京都市上京区にある京都御所は、月曜日と特定の日を除き、通年で公開されています。
誰でも、京都御所に行けば無料で拝観できるのがありがたいですね。
京都御所は、敷地が広いので見ごたえがありますが、京都御所だけを拝観して帰るのはもったいないです。
周辺には、興味深い神社やお寺があるので、京都御所の拝観後に立ち寄っておきたいです。
ということで、今回は、京都御所の拝観後に訪れたい周辺の神社とお寺を紹介します。
京都御所へのアクセス
京都御所は、地下鉄の丸太町駅、または、今出川駅が最寄り駅です。
どちらの駅からも、出てすぐの場所に京都御苑があります。
丸太町駅からだと、京都御苑に入って北東に7分ほど歩くと京都御所の入り口に到着します。
今出川駅からだと、京都御苑に入って南東に徒歩約5分です。
京都御所を拝観し終えた後は、京都御苑の南西から外に出て、北、東、南東と散策するのが効率的です。
菅原院天満宮神社
京都御苑の西側を通る烏丸通を渡ると、菅原院天満宮神社が建っています。
菅原院天満宮神社は、学問の神さまの菅原道真を祀っています。
当社は、菅原道真が誕生した地と伝えられており、境内には、道真の産湯に使ったとされる井戸が残っています。
参拝者は井戸水を汲むことができますよ。
境内には数本の梅が植えられているので、2月下旬から3月上旬に参拝するときれいに咲いた梅の花を見られます。
京都御苑の梅林も見ごろになっている頃ですから、早春に京都御所を拝観した時には菅原院天満宮神社にも足を運びたいですね。
護王神社
菅原院天満宮神社から、烏丸通を北に約3分歩くと護王神社があります。
護王神社に到着して、まず気が付くのはイノシシが多いことですね。
平安遷都に貢献した和気清麻呂(わけのきよまろ)を祭神として祀っている護王神社ですが、その和気清麻呂はイノシシに助けられたとの伝説があります。
当社は、足腰の守護神としても崇敬されていますよ。
また、境内には立派なイチョウが数本植えられており、11月になると黄葉した美しい姿を見ることができます。
京都御苑も晩秋の紅葉がきれいですから、この時期に京都御所を拝観した時には護王神社にも忘れずに参拝しましょう。
相国寺
京都御苑の北にある同志社大学の奥には、相国寺があります。
相国寺は、室町幕府3代将軍の足方義満が創建した臨済宗の禅寺です。
足利義満といえば、金閣寺が有名ですが、相国寺も忘れてはいけません。
京都五山の第2位に列せられる相国寺は、京都市中心部にありながら広大な敷地を有しています。
特別公開の時に拝観できる法堂(はっとう)の天井には蟠龍図(ばんりゅうず)が描かれており、堂内でパンと両手を叩くとグルルルルと鳴くことから鳴き龍といわれています。
また、法堂の拝観時には、禅寺らしい庭園も見ることができますよ。
他に承天閣美術館や塔頭(たっちゅう)寺院も多くあり、参拝時に特別公開されていれば拝観しておきたいですね。
相国寺は、夏のハスや秋の紅葉がきれいですが、その他の季節に訪れても見ごたえがあります。
京都御所の拝観後に絶対に訪れたいですね。
梨木神社
京都御苑の東側に建つのは梨木神社(なしのきじんじゃ)です。
梨木神社は、萩の宮とも呼ばれているように初秋の萩が有名な神社です。
参道や本殿の周囲にたくさんの萩が植えられており、9月中旬に赤色や白色の小さな花が無数に咲きます。
また、カエデも多く植えられているので、晩秋には紅葉を楽しむこともできますね。
手水舎からは、染井と呼ばれる名水も出ていますよ。
清浄華院
寺町通を挟んで、梨木神社の東に建っている清浄華院(しょうじょうけいん)は、浄土宗四ヵ本山の一つに数えられているお寺です。
境内には、陰陽師の安倍晴明ゆかりの不動明王を祀る不動堂があり、参拝者は誰でも中に入ってお参りをできます。
3月中旬には、蜂須賀桜がきれいに咲くので、ちょっと早いお花見を兼ねてお参りをするのもおすすめですよ。
廬山寺
清浄華院の南に建つ廬山寺(ろざんじ)は、源氏物語の作者の紫式部の邸宅跡と伝えられています。
境内には、源氏庭と呼ばれる庭園があり、夏には青色のキキョウの花がたくさん咲き、涼しげな景色を見せてくれます。
また、晩秋には源氏庭で紅葉を見ることもできます。
廬山寺と言えば、節分会が人気で、鬼踊りを見たり豆まきに参加する人で境内が賑わいますね。
下御霊神社
京都御苑の南東には、下御霊神社(しもごりょうじんじゃ)があります。
非業の死を遂げた八所御霊を祀る当社は、疫病災厄を退散してくれると崇敬されています。
3月上旬から中旬に遅咲きの紅梅が見ごろを迎えることから、この時期に参拝するのがおすすめです。
また、夏には白色のサルスベリも咲きますよ。
京都御所の周辺には、以上のように多くの神社やお寺があります。
京都御所だけを拝観して帰るのはもったいないですから、ぜひ、これらの寺社にも参拝してください。