永観堂を紹介しています。
由緒、見どころ、所在地、最寄駅などの情報を掲載。
永観堂(禅林寺)
由緒
永観堂は、仁寿3年(853年)に真言宗の開祖である空海の弟子・真紹が、藤原関雄の山荘を譲り受け、一堂を建立したのが始まり。
そして、貞観5年(863年)に清和天皇から寺院建立の勅許を得て、禅林寺の寺号を賜った。山号は聖衆来迎山(しょうじゅらいごうさん)。浄土宗西山禅林寺派(じょうどしゅうせいざんぜんりんじは)の総本山。
その後、火災により諸堂が焼失するが、承暦年間(1077〜1081年)に永観(ようかん)が入寺し再興した。また、永観は、禅林寺の本尊を大日如来から阿弥陀如来とし、専修念仏(せんじゅねんぶつ)の道場とした。そのため、永観は中興の祖とされ、当寺は永観堂の名で呼ばれるようになった。
また、13世紀初めには、浄土宗の法然に帰依した静遍と証空が入寺したことで、真言宗から浄土宗に改宗されている。
永観堂は、その後も応仁の乱(1467年)で諸堂を失ったが、明応6年(1497年)に後土御門天皇の命により再興が行われ、諸堂が再建されていった。そして、永正年間(1504〜1521年)に、御影堂、書院、釈迦堂、客殿、筋塀、臥龍廊までが完成、慶長年間(1596〜1615年)には阿弥陀堂、庫裏(くり)なども再建された。
以後、19世紀初頭までに現在の伽藍が整えられた。
釈迦堂
室町時代に建立された釈迦堂(方丈)。諸堂拝観の入口で、中は松鳥図などの襖絵がある。
唐門
天皇の使者用に使われた唐門(勅使門)。門の内側には盛り砂がある。
阿弥陀堂
本尊のみかえり阿弥陀如来立像が安置されている阿弥陀堂。永保2年(1082年)2月15日早朝、永観が行道をしていると阿弥陀如来が前に立っており、振り向いて「永観遅し」と言ったとされる。そのため、みかえり阿弥陀如来立像は、左側に振り向いた状態で立っている。
放生池
永観堂境内の中央にある放生池。池の中央には弁天島がある。
多宝塔
山を背に建つ多宝塔。永観堂の中で一番高い位置にある建物。二重塔で、上は円形、下は方形になっている。多宝塔からは京都の街を一望できる。
多宝塔からの眺め
永観堂諸堂の向こうに京都の町並みが広がる。中京区から上京区のあたりまでが一望できる。
永観堂(禅林寺)の所在地
〒606-8445
京都市左京区永観堂町48(地図)
永観堂(禅林寺)への行き方
地下鉄蹴上駅から徒歩約15分
市バス「南禅寺・永観堂道」から徒歩約3分
※拝観料600円が必要。秋の寺宝展期間は1,000円。
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