仕事で望むことと言えば、給料が上がることですが、その他にもバリバリ仕事をこなして出世することを望む方も多いことでしょう。
出世することで、今まで任せられることがなかった仕事を新たにすることができたり、自分の裁量で業務の方針を決めることができたりします。
なので、ビジネスパーソンにとっては、良い仕事をするためにも、できるだけ出世した方が良いですよね。
京都には、出世開運のご利益を授けてくれる神社やお寺がいくつかあります。
ということで、今回の記事では出世開運のご利益がある神社とお寺を紹介します。
豊国神社
日本史上、最も出世した人物は、豊臣秀吉でしょう。
戦国時代に貧しい百姓から天下人にまで上り詰めたのですから、その出世ぶりは類がありません。
その豊臣秀吉を祀っているのが、京都市東山区の豊国神社です。
普段は、唐門の外からしかお参りできませんが、正月三箇日は本殿の前まで行ってお参りできます。
新年に目標を決めて参拝すれば、願い事がかないそうですね。
社務所では、豊臣秀吉の馬印である千成瓢箪が付いたお守りなんかも授与していただけますよ。
千成瓢箪の絵馬もあるので、職場での出世を願って奉納すれば、ご利益を授かれそうですね。
満足稲荷神社
京都市左京区に建つ満足稲荷神社も豊臣秀吉と縁のある神社です。
文禄の役の時、秀吉が稲荷神に戦勝を祈願すると、初戦は連戦連勝だったことから、それに満足して伏見城に稲荷神を祀ったのが、満足稲荷神社の始まりです。
境内には、頭を撫でると頭が良くなり、悪いところをさすると病気が治ると信仰されている岩神さんも祀られているので、こちらにもお参りをして頭の回転を良くしておけば、出世が早まるかもしれませんね。
若一神社
京都市下京区の若一神社(にゃくいちじんじゃ)は、平清盛が創建した神社です。
平安時代、武士はまだまだ身分が低かったのですが、平清盛の立身出世により、平家一門は大いに栄えました。
その平清盛が自らの邸宅である西八条殿に祀ったというのですから、出世のご利益を期待できそうですね。
善峯寺
京都市西京区の善峯寺の境内に建つ薬師堂も出世開運のご利益を授けてくれるといわれています。
薬師堂は、江戸時代にある八百屋の夫婦が常にお参りをして、子宝を授かったと伝えられています。
その子が後に徳川3代将軍家光に嫁いだ桂昌院です。
桂昌院は、5代将軍綱吉の母でもあります。
このような桂昌院の出世から、善峯寺の薬師堂は、出世開運のご利益を授けてくれると信仰されています。
今宮神社
京都市北区の今宮神社も桂昌院と縁があります。
桂昌院は、西陣で生まれ、神仏に対する崇敬の念が深かったと伝えられています。
彼女は、生まれ育った西陣の産土神を祀る今宮神社が、荒廃していたのを嘆き、社殿の造営、神領の寄進、やすらい祭の復活など、神社の中興に貢献しました。
そういった縁もあり、今宮神社は、出世開運のご利益を授けてくれると信仰されています。
なお、桂昌院の本名は、玉といい、彼女が乗っていた輿にちなみ、「玉の輿」という言葉が生まれました。
六孫王神社
京都市南区の六孫王神社も出世開運のご利益を授けてくれます。
六孫王神社には、六孫王源経基が祀られています。
源経基は源氏の祖とされる人物です。
後の世の源氏の隆盛をみると、大いに出世開運のご利益を期待できそうですね。
以上が、京都にある割と有名な出世開運のご利益を授けてくれる神社とお寺です。
歴史上、大いに出世した人物と縁の深い寺社が多いですね。
また、出世だけでなく、毎日の仕事がうまくいくためにも、一度はお参りしておくと良いのではないでしょうか。