11月末に京都市東山区の清水寺に紅葉を見に行った時、地主神社(じしゅじんじゃ)に参拝しました。
地主神社は、京都最古の縁結びの社と伝わっています。
清水寺に多くの観光客や旅行者の方が訪れることもあり、地主神社もよく賑わっていますね。
特に若い女性の方や修学旅行生の姿が目立ちます。
本殿に参拝
地主神社には、京阪電車の清水五条駅から東に約20歩くと到着します。
市バスだと「清水道」から東に徒歩約10分です。
地主神社にお参りをするには、清水寺で入山料400円を納めなければなりません。
地主神社は、清水寺の本堂の裏側にあります。
石段の上にある鳥居をくぐれば、地主神社の境内です。
地主神社は、それほど境内が広くなく、そして中央に立派な本殿が建っていることから、とても狭く感じます。
春や秋の観光シーズンともなると、人がいっぱいになり、なかなか前に進めなくなりますね。
でも、この日は、比較的人が少なく、すぐに本殿にお参りできました。
本殿には、大国主命(おおくにぬしのみこと)、素戔嗚命(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)、足摩乳命(あしなづちのみこと)、手摩乳命(てなづちのみこと)、音羽竜神(おとわりゅうじん)が祀られています。
また、一説には、坂上田村麻呂も祀っているといわれています。
祭神の中でも、大国主命は縁結びのご利益を授けてくれることで有名ですね。
本殿の前には、祓戸大神(はらえどおおかみ)がいらっしゃいます。
厄除開運、活力の神として崇められており、厄除大国様が持っている水晶玉に軽く指を触れ、開運を祈願します。
人形祓い(ひとがたばらい)もでき、厄を払ってもらえますよ。
本殿の西側には、たくさんの願い事をかなえてくれる撫で大国さんもいらっしゃいます。
願いを込めて撫で大国さんを撫でると以下のご利益を授かるといわれています。
なお、病気回復は、病のある所を撫でると良いそうですよ。
撫で大国さんの西側には、おかげ明神が祀られている社があります。
おかげ明神は、どんな願い事も一つだけなら必ずかなえてくれると言い伝えられています。
特に女性の守り神として篤く信仰されています。
おかげ明神の後ろには、いのり杉が植えられています。
いのり杉は、呪い杉とも呼ばれ、昔、女性の間で流行した丑(うし)の刻(とき)まいりに使われていました。
顔を真っ白に化粧し、午前2時、つまり丑の刻に相手に見立てた藁人形をこの呪い杉に釘で打ち付け、呪いの願掛けをしたとされています。
今でも、呪い杉には、五寸釘の跡がたくさん残っていますよ。
恐ろしや~。
十月桜が咲く
鳥居の近くに戻ってくると、十月桜が咲いているのに気づきました。
真っ赤な紅葉と一緒に見る桜は、季節感がわからなくなりますね。
こちらは、恋占いの石です。
恋占いの石は、境内の2ヶ所に置かれており、目を閉じて片方の石からもう片方の石までたどり着ければ恋愛成就するといわれています。
普段は、参拝者が非常に多いので、なかなか目を閉じて歩くことはできませんけどね。
冬なら人が少なく恋占いをできるのではないでしょうか。
石段わきには、契(ちぎ)り糸で作られた輪が良縁大国さまの首にかかっています。
契り糸の紅は女性、白は男性の名前を書き、良縁大国さまに紅白合わせて結びつけ縁結びの祈願をします。
女性は、紅に名前、白に「良縁祈願」や「恋愛成就」など一言書いてお願いをします。
本殿にお参りを済ませ、境内も一通り見たので、そろそろ地主神社から出ることに。
因幡の白兎と大国さまが手を振ってくれているようでしたよ。
清水寺を訪れた時には、ぜひ地主神社にも参拝してください。
なお、清水寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。