7月22日に祇園祭の後祭の宵々山を見に行ってきました。
橋弁慶山まで8基の山を見終わり、残すのは、北観音山、南観音山、大船鉾(おおふねほこ)の3基のみとなりました。
これら3基の山鉾は、どれも大きく見ごたえがあります。
北観音山
後祭の宵山は、地下鉄烏丸御池駅、または四条駅が最寄り駅です。
橋弁慶山から蛸薬師通を西に進むと新町通と交差します。
その新町通を北に行けば北観音山、南に行けば南観音山が建っています。
まずは北観音山から見ることにしましょう。
遠目でも、北観音山の大きさがわかります。
空に長く伸びた真松(しんまつ)の左三の枝には、尾長鳥が付けられます。
北観音山の近くのお宅では、屏風祭を開催しており、中では立派な屏風が展示されていましたよ。
北観音山は、山ではありますが、曳山なので大きな車輪が付いています。
創建は、文和2年(1353年)ということですから650年以上の歴史を持っています。
上り観音山と呼ばれる北観音山は、山鉾巡行の際は、前の方を進みます。
御神体は楊柳観音像(ようりゅうかんのんぞう)と韋駄天像(いだてんぞう)です。
最初は屋根がなかったのですが、天保4年(1833年)に飾屋根が付けられています。
その飾屋根の下では、囃子方がお囃子を奏でており、京都の夏の夕暮れ時らしい風情を感じることができましたよ。
南観音山
北観音山から新町通を南に進むと、南観音山が建っています。
北観音山とよく似た造りですが、真松の下枝にはハトがとまります。
下り観音山とも呼ばれており、山鉾巡行の際は後ろの方を進みます。
御神体は、楊柳観音像と善財童子(ぜんざいどうじ)です。
会所の2階と南観音山がつながっています。
駒形提灯の下には、赤色の提灯も。
南観音山では、23日の午後11時頃から、あばれ観音も行われますよ。
四条町大船鉾
南観音山から新町通を南に進み、四条通を横切ると、大船鉾が建っています。
大船鉾は、元治元年(1864年)の蛤御門(はまぐりごもん)の変で焼失してから150年後の平成26年(2014年)に山鉾巡行に復帰しました。
御神体は神功皇后です。
大船鉾は、横から見ると、本物の船のような形をしています。
前祭には船鉾があり、同じように船の形をしています。
大船鉾は、後祭の山鉾巡行で最後を進むことから、凱旋の船鉾とも呼ばれています。
大船鉾は、まだ修復の途上にあり、毎年、少しずつ姿を変えていきます。
また、舳には龍頭か大金幣が飾られます。
毎年交互に飾るようになっており、2019年は大金幣が舳に飾られます。
後祭の山鉾11基すべてを見たので、帰宅しましょう。
この日は、午後5時頃から雨が降ったのですが、午後6時には上がり、涼しい夕方でした。
毎年、これくらい涼しいと良いのですが。
四条通を東に歩き、四条寺町の御旅所にやってくると、3基の神輿が据えられていました。
上の写真の左から、西御座、中御座、東御座の神輿です。
神輿は、7月17日の夜から24日夕方の還幸祭まで御旅所で待機しています。
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