11月末。
京都市南区の東寺に参拝しました。
京都の五重塔と聞いて、真っ先に思い浮かべるのが当時の五重塔だという方は多いはず。
その五重塔初層が、10月27日から12月9日まで特別公開されています。
また、11月下旬から12月上旬にかけて、東寺では紅葉も見ごろを迎えます。
講堂、金堂、五重塔を拝観
東寺は、近鉄電車の東寺駅が最寄り駅です。
駅を出て、西に少し歩けば五重塔が見えるので道に迷うことはないでしょう。
東寺の五重塔から塀に沿って北に進み、慶賀門から境内に入りました。
慶賀門近くの濠端では、紅葉が見ごろを迎えていましたよ。
東寺は、境内の一部は無料で入れますが、五重塔が建つエリアに入るためには拝観料が必要です。
通常は、500円で拝観エリアに入れるのですが、今回は五重塔初層を拝観できるということで拝観料が800円となっていました。
拝観エリアも、全体的に紅葉が見ごろを迎えていました。
まずは、西側に建つ講堂にお参りをします。
講堂の中では、立体曼荼羅を見ることができます。
大日如来を中心にして、左に不動明王、右に金剛波羅密多菩薩が祀られ、周囲にも四天王像やその他の仏像が立っています。
どれもとても大きく、荘厳であります。
次に講堂の南側に建つ金堂にお参りです。
金堂内部には、中央に薬師如来、左に月光菩薩、右に日光菩薩が安置されています。
また、薬師如来の前には十二神将像も立っていますよ。
そして、五重塔の初層へ。
五重塔内部を見るのは今回が初めてです。
五重塔の初層内部は、4方向から見ることができます。
中は、心柱を大日如来に見立て、須弥壇上に阿閦如来(あしゅくにょらい)、宝生如来(ほうしょうにょらい)、阿弥陀如来、不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)の金剛界四仏と八大菩薩が安置されています。
扉にも、様々な画が描かれていたそうですが、現在は色が落ちて何が描かれていたのかわかりません。
五重塔内部は、想像していたよりも狭く感じましたよ。
瓢箪池周囲の紅葉
五重塔の内部を拝観した後は、紅葉を見て廻ります。
すでに散り始めているモミジがありました。
でも、まだまだ紅葉は見ごろを保っています。
五重塔の北側にある瓢箪池の周囲に特に多くのカエデが植えられています。
瓢箪池周囲は日当たりが良いためか、真っ赤に色づいているモミジが多かったです。
池に映る紅葉と秋空もきれいでしたよ。
ちなみに東寺の瓢箪池は、傾いた五重塔を元に戻すために造られたとの言い伝えがあります。
逆光で見るモミジも輝いて美しいです。
拝観エリアの北側にやって来ました。
この辺りのカエデは、赤褐色に色付いており、あまりきれいではありませんでした。
紅葉の奥に見える建物は食堂(じきどう)です。
拝観エリアの西側、講堂付近のカエデは、まだ青葉が多く残っていました。
この様子だと、講堂付近の紅葉は12月に入ってから見ごろを迎えそうですね。
拝観エリアの南西には、八嶋社があり、その近くの紅葉は見ごろです。
八嶋社は、拝観エリアの外に建っているので、お参りする場合は拝観を終えた後になります。
金堂と紅葉。
上の方の枝のモミジが散っており、秋の終わりが近づいているのを感じます。
東寺に紅葉狩りに来たときは、やっぱり五重塔と一緒に紅葉を眺めたいですね。
紅葉の間から見上げる五重塔。
古都の秋らしい風景ですね。
瓢箪池越しに見る五重塔も定番の風景です。
秋は、真っ赤なモミジに彩られていますが、春の桜や初夏のサツキと一緒に見る五重塔も美しいですよ。
東寺は、京都駅からも歩いていける便利な場所にありますが、紅葉狩りに訪れる人は意外と少な目です。
境内が広いこともあり、比較的のんびりと紅葉を見て廻ることができますよ。
なお、東寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。