京都の紅葉狩りコース-清水寺、高台寺、圓徳院編

京都で最も人気がある観光名所は清水寺です。

清水寺は、春夏秋冬どの季節に訪れても見事な景色を見せてくれます。

もちろん秋の紅葉も、京都観光に訪れた時には一度は見ておきたい景色ですね。

また、清水寺だけでなく、近くの高台寺と圓徳院にも紅葉を見に行くと良いでしょう。

清水寺

京都駅から清水寺に行く場合、市バスに乗車してバス停「五条坂」で下車します。

そこから東に10分ほど歩けば清水寺に到着するのですが、紅葉の時期は、観光客の方が五条坂にひしめいているので、15分以上はかかるかもしれません。

清水寺と言えば、奥ノ院から眺める清水の舞台が絶景です。

特に紅葉の季節は、舞台の下が真っ赤なモミジで埋め尽くされ、まるで夕日を浴びた雲の上に舞台が浮かんでいるかのように見えますよ。

ただ、本堂の工事が行われたことで、清水の舞台下のカエデは、以前よりも少なくなっています。

清水寺

清水寺

また、清水の舞台から見下ろす紅葉風景も迫力があり、奥ノ院を囲む紅葉も味わい深いです。

清水の舞台のはるか先に建つ子安塔(こやすのとう)の近くから眺める景色も見ておきたいですね。

出口付近の池越しに眺める三重塔も、秋空を背景にすると、より美しく見えます。

縁結びで有名な地主神社も清水寺の拝観時には参拝しておきたいところですが、2022年8月19日から約3年間、社殿修復工事が行われているため立ち入りできなくなっています。

2023年11月18日から30日までの期間は、夜間特別拝観も実施されています。

なお、清水寺の入山料は400円です。

これだけすばらしい景色を見られるのにたったの400円ですから、大変お得です。

高台寺

清水寺の次は、三年坂と二年坂を通って、北にある高台寺へと向かいます。

清水寺から高台寺までは徒歩10分ほどですが、三年坂と二年坂も紅葉の季節は非常に混むので15分以上はかかるかもしれません。

高台寺は、拝観受付に向かう台所坂の両脇の紅葉も人気で、ここを歩いているだけでも紅葉を楽しめます。

ただ、台所坂の紅葉は12月に見ごろを迎えることが多いので、11月に訪れても青葉が目立ちます。

高台寺の境内は斜面に造られており、山を登るように紅葉を観賞するのが特徴的です。

開山堂から霊屋(おたまや)へとのびる臥龍橋周辺の紅葉風景は、他の紅葉の名所では見ることができません。

高台寺

高台寺

方丈の中から鑑賞する方丈前庭も情緒があります。

ライトアップの際は、方丈前庭が幻想的に照らされます。

また、開山堂の東の臥龍池(がりょうち)と西の偃月池(えんげつち)を中心として展開される庭園は、小堀遠州作と伝わる名勝で、高台寺を拝観した際には、じっくりと見ておきたいです。

境内の南側の竹林も清々しい景色を見せてくれ、拝観の最後まで見どころがいっぱいです。

なお、高台寺の拝観料は600円ですが、圓徳院と掌美術館との共通拝観券は900円です。

2023年10月21日から12月10日までの期間は、夜間拝観も実施されていますよ。

圓徳院

高台寺の紅葉を見た後は、圓徳院に向かいましょう。

歩いて3分ほどですから、移動時間はほとんどかかりません。

圓徳院には、南庭と北庭の2つの庭園があり、どちらも枯山水庭園です。

両庭園とも、白砂の周囲にカエデが植えられているので、秋になると紅葉の赤色が際立って見えます。

圓徳院

圓徳院

南庭は方丈の中から、北庭は北書院の中から鑑賞します。

どちらの庭園も、縁側に座りながらのんびりと眺めることができるので、忙しない紅葉観賞にならないのが良いですね。

特に北庭は、部屋の奥から柱や鴨居越しに額縁のように眺めるのが風情があります。

圓徳院は、紅葉の時期でも拝観者が比較的少なく、静かにモミジを見たい方におすすめです。

ライトアップも実施されているので、日中に他の紅葉の名所を訪れた後に拝観できますよ。

なお、圓徳院の拝観料は500円ですが、先ほども述べたように高台寺との共通拝観券だと900円でお得です。

2023年10月21日から12月10日までは、韋駄天立像の特別公開と夜間特別拝観も実施されます。

清水寺、高台寺、圓徳院の紅葉の観賞には、各寺院の移動時間も含めて3時間程度かかります。

お食事できるお店はたくさんありますが、紅葉の時期は非常に混みます。

待ち時間を考えると昼食には1時間はかかるかもしれません。

京都駅との往復1時間を合わせると、5時間は必要だと思った方が良いでしょう。

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