戒光寺に見ごろの紅葉を見に行った・2025年

11月下旬に京都市東山区の智積院に紅葉を見に行った後、南西に約10分歩き戒光寺(かいこうじ)に参拝しました。

智積院から東大路通を南に歩き戒光寺に向かう途中には、歩道沿いに昭和の匂いを感じさせるお店がいくつも並でいます。

町の電気屋さんや薬局、和菓子屋さんなど古き良き商店街が今も残り、懐かしさを覚えます。

丈六のお釈迦さまにお参り

商店街を過ぎたところで泉涌寺道を東へ。

ここは御寺と呼ばれる泉涌寺(せんにゅうじ)の参道で、しばらく進むと大きな門が現れます。

門をくぐった先は泉山(せんざん)という山となり、森林の中に入っていくものの、アスファルトで舗装されているため山に分け入る感覚はなし。

泉山に入って3分ほど歩いたところ、左手に戒光寺の山門が建っています。

JRまたは京阪電車の東福寺駅からだと、東に約12分歩くと到着します。

山門

山門

山門の前に「釈迦如来」と記された案内が出ているように、当寺は、お釈迦さまが有名。

そのお釈迦さまは、門をくぐった正面に建つ本堂に本尊として祀られています。

本堂

本堂

堂内には、誰でも自由に入れ、間近でお釈迦さまを拝めますよ。

初めて参拝した方は、その背の高さに驚くはず。

戒光寺のお釈迦さまは、丈六釈迦如来像で、高さが5.4メートルあります。

台座や光背も入れると高さ10メートルになるというのですから、真上から見下ろされている感が半端ないです。

戒光寺は、創建当初は東寺がある辺りの八条大宮に建っていましたが、応仁の乱(1467年)で焼失した後、三条河原町に再建されました。

丈六釈迦如来像は、鎌倉時代の仏師である運慶と湛慶の親子の合作で、応仁の乱でも兵火を免れた強運のお釈迦さま。

江戸時代には、このお釈迦さまが後水尾天皇の身代わりになったことから、その縁で天皇家と深い関係を有する泉涌寺の山内に移転し現在にいたっています。

丈六釈迦如来像は、その大きさゆえにお堂を建立した後に運び入れることが不可能だったため、先に安置した後で本堂を建立し、像全体を覆う作業が行われたそうです。

以前は国宝だった丈六釈迦如来像は、現在は重要文化財とされています。

本堂から出して像の中を確かめられないことから、本当に鎌倉時代の作か確証が得られず、これでは国宝に指定できないとの判断たっだのでしょうね。

丈六さんの愛称で親しまれている戒光寺のお釈迦さまは、悪いことの身代わりになってくれると信仰されていますから、災厄が降りかかってきても身代わりになってくれるよう祈願しておきましょう。

紅葉が見ごろを保つ

今回、戒光寺にお参りしようと思ったのは、塀の外から真っ赤なモミジが見えたから。

丈六さんにも長らくお参りしていなかったので、久しぶりに紅葉狩りもかねて参拝しようと思った次第です。

そのモミジは、近くから見ても、緑色の葉が残っておらず全身が赤色でした。

紅葉と本堂

紅葉と本堂

こんなに真っ赤だと、もともと葉が赤色なのかもしれません。

春に確認に来ないと、もともとの葉の色がわからないですね。

本堂のわきには、謎の三重塔が建っています。

紅葉と三重塔

紅葉と三重塔

人の背ほどの高さで、どうやら模型のよう。

なぜ、ここに三重塔があるのかわかりませんが、紅葉越しに眺めると、古都の秋の風情をちょっぴり感じられます。

本堂の北側にある池にも謎の白い傘。

池に立つ傘

池に立つ傘

戒光寺は不思議がいっぱいですな。

池の先に建つ弁天堂には、泉山融通弁財天が祀られています。

弁天堂

弁天堂

伝教大師最澄作と伝わる手が8本ある弁天さまで、蔵の鍵や宝剣等の法具を持っているそうです。

秘仏のため普段は拝めませんが、泉山七福神めぐりが行われる1月の成人の日と11月3日に御開帳されますよ。

学芸や商売のご利益を授けてくれますが、その名のとおり融通を利かせて、あらゆる願い事を叶えてくれるとのこと。

それならと、思いついた願い事を全て叶えてもらえるよう祈願しておきました。

弁天堂のわきにある北に向かう参道沿いにもカエデが植わっており、こちらも真紅の色づき。

参道の紅葉

参道の紅葉

すでに散り始めていますが、まだ見ごろは保たれています。

写真撮影をしている参拝者の方が参道を過ぎた後、じっくりモミジを観賞。

このもの悲しい景色は、一人で眺めるのが良いですな。

足元に散ったモミジも真っ赤。

散り紅葉

散り紅葉

まだ散ったばかりのようで、葉に潤いが感じられます。

でも、翌日になれば、炙ったスルメのように背を丸め、水気が失われていそうです。

戒光寺には、新撰組を脱退して結成した御陵衛士(ごりょうえじ)のお墓があり、今回はそれも見ようと思ったのですが、どこにあるのかわからなかったため、本堂の前に戻って来ました。

空が曇り始めた無人の境内に置かれた床几台が寂しそう。

床几台と紅葉

床几台と紅葉

ちらほらと参拝者が訪れるものの、長居する人はおらず、境内はしんみりとしていました。

紅葉も、もっと見ていってと言わんばかりに赤くなった体を強調しているのですが、じっくり見ていく人がいません。

最後に子そだて地蔵尊とおたすけ大師に挨拶をして境内から出ることに。

子そだて地蔵尊(左)とおたすけ大師

子そだて地蔵尊(左)とおたすけ大師

寒空の下で、ご苦労さまです。

戒光寺の紅葉は、11月下旬に見ごろとなっていました。

散り始めていたものの、見ごろは12月5日頃までは続いたのではないでしょうか。

カエデは多くないですが、晩秋に泉山を訪れた際は、丈六さんにお参りするとともに紅葉を見に戒光寺を訪れてはいかがでしょうか。

この後は、今熊野観音寺に紅葉を見に行きます。

なお、戒光寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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