3月上旬に京都市東山区の法住寺に梅を見に行った後、東に5分ほど歩いて智積院(ちしゃくいん)に参拝しました。
京都で梅の名所と言えば、北野天満宮が有名ですが、智積院もまた多くの梅が植えられています。
早春に赤色や白色の花が咲き、境内に甘酸っぱい香りが漂いますね。
毎年、早咲きの梅は2月中旬から見ごろになり、そして、遅咲きの梅は3月に入ってから見ごろを迎えます。
疫病退散御守り
智積院の最寄り駅は、京阪電車の七条駅です。
駅からは、東に7分ほど歩くと智積院の入り口に到着します。
市バスだと、「東山七条」で下車してすぐです。
智積院の入り口にやって来ると、頭上には爽やかな青空が広がっていました。
智積院の境内は広いので、空も無限に広がっているように見えます。
参道に入ると、早咲きの梅はほとんど散っていました。
その代わり、遅咲きの梅がちょうど見ごろを迎えており、青空を背景に紅梅の赤色がより鮮やかに見えましたよ。
参道の先には金堂が建っています。
金堂の前にも、数本の梅が植えられており、紅梅が美しく咲いていました。
それでは、金堂に入ってお参りをしましょう。
お参りを済ませたら、お寺の方から疫病退散御守りをいただきました。
金堂の南側に建つ明王殿には、麥搗き(むぎつき)不動尊が祀られています。
麥搗き不動尊は、かつては紀州の根来寺(ねごろじ)に祀られており、時に豪雨に見舞われ難渋する根来の里人を助け、人知れず濡れた麦を乾かし脱穀したと伝えられています。
そこから、麥搗き不動尊と呼ばれるようになったそうです。
豊臣秀吉の根来・雑賀(さいか)攻めのおりも無傷だったとのこと。
後にこの不動尊は、京都の東山七条に再興された五百仏山(いおぶさん)根来寺智積院の明王殿に祀られました。
毎日、智積院では麥搗き不動尊の宝前で、疫病退散・息災安穏の護摩法を修し、多くの人々の命が守られることを祈願しているそうです。
新型コロナウイルスが流行している昨今、疫病退散御守りは、1日も早く悪疫が鎮まり、平穏無事な日常生活を取り戻せるようにと、参拝者に授与されています。
境内の南側に建つ智積院会館の近くでも、白梅が咲いていました。
智積院会館は、今年の9月に開館するようです。
梅林の梅が満開
金堂の裏に回ります。
こちらには梅林があり、梅がちょうど見ごろを迎えていました。
見事な咲きっぷりであります。
メジロもたくさんやってきて、梅林では、方々からチュンチュンと鳴く声が聞こえてきます。
墓地に上がり、梅林を見下ろします。
天に向かって伸びる紅梅の枝も美しいですね。
晴れていると、梅の花がより美しく見えます。
金堂の前に戻って来ると、椿も咲いていました。
花は散り始めていましたが、木には、まだまだ多くの花が残っていましたよ。
智積院の梅は、早咲きのものは散っていましたが、遅咲きの梅はちょうど見ごろを迎えていました。
見ごろは3月15日頃までは続きそうです。
なお、智積院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。