部も祈願したといわれています。

12.日向大神宮

京都市山科区の日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)は、開運、厄除け、縁結びのご利益があると伝えられています。

境内に建つ末社の福土神社(ふくどじんじゃ)は、大国主命を祀っていますので、縁結びのご利益を授かるなら、こちらにもしっかりとお参りしておきたいところです。

日向大神宮にある福土神社

日向大神宮にある福土神社

13.幸神社

京都市上京区の幸神社(さいのかみのやしろ)は、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀っています。

猿田彦大神は、天孫降臨の際に天鈿女命(あめのうずめのみこと)とともに天と地を導いて結ばれたと伝えられています。

そのため、縁結びの神さまとして信仰されています。

幸神社の石神さん

幸神社の石神さん

また、境内の東に祀られている石神さんと呼ばれる石にお参りすると、縁に恵まれるといわれていますが、触ると祟りがあるといわれているので、絶対に触らないようにしましょう。

14.繁昌神社

全国で唯一の商売繁盛の繁昌神社も縁結びのご利益があります。

繁昌神社

繁昌神社

商売繁盛とともに祈願しておくと良さそうですね。

15.道祖神社

京都駅の近くに建つ道祖神社の本殿には、「交通安全の神」と「えんむすびの神」と書かれた提灯がかかっています。

道祖神社

道祖神社

宇多天皇の亭子院(ていじいん)の鎮守社として創建され、明治になって当地に移ってきました。

幸神社と同じく猿田彦命が祀られています。他に天鈿女命も祀られていますよ。

16.野宮神社

京都市右京区の嵯峨野に建つ野宮神社(ののみやじんじゃ)は、いつも修学旅行生で賑わっている縁結びの神社です。

もしかしたら、京都市内で最も人気のある縁結びの神さまかもしれません。

野宮神社

野宮神社

縁結びの神さまとして親しまれているのは、野宮大黒天です。

境内には、いろいろと末社が建っているので、間違えないようにしてください。

迷ったら、全ての社にお参りしておけば良いでしょう。

願い事が叶う神石も撫でておきたいですね。

17.大原野神社

京都市西京区に建つ大原野神社は、平安時代に藤原氏の氏神であった神社で、賀茂社の斎院(未婚の皇女か女王)や伊勢斎宮(未婚の内親王か女王)のように藤原氏の未婚の子女が斎女として置かれました。

大原野神社

大原野神社

藤原氏では、女子が誕生すると、皇后や中宮になれるように当社に祈願し、また、藤原氏の皇后や中宮の参詣も多かったそうです。

こういった理由から、大原野神社は縁結びの神さまとして信仰されるようになりました。

平安時代の貴族がお参りした神社なので、大いにご利益を期待できそうですね。

以上が、京都にある縁結びの神社です。

他にもたくさんありますが、有名なところとちょっと変わったところを紹介しておきました。

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