京都の紅葉狩りコース-寂光院、宝泉院、三千院、実光院、勝林院、来迎院編

京都でも、美しい紅葉が見られると評判なのが左京区の大原。

京都市内には多くの紅葉の名所がありますが、自然の中で紅葉狩りをしたいという方には大原がおすすめです。

寂光院、宝泉院、三千院、実光院、勝林院、来迎院と多くの紅葉が美しい寺院が建ち並び、晩秋に一度は訪れたいですね。

寂光院

京都駅から大原に行くには、電車とバスを使います。

まず京都駅からJRに乗車して東福寺駅へ。

そして、京阪電車に乗り換えます。

東福寺駅から京阪電車に乗車し出町柳駅で下車した後は、京都バスに乗車して大原まで行くか、叡山電車に乗って八瀬比叡山口駅まで行って京都バスに乗るか選択してください。

どちらの場合も、出町柳駅から大原までの所要時間は約30分です。

大原のバス停に到着したら、西に20分ほど歩いて寂光院に向かいましょう。

寂光院は平家物語に登場するお寺で、その名のとおりもの悲しさを感じられ、晩秋のちょっぴり切ない時期にぴったりです。

寂光院

寂光院

山門をくぐって石段を上っていく途中にもカエデが多く植えられているので、ゆっくりと歩きながら紅葉を味わうように楽しみましょう。

境内には、本堂の後ろにカエデの木が植わっており、それと一緒に見る紅葉も味わい深いですね。

宝物殿では、平家物語関連の寺宝が展示されていますので、こちらも見ておきましょう。

なお、寂光院の拝観志納金は600円です。

宝泉院

寂光院の拝観後は、再び大原バス停に戻ります。

そこから東に約10分歩くと、宝泉院、三千院、実光院、勝林院、来迎院が密集した場所に到着します。

宝泉院は、客殿から眺める盤恒園(ばんかんえん)と呼ばれる庭園が見事で、柱と鴨居の間から眺めるとまるで額縁に入れたかのような風景を見られます。

そのため、この庭園は額縁の庭園とも呼ばれています。

宝泉院

宝泉院

手前に刈込、奥に竹林を配し、その間からは大原の山々を望むこともできます。

ただ、紅葉の季節は拝観者が多いので、あまりのんびりとは鑑賞できないのですが。

宝泉院には、もう一つ庭園があり、歩きながら紅葉を見ることができます。

室内でくつろぎながら見る紅葉も、歩きながら眺める紅葉もきれいですよ。

なお、宝泉院の拝観料はお茶と茶菓子付きで900円です。

三千院

宝泉院の次は三千院を拝観しましょう。

三千院は、大原で最も有名な寺院ですから、ここを外すわけにはいきません。

拝観は、まず玄関から建物内に入ります。

建物内からは、有清園や聚碧園を鑑賞します。

さすがに有名寺院なので人が多いですが、できるだけ縁側に座って紅葉を眺めたいですね。

建物内の拝観を終えた後は、境内の散策です。

境内には、ところどころにカエデが植えられています。

まっすぐに伸びた杉の木の間から見え隠れする紅葉は、森林の中で見るような趣がありますよ。

三千院

三千院

三千院は、代々皇族関係者が住持を務めた門跡寺院(もんぜきじいん)とあって、紅葉以外にも見どころが多く、きっと大原の中で最も充実した拝観になるでしょう。

なお、三千院の拝観料は700円です。

実光院

三千院の拝観後は実光院に向かいましょう。

実光院は、建物内から庭園を鑑賞できるだけでなく、庭園散策も可能です。

実光院では、抹茶とお菓子がいただけるので、まずはのんびりと休憩しながら室内から庭園を眺めましょう。

実光院

実光院

十分に休憩できたら、今度は庭園散策です。

実光院の庭園は池泉回遊式で、中央に池が配されています。

実光院は紅葉もきれいなのですが、不断桜と呼ばれる桜が秋に咲くので見ておきたいですね。

紅葉と桜を同時に見られるお寺は、そう多くありませんから貴重です。

他にムラサキシキブやマンリョウの実もあり、庭園を歩いていると秋から冬へと季節が移りゆくのを感じられます。

なお、実光院の拝観料は600円で、茶菓付拝観は別途料金となります。

宝泉院でもお茶をいただき、実光院でもお茶を召し上がると、何度もトイレに行くたくなりますから、お腹の具合と相談して茶菓子付拝観にするかどうかを決めましょう。

勝林院

実光院の後は勝林院に向かいます。

勝林院は、境内の中央に大きな本堂が建っており、その近くに立派なカエデが植えられています。

勝林院

勝林院

境内は、それほど広くないのですが、本堂と一緒に見る紅葉が美しいです。

本堂に参拝する際は、入り口の頭上の見事な彫刻も見ておきましょう。

なお、勝林院の拝観料は300円です。

来迎院

勝林院の次は、山の中に入って行って来迎院に参拝です。

来迎院は、大原の他の寺院と比較すると参拝者が少ないお寺です。

そのためか、境内には、もの悲しい雰囲気が漂っています。

来迎院

来迎院

静かな境内で見る紅葉は、しみじみとした気分になり、晩秋の大原観光を締めくくるのにぴったりのお寺です。

来迎院の近くには、音無の滝もあるので、時間に余裕があれば見ておきましょう。

なお、来迎院の拝観料は400円ですが、11月は宝物展につき500円となります。

大原での紅葉狩りは時間との闘いです。

寂光院、宝泉院、実光院、勝林院、来迎院は各30分、三千院は1時間の拝観時間を見ておきましょう。

京都駅と大原の往復は待ち時間も含めて3時間から4時間です。

お食事は三千院近くにお店がありますが、混雑するのでお弁当を持参しておくのが無難です。

京都駅と大原の往復時間も含めると、大原観光の所要時間は8時間から9時間です。

時間に余裕がない場合は、勝林院と来迎院の参拝は省きましょう。

また、宝泉院と実光院では、お茶とお菓子をいただけるので、続けて拝観せず間に三千院を入れるのがおすすめです。

なお、叡山電車の出町柳駅で購入できる京都洛北・森と水のきっぷを持っているとお得ですよ。

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