京都に観光で訪れると、大きな門を見かけることがありませんか。
事実、京都のお寺や神社の入口には、大きな門がよく建っています。
これらの大きな門の中でも、特に「京の三大門」は迫力があります。
京の三大門に数えられているのは、仁和寺(にんなじ)の二王門、南禅寺の三門、知恩院の三門で、いずれも全景を見るためには、門からかなり離れる必要があります。
仁和寺の二王門
仁和寺の二王門は、高さが約19メートルあります。

仁和寺の二王門
仁和寺が建立されたのは、平安時代前期です。
応仁の乱(1467年)で伽藍が焼失しましたが、江戸時代に徳川家光の援助で復興されました。
二王門が再建されたのもこの時です。
二王門の名は、門の左右に金剛力士像が立っているのが由来です。
「仁王門」ではなく「二王門」です。
南禅寺の三門
南禅寺の三門の高さは約22メートルです。
入口ではなく境内の中に建っているのが特徴的です。

南禅寺の三門
南禅寺の創建は鎌倉時代後期です。
三門は、江戸時代前期に藤堂高虎が寄進したものです。
拝観料を納めれば、三門に上ることもできます。
知恩院の三門
知恩院の三門の高さは約24メートルあります。
京の三大門の中で、最も壮大な門です。
三門そのものも高いのですが、石段の上に建っていることで、さらにその姿を大きく見せています。

知恩院の三門
創建されたのは、江戸時代前期です。
徳川秀忠の寄進によって建てられました。
知恩院の三門には、普段は上ることができませんが、特別拝観が行われることがありますので、その機会に上ってみると良いでしょう。
京の三大門を1日で拝観するには
京の三大門を1日ですべて拝観するには、市バスを利用するのが便利です。
京都駅から出発する場合、、南禅寺、知恩院、仁和寺の順番に回るのがおすすめです。
京都駅から南禅寺
京都駅から市バス5号に乗車して、「南禅寺・永観堂道」で下車。徒歩5分ほどで南禅寺に到着します。
乗車時間は約35分です。
南禅寺から知恩院
「南禅寺・永観堂道」から市バス5号に乗車して、「東山三条」で下車。徒歩5分ほどで知恩院に到着します。
乗車時間は約7分です。
知恩院から仁和寺
知恩院から北西に10分ほど歩いて「三条京阪前」から市バス10号または59号に乗車して、「御室仁和寺」で下車。目の前に仁和寺の二王門が建っています。
乗車時間は約40分です。
午前中に京都駅を出発すれば、夕方までには京の三大門を全て拝観することができますよ。
また、市バス1日乗車券を京都駅かバスの中で購入しておけばお得です。