浄土宗四ヵ本山を効率的に訪れるには?

京都には、平安時代末期に法然が開いた浄土宗のお寺がたくさんあります。

その中でも、東山区の知恩院、左京区の百萬遍知恩寺と金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)、上京区の清浄華院(しょうじょうけいん)の4つのお寺を併せて、浄土宗四ヵ本山と呼びます。

いずれも京都に観光や旅行で訪れた時には、拝観しておきたいお寺です。

知恩院

東山区にある知恩院は、浄土宗の総本山で、法然が布教の場とし、また入滅した地でもあります。

知恩院の三門

知恩院の三門

法然の死後、文暦元年(1234年)にその弟子の源智が創建しました。

知恩院と言えば三門が有名で、高さが約24メートルもあります。国内最大の木造楼門で、その前に立つとあまりの壮大さに呆然としてしまいます。

この三門を見ていると浄土宗の総本山にふさわしいお寺だと感じさせられますね。

石段を上って、三門をくぐるとその向こうにもまた石段が現れます。

三門があまりに大きいため、石段が小さく感じられますが、これが結構な長さで、境内に入るのも一苦労です。

境内には、御影堂(みえいどう)などの建物があり、春はお花見の観光客の方で賑わいます。

知恩院の見どころの一つである方丈庭園は、拝観料400円が必要です。

百萬遍知恩寺

百萬遍知恩寺は、京阪電車の出町柳駅から今出川通を東に5分ほど歩いた場所に建っています。

百萬遍知恩寺

百萬遍知恩寺

寺の起こりは、平安時代初期で、円仁が賀茂社(上賀茂神社と下鴨神社の総称)に付属して置かれる神宮寺として創建したとか。

その後、平安時代末期に法然が止宿し、布教の地としたとされています。

そして、法然の死後、源智が功徳院知恩寺と名づけました。

百萬遍知恩寺という名になったのは、鎌倉時代末期の元弘元年(1331年)です。

この年、京都では疫病が流行しました。そこで、第8世の善阿が百万遍の念仏を唱えて、疫病を鎮めたため、後醍醐天皇から百萬遍の寺号を賜って、百萬遍知恩寺となりました。

金戒光明寺

金戒光明寺は、左京区にある平安神宮の北東の方角に建っています。

金戒光明寺の三重塔

金戒光明寺の三重塔

広大な境内には、御影堂や三重塔などたくさんの建物があります。

法然は、比叡山の黒谷で修業を終えた後、承安5年(1175年)にこの地に草庵を結び新黒谷と称しました。

金戒光明寺が黒谷と呼ばれるのは、これが由来です。

山門には、「浄土真宗最初門」の額がかかっていますが、これは、法然が最初に浄土宗の真実義を広めた念仏発祥の地を意味しており、後小松天皇から賜ったものです。

幕末には、京都守護職が置かれ、塔頭の西雲院には幕末の動乱で亡くなった会津藩士が眠る会津墓地があります。

清浄華院

清浄華院は、京都御所の東に建っています。

清浄華院

清浄華院

貞観2年(860年)に清和天皇の勅願により、天台、真言、仏心、戒律の四宗道場として円仁が創建したのが始まりです。

当初は、天台宗のお寺だったのですが、平安時代末期に後白河法皇が法然に帰依して浄土宗に改宗しました。

清浄華院の不動堂には、身代り不動が安置されています。

その昔、証空という僧が重篤の師の身代りになろうとしたところ、不動明王が現れて身代りとなり、師の命を救ったと伝えられています。

京都駅から浄土宗四ヵ本山を廻る方法

簡単に浄土宗四ヵ本山を紹介してきました。

浄土宗四ヵ本山は、上京区、左京区、東山区に点在しているので、1日で全てを廻るのは難しいと思ってしまいますが、実は、意外と簡単に廻ることができます。

しかも、京都駅からの交通費は、たったの600円しか必要ありません。

なぜ、たったの600円で全て廻ることができるのか?

それは、市バス・京都バス一日乗車券カードを使うからです。

京都駅に着いたら、まずは地下鉄の駅などで市バス1日乗車券を購入します。購入場所については、京都市交通局のホームページをご覧ください。

市バスを使って、浄土宗四ヵ本山を廻るには、清浄華院>百萬遍知恩寺>金戒光明寺>知恩院の順に訪れるのが効率的です。

まずは、京都駅のバスターミナルで市バス17系統に乗車して、府立医大病院前で下車します。

府立医大病院前から清浄華院までは歩いてすぐ、目と鼻の先なので迷うことはありません。

清浄華院を訪れた後は、再び府立医大病院前に戻り、市バス17系統に乗車します。

そして、次に下車するのは百万遍です。

百万遍から百萬遍知恩寺も歩いてすぐなので、迷わず行くことができます。

百萬遍知恩寺を訪れた後も、またまた市バス17系統に乗車して、錦林車庫前で下車します。そこから西に10分ほど歩くと金戒光明寺に到着です。

金戒光明寺の後は、最後の知恩院に向かいます。

再び、錦林車庫前に戻るか、1つ南のバス停の真如堂前から市バス5系統の四条河原町・京都駅ゆきに乗車してください。

そして、東山三条に着いたら下車し、南に10分ほど歩くと知恩院に着きます。

知恩院の拝観後は、京都駅に戻ります。

市バス1本で戻ることができませんので、まずは祇園から市バス80系統に乗車して四条河原町で下車します。祇園から四条河原町までは歩いても行けます。大体15分ほどですね。

そして、出発するときに利用した市バス17系統の河原町通京都駅ゆきに乗車して、京都駅で下車してゴールです。

午前中に京都駅を出発すれば、夕方には浄土宗四ヵ本山を廻って再び京都駅に戻ってこれるでしょう。

追記

  • 2018年2月8日追記:市バス・京都バス一日乗車券カードが2018年3月17日より、500円から600円に値上げとなるため、情報を修正しました。