京都市下京区に建つ西本願寺には、大きなイチョウがたくさん植えられています。
これらのイチョウは、11月になると葉が黄色く染まり、光が当たると金色に輝いているように見えます。
11月下旬。
そろそろ良い具合に黄葉しているだろうと思い、西本願寺を訪れました。
黄葉した逆さ銀杏
西本願寺は、京都駅から15分ほど北西に歩くと到着します。
東側の門をくぐると、目の前に枝を横に広げたイチョウが現れます。
このイチョウは、「逆さ銀杏」と呼ばれており、西本願寺の名物のひとつです。
上の写真を見てもらえばかわるようにとにかく大きな木です。
近くで眺めている人がとても小さく見えますね。
逆さ銀杏は、樹齢300年と言われていますが、詳しい樹齢はわかっていません。
正面に建つ御影堂(ごえいどう)が寛永13年(1636年)に建立されたので、その頃に植えられたのではないかと考えられています。
逆さ銀杏の名は、根を上向きに植えたと伝えられていることが、その由来です。
通常、イチョウの木は、クリスマスツリーのような形をしているのですが、逆さ銀杏は、外側に枝が垂れ下がっています。
天明の大火(1788年)や幕末の蛤御門(はまぐりごもん)の変(1864年)の時、京都の町が火に包まれましたが、西本願寺の御影堂は、逆さ銀杏が水を吹いて燃えるのを防いだため、火事にならずに済んだと言い伝えられています。
そのため、逆さ銀杏は、水噴の銀杏とも呼ばれています。
境内を散策
西本願寺には、逆さ銀杏の他にも数本のイチョウが植えられています。
どのイチョウもとても大きく見ごたえがあります。
阿弥陀堂の正面に建つイチョウも金色に輝き見ごろを迎えていました。
特に太陽の光が当たった時の鮮やかさがが、とてもきれいでしたよ。
境内には、菊も展示されていました。
庭園の滴翠園(てきすいえん)の中にある鐘楼の奥のモミジも見ごろを迎えていました。
西日を浴びたモミジも、イチョウと同じくらいキラキラと輝いていましたよ。
通常、庭園内には入ることができないのですが、特別公開されることがあります。
ただ、庭園内は写真撮影禁止です。
以前に私も特別公開に行ったことがあるのですが、目当ての飛雲閣を撮影できず、ただ見て帰るだけでした。
でも、この日は庭園の外から少しだけ、飛雲閣を見ることができたので、塀越しに写真を撮らせてもらいました。
門の近くに植えられているイチョウは、背が高いですね。
こちらも十分に見ごろでした。
最後にもう一度逆さ銀杏を見て西本願寺を後にしました。