京都の紅葉狩りコース-大覚寺、大沢池、清凉寺、宝筐院編

京都市右京区の嵯峨野には、たくさんの紅葉の名所があります。

数があまりに多すぎるので、どこに行けば良いのか逆に困ってしまうくらいです。

基本的に京都観光では、有名な観光名所を1ヶ所拝観した後、その近くにある観光名所数ヶ所に訪れるのがおすすめです。

特に嵯峨野は観光客も多く混雑しますから、できるだけ移動時間を減らしたいですね。

秋の紅葉の時期に嵯峨野の大覚寺に参拝した場合には、清凉寺と宝筐院(ほうきょういん)にも参拝するのがおすすめです。

大覚寺と大沢池

京都駅からJRに乗車し、嵯峨嵐山駅で下車して、北に15分ほど歩くと大覚寺が現れます。

大覚寺は嵯峨野でも有名な寺院なので観光客が多めです。

でも、人気の観光スポットから少し離れているので、紅葉の時期にしては割と人が少な目です。

大覚寺の拝観は、玄関から建物の中に入って諸堂を巡るようになっています。

元は嵯峨天皇の離宮「嵯峨院」だったためか、どの建物にも気品を感じます。

また、廻廊の柱と柱の間から眺める庭園の紅葉が、京都らしさを感じさせてくれます。

大覚寺

大覚寺

紅葉の時期は嵯峨菊の展示も行われているので、こちらもじっくりと見ておきたいですね。

大覚寺境内の東に建つ五大堂からは、大沢池(おおさわのいけ)を眺められます。

大沢池の周囲にも、多くのカエデが植えられており、秋が深まると見事な紅葉を観賞できます。

大覚寺を拝観した後は、大沢池の周りも歩いて紅葉狩りしたいですね。

なお、大覚寺の拝観料は500円、大沢池の拝観料は300円です。

また、2023年11月17日から12月3日までの期間、大沢池ライトアップが実施されます。

ライトアップの拝観料は900円です。

清凉寺

大覚寺の次は、南西に15分ほど歩いて清凉寺に向かいます。

大覚寺も大きなお寺ですが、ここ清凉寺も広い境内を持つ立派なお寺です。

境内には多宝塔付近にカエデが植えられていますが、釈迦堂の裏側の紅葉の方が味わい深いですね。

清凉寺

清凉寺

また、仁王門近くには茶店があるので、お茶を飲みながら境内の紅葉を眺めるのもおすすめです。

茶店からだと多宝塔と紅葉が正面に見られますよ。

なお、清凉寺は境内には無料で入れますが、庭園は拝観料400円が必要です。

宝筐院

清凉寺の後は、西に3分ほど歩いて宝筐院に向かいましょう。

宝筐院は、山門を見ると小さなお寺のように思えますが、境内は意外と広いです。

カエデもたくさん植えられているので、秋が深まると、境内全体が茜色に染まります。

参道から西に向かって眺める紅葉風景が美しく、思わず立ち止まって見入ってしまいます。

宝筐院では、本堂の中から障子で周囲を隠すようにして、その間から紅葉を観賞するのがおすすめです。

宝筐院

宝筐院

嵯峨野のしみじみとした雰囲気を感じられる宝筐院は、紅葉がよく似合います。

参拝者は、それほど多くないので、比較的落ち着いて紅葉狩りできますよ。

なお、宝筐院の拝観料は500円です。

大型カメラ、中型カメラ、三脚、一脚を持っての拝観はできないので、記念撮影をしたい方はスマホやデジカメを持っていくようにしてください。

大覚寺と大沢池の拝観時間は1時間から1時間30分、清凉寺と宝筐院の拝観時間は各30分です。

京都駅と嵯峨嵐山駅の往復が40分、駅と名所間の移動に1時間、昼食が1時間とすると、所要時間は約5時間です。

お食事できるお店は、京福電車の嵐山駅周辺にたくさんありますので、紅葉狩りを終えた後に昼食にすると良いでしょう。

ただ、嵐山のお店はとても混みます。

大覚寺の近くや清凉寺の中にもお食事できるお店があるので、待たずに入れそうなら、そちらで昼食を食べるのもありですね。

なお、大覚寺と祇王寺の共通拝観券が600円とお得なので、時間に余裕がありそうなら、大覚寺で共通拝観券を購入するのがおすすめです。

祇王寺も紅葉の名所として人気ですから、できることなら大覚寺との共通拝観券を買っておきたいですね。

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