清水寺の青龍会と見ごろが近づく桜・2019年

4月3日。

京都市東山区に建つ清水寺に参拝しました。

清水寺では、3月14日と15日、4月3日、9月14日と15日に青龍会(せいりゅうえ)が行われます。

今回の参拝は、青龍会の観覧と境内の桜を観賞することが目的であります。

桜の数が少なくなっている清水寺

清水寺の最寄り駅は、京阪電車の清水五条駅です。

駅からは、東に20分ほど歩く必要があります。

市バス停「清水道」からだと東に徒歩約10分ですから、市バスの方が便利ですね。

清水寺は、いつもながら旅行者や観光客の方で混雑していました。

特に海外からお越しの方が多く、参拝者の半分くらいは海外からの旅行者のように思われました。

仁王門を上り、隨求堂(ずいぐどう)の前にやってくると、中興堂の近くに茶席が設けられていました。

中興堂と茶席

中興堂と茶席

茶席には整理券がないと入れないようですが、どこで整理券が配布されているのか知りません。

中興堂の近くの紅枝垂れ桜は満開になっていましたよ。

整理券を入手された方は、茶席に座りながら紅枝垂れ桜を眺めると良いでしょう。

清水の舞台で有名な本堂に向かいます。

なお、本堂に入るには受付で入山料400円を納める必要があります。

本堂から境内を見下ろすと、1本だけ背の高い桜が満開になっていました。

見下ろす境内

見下ろす境内

以前は、もっと桜が多かったのですが、本堂の工事のためなのか、桜の数が減っています。

本堂の東側に建つ釈迦堂付近では、ソメイヨシノが5分咲き程度まで咲いていました。

釈迦堂と桜

釈迦堂と桜

清水寺のソメイヨシノは、他の京都市内のソメイヨシノよりも少しだけ開花が遅い印象です。

特に2019年は、4月に入ってから気温が低い日が続いているので、なかなかソメイヨシノが花を咲かせないですね。

4月3日も、気温は4月にしては低めでした。

奥の院から少し南に歩いた場所から三重塔を望みます。

見下ろす桜と三重塔

見下ろす桜と三重塔

ここから見ると、桜がとても少なくなっているのがわかります。

境内の南端の子安塔(こやすのとう)の近くのソメイヨシノも5分咲き程度でした。

子安塔と桜

子安塔と桜

このソメイヨシノは枝が折れていますね。

昨年の台風21号の被害に遭ったものと思われます。

青龍会

さて、清水寺では、4月3日が水の日ということもあり、午後1時から本堂で法要が行われましたよ。

清水は「しみず」と読めることから、4を「し」、3を「みず」として4月3日が水の日に定められたそうです。

そして、午後2時からは奥の院で青龍会が行われました。

奥の院の前では、転法衆(てんぽうしゅう)が並んで法螺貝を吹き鳴らします。

四方には四天王が立ち、奥の院の中央では、女性の夜叉神(やしゃじん)や転供侍者(てんぐじしゃ)などが儀式を行います。

その後、青龍が登場しました。

奥の院で始まった青龍会

奥の院で始まった青龍会

京都は、四神相応の地とされ、東の流水出地を守護するのは青龍とされていました。

そして、青龍は観音さまの化身とされており、青龍会では、青龍が清水寺境内と門前を練り歩きます。

奥の院を去った青龍が次に向かったのは、縁結びで有名な地主神社(じしゅじんじゃ)です。

地主神社から出てくる青龍会の列

地主神社から出てくる青龍会の列

地主神社の中を廻った後、青龍が鳥居から出てきました。

ちなみに地主神社に植えられている地主桜は咲き始めでしたよ。

本堂と奥の院の間にある石段を青龍が下りていきます。

次に向かったのは、音羽の滝でした。

音羽の滝にやってきた青龍

音羽の滝にやってきた青龍

青龍を操るのは、龍衆と呼ばれる人々で、彼らが巧みに棒を動かすと青龍が滑らかに踊ります。

音羽の滝でも青龍が舞った後、参道を西に向かって進みます。

そして、参拝者が登れない石段を上がっていきました。

しばらく経つと、普段は閉じられている西門(さいもん)から、転法衆、十六善人(じゅうろくぜんじん)、四天王、夜叉神などが現れ、石段上に整列しました。

西門前に整列

西門前に整列

西門から青龍も降りてきました。

石段を下りる青龍

石段を下りる青龍

「南無観(なむかん)」の言葉を繰り返しながら、青龍が西門下で舞います。

時に青龍は石段を上ることも。

石段を上る青龍

石段を上る青龍

再び降りてきた青龍の顔が、奥の祥雲青龍の像と交わります。

青龍の頭と祥雲青龍

青龍の頭と祥雲青龍

この後も、青龍が境内を舞い、参拝者は観音さまのご利益を授かりました。

そして、青龍は清水坂を下り、門前町を練り歩きます。

青龍会を見た後は、再び境内の桜を少しの間見て歩きます。

見上げる桜と三重塔

見上げる桜と三重塔

しかし、どのソメイヨシノもまだ見ごろ前で、もうひとつ華やかさがありませんでした。

桜の数は少なくなっていますが、満開になれば、池の近くから見上げる桜と三重塔が美しいことでしょう。

清水寺の少し下のちゃわん坂付近の広場では、桜が満開になっていました。

広場の桜

広場の桜

少しの場所の違いで桜の咲き進み方が違うものですね。

清水寺の桜は、4月5日から7日の間に見ごろを迎えそうですよ。

なお、清水寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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