4月3日。
京都市東山区に建つ清水寺に参拝しました。
清水寺では、3月14日と15日、4月3日、9月14日と15日に青龍会(せいりゅうえ)が行われます。
今回の参拝は、青龍会の観覧と境内の桜を観賞することが目的であります。
桜の数が少なくなっている清水寺
清水寺の最寄り駅は、京阪電車の清水五条駅です。
駅からは、東に20分ほど歩く必要があります。
市バス停「清水道」からだと東に徒歩約10分ですから、市バスの方が便利ですね。
清水寺は、いつもながら旅行者や観光客の方で混雑していました。
特に海外からお越しの方が多く、参拝者の半分くらいは海外からの旅行者のように思われました。
仁王門を上り、隨求堂(ずいぐどう)の前にやってくると、中興堂の近くに茶席が設けられていました。
茶席には整理券がないと入れないようですが、どこで整理券が配布されているのか知りません。
中興堂の近くの紅枝垂れ桜は満開になっていましたよ。
整理券を入手された方は、茶席に座りながら紅枝垂れ桜を眺めると良いでしょう。
清水の舞台で有名な本堂に向かいます。
なお、本堂に入るには受付で入山料400円を納める必要があります。
本堂から境内を見下ろすと、1本だけ背の高い桜が満開になっていました。
以前は、もっと桜が多かったのですが、本堂の工事のためなのか、桜の数が減っています。
本堂の東側に建つ釈迦堂付近では、ソメイヨシノが5分咲き程度まで咲いていました。
清水寺のソメイヨシノは、他の京都市内のソメイヨシノよりも少しだけ開花が遅い印象です。
特に2019年は、4月に入ってから気温が低い日が続いているので、なかなかソメイヨシノが花を咲かせないですね。
4月3日も、気温は4月にしては低めでした。
奥の院から少し南に歩いた場所から三重塔を望みます。
ここから見ると、桜がとても少なくなっているのがわかります。
境内の南端の子安塔(こやすのとう)の近くのソメイヨシノも5分咲き程度でした。
このソメイヨシノは枝が折れていますね。
昨年の台風21号の被害に遭ったものと思われます。
青龍会
さて、清水寺では、4月3日が水の日ということもあり、午後1時から本堂で法要が行われましたよ。
清水は「しみず」と読めることから、4を「し」、3を「みず」として4月3日が水の日に定められたそうです。
そして、午後2時からは奥の院で青龍会が行われました。
奥の院の前では、転法衆(てんぽうしゅう)が並んで法螺貝を吹き鳴らします。
四方には四天王が立ち、奥の院の中央では、女性の夜叉神(やしゃじん)や転供侍者(てんぐじしゃ)などが儀式を行います。
その後、青龍が登場しました。
京都は、四神相応の地とされ、東の流水出地を守護するのは青龍とされていました。
そして、青龍は観音さまの化身とされており、青龍会では、青龍が清水寺境内と門前を練り歩きます。
奥の院を去った青龍が次に向かったのは、縁結びで有名な地主神社(じしゅじんじゃ)です。
地主神社の中を廻った後、青龍が鳥居から出てきました。
ちなみに地主神社に植えられている地主桜は咲き始めでしたよ。
本堂と奥の院の間にある石段を青龍が下りていきます。
次に向かったのは、音羽の滝でした。
青龍を操るのは、龍衆と呼ばれる人々で、彼らが巧みに棒を動かすと青龍が滑らかに踊ります。
音羽の滝でも青龍が舞った後、参道を西に向かって進みます。
そして、参拝者が登れない石段を上がっていきました。
しばらく経つと、普段は閉じられている西門(さいもん)から、転法衆、十六善人(じゅうろくぜんじん)、四天王、夜叉神などが現れ、石段上に整列しました。
西門から青龍も降りてきました。
「南無観(なむかん)」の言葉を繰り返しながら、青龍が西門下で舞います。
時に青龍は石段を上ることも。
再び降りてきた青龍の顔が、奥の祥雲青龍の像と交わります。
この後も、青龍が境内を舞い、参拝者は観音さまのご利益を授かりました。
そして、青龍は清水坂を下り、門前町を練り歩きます。
青龍会を見た後は、再び境内の桜を少しの間見て歩きます。
しかし、どのソメイヨシノもまだ見ごろ前で、もうひとつ華やかさがありませんでした。
桜の数は少なくなっていますが、満開になれば、池の近くから見上げる桜と三重塔が美しいことでしょう。
清水寺の少し下のちゃわん坂付近の広場では、桜が満開になっていました。
少しの場所の違いで桜の咲き進み方が違うものですね。
清水寺の桜は、4月5日から7日の間に見ごろを迎えそうですよ。
なお、清水寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。