八坂神社と壬生寺の節分会2011年

毎年、2月3日は京都のたくさんの神社やお寺で節分会が行われます。

節分の行事の内容は、各寺社で異なっていますが、豆まきが行われるところが多いですね。

2011年は、東山区の八坂神社と中京区の壬生寺(みぶでら)に訪れましたので、今回は、その2ヶ所で行われた節分の行事をお伝えします。

八坂神社

八坂神社では、毎年、舞妓さんが豆まきに参加します。

舞妓さんは、午後から2度登場します。

舞妓さんの豆まきは、去年参拝した時に観ましたので、今年は午前11時に行われる今様(いまよう)の奉納を観に行くことに。

今様とは、平安時代に流行した音楽のことで、現代的という意味があります。

要するに平安時代のJ-POPですね。

八坂神社に到着したのは、今様が始まる11時ちょうど。

すでに舞殿には、関係者が整列していました。

舞殿に整列

舞殿に整列

マイクでの説明の後、いよいよ今様の奉納の始まりです。

舞殿では、4人の白拍子が歌に合わせながら舞を披露します。

白拍子の舞

白拍子の舞

4人の動きは息がぴったり。

息のあった舞

息のあった舞

5分ほど舞い続けた後、白拍子達が舞殿中央に集まりクライマックス。

舞殿中央へ

舞殿中央へ

最後に一礼して今様の奉納が終了しました。

今様の奉納の後は、豆まきです。

参拝者の方たちが、手を上に上げながら舞殿の下に集まります。

福はーうち 福はーうち

舞殿からたくさんの福豆が外に向かって投げられます。

豆まき開始

豆まき開始

今様を奉納したばかりの白拍子の方も豆まきに参加。

白拍子も豆まき

白拍子も豆まき

参拝者の方たちが激しく取り合っているので、なかなか福豆を手にすることができません。

今日は、福豆をもらうのは無理かと諦めていたら、手裏剣のようにクルクル回転しながら飛んできた福豆が、私の左手に吸い込まれてきました。

なんと運が良いのでしょうか。

福豆

福豆

労せずして福豆をもらうことができました。

壬生寺

八坂神社の後は、壬生寺へ。

毎年、2月2日と3日は、午後1時から1時間おきに8回、壬生狂言が上演されます。

拝観は無料です。

八坂神社からは、河原町駅で阪急電車に乗車し、2駅目の大宮駅で降りて数分歩けば、壬生寺に到着します。

午後1時の壬生狂言まで、かなりの時間があったので、ゆっくりと歩いて壬生寺に向かうことに。

12時30分頃に壬生寺に到着。

境内にまでお店が出ています。参拝者もすごい数ですね。

壬生寺境内

壬生寺境内

本堂の前まで来ると少し人が減りましたが、それでも普段よりも多かったです。

本堂

本堂

壬生狂言は本堂の北側の建物で行われます。

入り口には、それほど人がいなかったので、意外と空いているなと思ったら、すでに午後1時からの上演は締め切り。

目の前にできている行列は午後2時以降の上演を待つためのものでした。

八坂神社から歩いてきたのが良くなかったようですね。

1時間以上、行列に並んで、いよいよ入場。

上演中は、写真撮影禁止なので、ここからは文章のみでお伝えします。

壬生狂言は、笛と太鼓に合わせて、お面をつけた演者が、セリフなしで縁起をします。

もちろん、この日は、節分に合わせた演目です。

最初、女性の面をつけた役者が登場。

枡に豆を入れたりします。

次にひょっとこの面をつけた役者が登場。

こちらは、何をしているのかよくわかりませんでした。

ひょっとこが舞台から退いた後、赤鬼登場。

赤鬼は、最初に登場した女性に惚れたようで、鬼の姿を変装で隠します。

そして、持っていた打ち出の小槌で、きれいな着物を出し、女性にプレゼントします。

女性は喜び、次にお酒と大きな杯を打ち出の小づちで出して、変装した赤鬼に飲ませます。

赤鬼は酔っ払い、眠り始めます。

その隙に女性は打ち出の小槌を盗もうとしますが、赤鬼が目を覚まして襲ってきました。

女性は、豆が入った枡を手に取り、赤鬼に向かって豆を投げつけます。

何度も豆を投げつけられた赤鬼が、舞台の外に逃げていき、終了。

以上が大まかな狂言の内容です。

今回はじめて壬生狂言を観ましたが、セリフなしでも物語の内容が大体わかるようになっているのは、興味深いですね。

まだ、壬生狂言をご覧になったことがない方は、まずは、節分の日に壬生寺に訪れてみてはいかがでしょうか。

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