天龍寺の望京の丘から見下ろす桜・2019年

4月上旬。

京都市右京区の天龍寺に桜を見に行きました。

天龍寺は、嵐山を代表する寺院で、世界遺産にも登録されています。

1年を通して多くの旅行者や観光客の方が訪れますが、特に春の桜シーズンは混雑しますね。

望京の丘の下に広がる桜風景

天龍寺は、京福電車の嵐山駅を出てすぐの場所に建っています。

JRだと嵯峨嵐山駅から西に徒歩約10分、阪急電車だと嵐山駅から北に徒歩約8分です。

京福電車の嵐山駅から近い総門から天龍寺の参道に入ります。

参道脇にも、桜が数本植えられており、ソメイヨシノは見ごろを迎えていました。

そして、きれいに咲いた桜の下では、海外からお越しの方々が記念撮影をしています。

参道をまっすぐ西に進み、庭園の拝観受付にやって来ました。

庭園の拝観料は500円です。

追加で300円納めると、諸堂も拝観できますよ。

入り口の門をくぐると西側に大方丈が建っています。

そして、大方丈の西側には、大きな曹源池があります。

大方丈と曹源池

大方丈と曹源池

天龍寺は、室町幕府初代将軍の足利尊氏が創建したお寺とあって、大方丈と曹源池に豪快さを感じますね。

曹源池から北に少し歩くと、多宝殿が建っています。

その多宝殿の前の枝垂れ桜が、満開となっていました。

多宝殿前の枝垂れ桜

多宝殿前の枝垂れ桜

天龍寺の境内でも、この枝垂れ桜は特に人気があり、春は何時も観光客の方に取り巻かれています。

この日も、人がいっぱいでしたよ。

曹源池の西側に向かいます。

境内の西側は、なだらかな斜面となっています。

その斜面にはコケがびっしりと生えており、また、様々な種類の木も植えられていますよ。

石段を上っていくと、紫色の花をたくさん咲かせたミツバツツジが青空の下で美しい姿を見せてくれました。

ミツバツツジ

ミツバツツジ

春の天龍寺では、ミツバツツジも見ておきたいですね。

石段を上り、最も高い所にやって来ました。

この辺りは、望京の丘と呼ばれ、その名のとおり京都の街を眺めることができますよ。

望京の丘からの眺め

望京の丘からの眺め

眼下には、ミツバツツジと枝垂れ桜。

望京の丘の北側にやってくると、多宝殿を見下ろせる場所があります。

見下ろす多宝殿と桜

見下ろす多宝殿と桜

桜が見事に咲いています。

望京の丘からは、無数の枝垂れ桜を見下ろすことができます。

丘の上の方に植えられている枝垂れ桜が特に立派です。

枝垂れ桜と青空

枝垂れ桜と青空

見下ろすと、満開の枝垂れ桜が、まるで雲海のように広がっていました。

見下ろす満開の枝垂れ桜

見下ろす満開の枝垂れ桜

空に薄っすらと浮かぶ雲も爽やかですね。

青空と枝垂れ桜と多宝殿

青空と枝垂れ桜と多宝殿

心が和む桜風景であります。

過去にも、天龍寺に桜を見に来たことはありますが、いつも曇っており、このような快晴の空の下で満開の枝垂れ桜を観賞したのは今回が初めてでした。

天龍寺は人がとても多いですが、望京の丘まで上がって来る人は、それほど多くありません。

そのため、望京の丘に上がった方が、落ち着いて桜を観賞できますよ。

百花苑

望京の丘を下りて北に歩きます。

境内の北側は、百花苑と呼ばれており、様々な植物を見ることができます。

青空の下で、白色や桃色の花をたくさん咲かせた姫幣辛夷(ヒメシデコブシ)。

姫幣辛夷

姫幣辛夷

ピンク色の花を咲かせているのはヨシノツツジです。

ヨシノツツジと雪柳

ヨシノツツジと雪柳

真っ白な雪柳と一緒に見ると、さらに美しく感じますね。

黄色の花をたくさん咲かせたシナレンギョウにも春らしさを感じます。

シナレンギョウ

シナレンギョウ

こちらは、紅葉李(ベニバナスモモ)です。

紅葉李

紅葉李

ベニバナスモモは、遠くから見るとヤマザクラのようですよ。

百花苑では、他にも、ボケ、椿、シャクナゲといった春の花もたくさん咲いていましたよ。

人は多いですが、心和む春の風景を楽しめるのが天龍寺のすばらしいところですね。

天龍寺の枝垂れ桜は4月10日までは楽しめそうです。

この後は、北門から天龍寺を出て竹林を歩き、大河内山荘に桜を見に行きました。

なお、天龍寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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