天龍寺を紹介しています。
由緒、見どころ、所在地、最寄駅などの情報を掲載。
天龍寺

由緒
天龍寺は、承和年間(834〜848年)に建立された檀林寺の旧地に、亀山天皇が建長7年(1255年)に造営した離宮を暦応2年(1339年)に足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために夢窓疎石を開山として禅寺に改めたのが始まり。山号は霊亀山。臨済宗天龍寺派の大本山。
当初は暦応資聖禅寺と称したが、延暦寺の反発にあい天龍資聖禅寺と改められた。寺名は足利直義が見た金龍の夢が由来とされる。
天龍寺建立の財源は、寄進のほかに天龍寺船と呼ばれる渡航船を使った元との貿易の再開によって確保され、康永2年(南朝の興国4年/1343年)には七堂伽藍がほぼ整備された。
その後、延文3年(南朝の正平13年/1358年)から康暦2年(南朝の天授6年/1380年)の間に4度火災によって焼失するが、その度に春屋妙葩(しゅんおくみょうは)が再建している。
そして、至徳3年(南朝の元中3年/1386年)には、足利義満によって五山の第一位に置かれた。
その後も放火や応仁の乱などによって幾度となく焼失するが、細川勝元、豊臣秀吉、徳川家康の尽力により復興された。
天龍寺は建立されてから現在に至るまで、火災により合計8回焼失しており、元治元年(1864年)の蛤御門の変での焼失後は、明治時代に伽藍が再建されている。
なお、天龍寺は、平成6年(1994年)に世界文化遺産に登録されている。
総門

天龍寺の総門。ここから天龍寺の境内に入ることができるが、他にも入口がある。
庫裏

天龍寺の庫裏(くり)。ここからが諸堂拝観の入口となっており、大方丈、書院、多宝殿を拝観できる。
大方丈

写真の右側の建物が大方丈。本尊の釈迦如来像が安置されている。この釈迦如来像は過去8回の火災から難を逃れた。
曹源池

池泉回遊式庭園の曹源池(そうげんち)。夢窓疎石の作庭で右手の愛宕山と小倉山、正面の亀山、左手の嵐山を借景としている。龍門の滝や三尊石がある。
大方丈の中からの曹源池の眺め

左は大方丈の中から見た曹源池の写真。池の奥にある建物は書院。
多宝殿

昭和9年(1934年)に再建された多宝殿。後醍醐天皇像が安置されている。
百花苑

天龍寺の庭園内には、桜、ツツジ、シャクナゲなど様々な花が咲き乱れ、赤、白、紫、緑と鮮やかな色が目に映る。
天龍寺の所在地
〒616-8385
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68(地図)
天龍寺への行き方
京福嵐山駅から徒歩約1分
市バス「嵐山天龍寺前」からすぐ
※庭園拝観料500円、300円追加で本堂参拝もできる。
天龍寺周辺の宿泊施設
スポンサード リンク
関連記事
- 天龍寺の曹源池庭園を様々な角度から鑑賞する
- 天龍寺の曹源池と百花苑で紅葉が見ごろ・2020年
- 天龍寺の放生池で咲き始めたハス・2019年
- 天龍寺の望京の丘から見下ろす桜・2019年
- 天龍寺の梅と早春の花・2017年
- 天龍寺七福神めぐりで賑わう天龍寺の節分会・2017年
- 京都の紅葉狩りコース-天龍寺、常寂光寺、二尊院編
- 曹源池が鏡のようになる夏の天龍寺
- 京都の桜散策コース-二尊院、天龍寺、嵐山公園編
- 天龍寺は桜か紅葉見るならどっち?
- 書画が上達すると伝わっている天龍寺の硯石
- 嵐山を借景に見る曹源池の紅葉・天龍寺
- 後醍醐天皇の崩御と天龍寺の造営
- 春の天龍寺は百花繚乱
- 京都五山は6つある?
- 足利将軍と世界遺産の寺院
- 8回目の焼失は蛤御門の変のとばっちり・天龍寺
付近の主な観光名所 | ||
![]() 二尊院 |
![]() 祇王寺 |
![]() 常寂光寺 |
![]() 清凉寺 |
![]() 大河内山荘 |
![]() 宝厳院 |