2018年3月に京都市バスと京都バスの共通1日乗車券が500円から600円に値上げとなり、バスでの京都観光が以前よりも割高になりました。
でも、地下鉄とバスの1日乗車券は、1,200円から900円に値下げとなり、これまでよりも300円も安く購入できるようになっています。
また、地下鉄だけの1日乗車券も600円で購入でき、沿線にある多くの観光名所で割引優待も用意されていて、とてもお得なのです。
地下鉄一日券の購入方法
京都市営地下鉄の「地下鉄一日券」は、バスの1日乗車券ほど馴染みがないので、どこで買えるのか知らない人も意外と多いです。
購入の仕方は難しくありません。
地下鉄の駅に設置されている自動券売機で、「地下鉄一日券」のボタンを押せば良いだけです。
出てくるのは、通常の切符と同じ紙の裏が黒くなっているカードです。

地下鉄一日券
ただ、免許証くらいの大きさなので、通常の切符の3倍ほど大きいです。
地下鉄一日券の専用の券売機だと、硬い材質のカードが出てきます。優待施設の一覧も掲載されているので、購入するならこちらが便利ですね。
大人券と小児券で優待が異なる
地下鉄一日券の料金は、大人600円、小児300円です。
どちらでも優待を受けることができますが、大人券と小児券で優待施設に違いがあります。
大人券の優待施設
- 二条城:
620円→520円 - 京都文化博物館:団体料金に割引き
- 京都市動物園:
620円→520円 - 京都市美術館
- 無鄰菴:
410円→310円 - 京都国際マンガミュージアム:2割引き
- 弥栄会館ギオンコーナー:
3,150円→2,800円 - 京都水族館:1割引き
- よしもと祇園花月:300円引き
- 京都府立植物園:大人=
200円→160円、高校生=150円→120円 - 東映太秦映画村:大人=
2,400円→2,000円、中・高生=1,400円→1,200円 - 京都鉄道博物館:1割引き
小児券の優待施設
- 京都文化博物館:団体料金に割引き
- 京都国際マンガミュージアム:2割引き
- 京都水族館:1割引き
- よしもと祇園花月:300円引き
- 東映太秦映画村:
1,200円→1,000円 - 京都鉄道博物館:1割引き
地下鉄一日券を持っているだけで、これだけの割引優待を受けることができます。
上記優待施設に訪れる際は、地下鉄一日券を購入しておきたいですね。
ちなみに900円の地下鉄・バス一日券の場合は、さらに優待施設が増えます。地下鉄とバスを乗り継がないと行けない観光名所には、地下鉄・バス一日券を利用すると良いでしょう。
なお、地下鉄・バス一日券の詳細は京都市交通局の公式サイトでご確認ください。
東西線の沿線沿いに多くの観光名所がある
京都市営地下鉄は、南北に走る烏丸線と東西に走る東西線があります。
以下の路線図だと青枠が烏丸線、赤枠が東西線です。

京都市営地下鉄路線図
烏丸線と東西線を比較した場合、観光名所が多いのは東西線です。
1日乗り放題とは言え、時間に限りがありますから、できるだけ効率的に多くの観光名所を訪れようと思うなら、東西線に絞って移動することをおすすめします。
東西線の沿線沿いで訪れたい観光名所は、二条城と醍醐寺ですね。
どちらも、世界遺産に登録されている観光名所ですから、京都観光の際は一度は訪れておきたいです。
二条城は、地下鉄一日券を持っていると入城料が600円から500円と100円引きになります。

二条城
一方の醍醐寺は、優待を受けることはできませんが、見どころがたくさんある観光名所ですから外すことはできません。
おすすめの季節は、桜が咲き誇る3月末から4月上旬ですね。

醍醐寺
東西線の駅周辺にある主な観光名所を以下に挙げておきます。
最初に二条城、次に醍醐寺、その後は時間が許す限り各駅の観光名所を訪れるという移動の仕方がおすすめです。
割引優待を優先するなら、二条城、無鄰菴、京都市動物園を先に訪れた方が良いですね。
宿泊するなら烏丸御池駅周辺
泊まりの京都旅行で、地下鉄一日券を利用する予定であれば、烏丸御池駅周辺の宿に宿泊するのが便利です。
烏丸御池駅は、烏丸線と東西線が交わる駅で、どちらにも乗車できますから、地下鉄を利用した観光のスタートに最適です。
また、烏丸御池駅近くには、ホテルや旅館が多く建ち並んでいるので、宿を予約しやすい利点もあります。
泊りがけの場合は、地下鉄・バス二日券を1,700円で購入し、初日は烏丸線沿い、2日目は東西線沿いを観光するのも良いですね。
これまでは、バスの一日乗車券が500円だったこともあり、多くの観光客や旅行者の方が市バスを使って京都観光をしていました。
でも、市バスは移動に時間がかかり過ぎるというデメリットがあり、あまり多くの観光名所を訪れることができません。
その点、地下鉄であれば、移動時間をバスよりも大幅に短縮できますから、より多くの観光名所を見ることが可能です。
これからの京都観光では、地下鉄を積極的に利用したいですね。