2019年の京都の桜は、ほぼ散り、残っているのは平野神社、二尊院、六孫王神社くらいでしょうか。
昨年9月の台風21号の被害を受けた桜が多く、枝が折れているのが目立ったのが、今年のお花見の特徴でした。
それでも、いつもと変わらず美しく咲いた桜もたくさんあり安心しました。
2019年の京都のソメイヨシノは、3月27日に開花し、4月12日頃まで楽しめました。
開花は例年より1日早かったものの、4月に入ってから気温の低い日が続いたことから、例年よりも桜が長持ちしましたね。
今回の記事では、2019年に訪れた桜の名所を振り返ります。
2月24日
今年最初のお花見は、2月24日でした。
毎年、この時期には伏見区の淀水路の河津桜を見に行っています。
まだ、咲き始めたばかりの河津桜ばかりで、見ごろになっているのは1本だけでした。
3月10日
3月10日にも、再び淀水路を訪れました。
この日は、小雨が降っていましたが、淀水路では河津桜が見ごろを迎えていました。
淀水路は、近年、多くの観光客や旅行者の方が河津桜を見に訪れるようになっていますが、この日は雨だったこともあり、人が少なかったですね。
3月14日
3月14日は、上京区と左京区の早咲きの桜が咲く名所を訪れました。
清浄華院
上京区の清浄華院(しょうじょうけいん)では、蜂須賀桜(はちすかさくら)が見ごろを迎えていました。
まだ、桜がほとんど咲いていない時期に見る蜂須賀桜は、ひときわ紅色が濃く感じましたよ。
その他の桜の名所
3月26日
3月26日は、京都市中心部の桜の名所を訪れました。
六角堂
中京区の六角堂では、御幸桜が見ごろを迎えていました。
真っ白な花を吊るすようにたくさん咲かせた御幸桜が美しかったです。
六角堂では、境内全体に御幸桜が多く植えられるようになりましたね。
京都御苑
京都御苑では、早咲きの枝垂れ桜が見ごろを迎えていました。
出水の枝垂れ桜は、いつもながら海外からの旅行者の方々に人気でしたね。
近衛邸跡の糸桜は、昨年の台風21号で枝が折れたものが目立ちましたが、想像していたよりも美しく花を咲かせてくれました。
なお、3月27日には、天皇皇后両陛下も近衛邸跡に行幸され、糸桜を観賞されました。
その他の桜の名所
3月28日
3月28日は、京都駅近くの桜の名所を訪れました。
渉成園
京都駅から徒歩10分ほどの場所にある渉成園では、傍花閣の周囲で、シュゼンジカンザクラ、ヒガンザクラ、枝垂れ桜が見ごろとなっていました。
ソメイヨシノは、ちらほらと咲き始めたばかりでしたが、シュゼンジカンザクラの紅色の花とヒガンザクラの白色の花との対比が美しかったです。
渉成園は、京都駅から近いのに人が少ないのが良いですね。
その他の桜の名所
3月31日
3月31日は、八幡市の背割堤(せわりてい)に桜を見に行きました。
ソメイヨシノは、まだ見ごろ前の状況で、桜並木にボリュームがありませんでした。
昨年9月の台風21号で枝が折れた桜が多く、以前よりも寂しい風景になっていたのが残念です。
4月1日
4月1日は、左京区の岡崎界隈の桜を見て歩きました。
真如堂
真如堂(しんにょどう)では、赤門前の桜が満開になっていましたが、境内のソメイヨシノはまだ見ごろ前でした。
本堂脇のたてかわ桜も見ごろ前の状況でしたが、上の方の枝にはたくさんの花が咲いていましたね。
その他の桜の名所
- インクラインで咲き始めた桜・2019年
- 南禅寺の見ごろ前の桜・2019年
- 哲学の道で開花した桜・2019年
- 雨降る金戒光明寺で咲き始めた桜・2019年
- 平安神宮の咲き始めの左近の桜・2019年
- 岡崎疏水の咲き始めの桜・2019年
4月3日
4月3日は、東山区の桜の名所を訪れました。
清水寺
清水寺の桜は、枝垂れ桜は満開だったものの、ソメイヨシノは見ごろ前でした。
本堂の改修が行われているためか、以前よりも桜の数が減っていたのも残念でした。
でも、この日は、青龍会(せいりゅうえ)が行われており、境内を青龍が練り歩くのを興味深く見ることができましたよ。
円山公園
円山公園は、園内全体で枝垂れ桜が見ごろとなっていました。
ソメイヨシノは5分咲き程度で、この日に京都の桜が咲き進むのが遅いのを実感しましたね。
いつもながら、円山公園は、お花見で訪れた人でいっぱいでしたよ。
円山公園の隣の八坂神社では、ソメイヨシノがきれいに咲いていました。
その他の桜の名所
4月5日
4月5日は、嵐山と京都駅付近の桜を見に行きました。
大河内山荘
この日は、快晴だったこともあり、大河内山荘の展望台からは、嵐山や比叡山がきれいに見えました。
嵐山の山肌の桜が美しかったですね。
遠くの比叡山と眼下で満開になったソメイヨシノも美しかったです。
茶席で、抹茶をいただきながら、のんびりと見る桜も格別でしたよ。
東寺
京都駅近くの東寺では、不二桜とソメイヨシノが見ごろになっていました。
ただ不二桜は、枝が短くなっており、以前よりも、やや華やかさが失われていました。
それでも、快晴の空の下で見る不二桜と五重塔は美しく、また、たくさんの花を咲かせたソメイヨシノが、境内全体を春色に染め、すばらしい風景を見ることができました。
2019年は、4月5日が最も桜が美しかったですね。
その他の桜の名所
4月8日
4月8日は、右京区と上京区の桜の名所を訪れました。
龍安寺
龍安寺(りょうあんじ)では、石庭前の八重紅枝垂れ桜、桜苑の八重紅枝垂れ桜、鏡容池のソメイヨシノが見ごろでした。
特に青空の下で見た鏡容池と桜が印象に残っていますね。
ただ、この日は、昼以降に空が曇り出し、一時的に大雨となりました。
風も強く、この日に花を散らしたソメイヨシノが多かったのではないでしょうか。
その他の桜の名所
- 上品蓮台寺で満開になった桜・2019年
- 石像寺の満開の枝垂れ桜・2019年
- 妙蓮寺の満開の桜・2019年
- 水火天満宮の2本の枝垂れ桜が見ごろ・2019年
- 本法寺の満開の桜・2019年
- 妙顕寺の満開の桜・2019年
- 妙覚寺と善明院の桜・2019年
4月12日
4月12日は、再び東山区の桜の名所を訪れました。
豊国廟
豊国廟(ほうこくびょう)では、ソメイヨシノが散り始めていましたが、まだ見ごろを保っていました。
すでに半分以上は散っているだろうと思っていたので、あまり期待していなかったのですが、想像以上にきれいな桜を見ることができました。
建仁寺
建仁寺でも、ソメイヨシノが散り始めていましたが、見ごろを維持していました。
この日、特に美しかったのが八重紅枝垂れ桜でした。
京都では、例年、ソメイヨシノが終わる頃から八重紅枝垂れ桜が見ごろに向かうのですが、2019年は八重紅枝垂れ桜の開花が早かったことから、ソメイヨシノと八重紅枝垂れ桜が同時に見ごろになっているところが多かったですね。
その他の桜の名所
- 養源院の遅咲きの桜と新緑・2019年
- 法住寺で満開になった八重紅枝垂れ桜・2019年
- 智積院で満開になった八重紅枝垂れ桜・2019年
- 妙法院の終わりが近づく桜・2019年
- 団栗橋付近で見る鴨川の桜・2019年
4月15日
4月15日は、右京区と上京区を中心に遅咲きの桜を見て歩きました。
この日が、2019年最後のお花見となりました。
仁和寺
仁和寺(にんなじ)では、御室桜(おむろざくら)が見ごろを迎えており、満開までもう少しの状況となっていました。
真っ白な御室桜と青空がとても爽やかでしたね。
2019年は、平成から令和へ改元されますが、仁和寺では、改元の年だけ御室華舞台が設置され、たくさん咲く御室桜を見下ろすことができました。
その他の桜の名所
- 五智山蓮華寺の遅咲きの桜・2019年
- 北野天満宮の遅咲きの桜と新緑・2019年
- 平野神社で咲く遅咲きの桜・2019年
- 千本釈迦堂の咲き始めの遅咲き桜・2019年
- 雨宝院で満開になった歓喜桜と観音桜・2019年
毎年、春になると、どこに桜を見に行こうか迷います。
行きたいところは、たくさんあるのですが、全てを見るだけの時間的余裕はありませんから、諦めないといけない桜の名所がいくつもあります。
また、訪れたは良いものの、桜が見ごろではなかったということもよくあり、別の桜の名所に行くべきだったと残念に思ったことも、しばしばありましたね。
桜が、どれくらい咲き進んでいるかは、以下のブログを参考にさせていただきました。
どなたも、実際に桜を見に行って、写真を掲載してくれているので、どれくらい桜が咲いているのかを知るのに大変役立ちました。
普段から、京都のいろんな情報を記事にしてくれているので、京都観光の参考になりますよ。
なお、私が今年訪れた京都の桜の名所の写真は、京都桜photoに掲載しているので、来年以降のお花見の計画の際にでも参考にしてみてください。