城南宮の平安の庭と室町の庭で観賞する紅葉・2018年

11月末。

京都市伏見区の城南宮に参拝しました。

城南宮には、境内を囲むように楽水苑と呼ばれる神苑が設けられています。

源氏物語花の庭とも呼ばれる楽水苑は、梅、桜、サツキ、フジバカマ、椿など、四季を通して様々な花を楽しむことができます。

そして、11月下旬から12月上旬にかけては、紅葉も美しく、今回は、その紅葉を見るために城南宮を訪れました。

平安の庭の紅葉

城南宮の最寄り駅は、地下鉄も近鉄電車も竹田駅です。

駅を出て、南西に10分ほど歩けば、城南宮に到着します。

近くには交通量の多い国道1号線があり、周辺にはたくさんのお店やビルが建っているため、初めて参拝すると、こんなところに神社があるのかと不安になると思います。

でも、城南宮の境内はとても広く、近くまでやって来ると、すぐにあそこが城南宮だなとわかることでしょう。

鳥居をくぐり参道を進んで本殿へ。

本殿

本殿

工事が完了してまだ間もないので、きれいに見えます。

それでは、お参りをしましょう。

城南宮は、方除の大社なので、引っ越しの無事、旅行や営業などの道中の安全を祈願すると良いでしょう。

楽水苑の拝観受付は、境内の西側にあります。

拝観料は600円。

楽水苑は、西の春の山、東の平安の庭、南の室町の庭、南東の城南離宮の庭から構成されています。

いつもは、西の春の山から入苑するのですが、工事中だったため、東の平安の庭から入ることに。

春の山にはカエデがないので、紅葉狩りには影響はありません。

平安の庭は、南北に長い庭園となっており、北側には池が配され、南側にはコケが敷かれています。

池周囲のカエデは、秋の日差しを浴びてほとんどの葉が真っ赤に色づいていました。

平安の庭

平安の庭

足元を見れば、黄色いツワブキの花。

ツワブキと紅葉

ツワブキと紅葉

奥には真っ赤なモミジ。

池周囲の紅葉は、どれも見ごろです。

池と紅葉

池と紅葉

池の奥に小さく写っている建物は神楽殿です。

平安の庭の南側にやって来ました。

ここでは、毎年4月29日と11月3日に曲水の宴が催されます。

曲水の宴が行われる日は、楽水苑の拝観が無料なので、この日に城南宮に参拝するのがおすすめです。

その曲水の宴の会場では、みずみずしいコケの上で様々な色のモミジを見ることができました。

コケと紅葉

コケと紅葉

真っ赤なモミジもあれば、緑色のモミジもあり、まだこれから赤くなりそうな感じでしたよ。

室町の庭の紅葉

平安の庭に続いて、室町の庭にやって来ました。

室町の庭は、池を中心とした庭園です。

池は、石組が力強く、平安の庭とは趣が違っていますよ。

室町の庭にある楽水軒の近くの紅葉は見ごろ。

楽水軒と紅葉

楽水軒と紅葉

池のほとりの紅葉は、見ごろに入っていたり、青葉が残っていたりと様々でした。

室町の庭の紅葉

室町の庭の紅葉

池では錦鯉が泳いでいました。

池に映るモミジと錦鯉

池に映るモミジと錦鯉

水面に映る真っ赤なモミジと錦鯉が雅であります。

池の西側に建つ斎館前の紅葉も見ごろです。

斎館前の紅葉

斎館前の紅葉

11月25日から12月12日まで、斎館では、「もみじのお茶席」が用意されていますよ。

抹茶拝服料は300円。

室町の庭の南側に広がるのは桃山の庭の芝生。

すっかりキツネ色となっていました。

芝生と紅葉

芝生と紅葉

最後は、室町の庭の東側の城南離宮の庭へ。

城南離宮の庭

城南離宮の庭

枯山水庭園の城南離宮の庭は、いつも同じ景色を見せてくれます。

いつも同じ景色だなと思う反面、変わらず同じ景色を見られることに安心感を覚えるのでした。

城南宮は、紅葉の時期でも旅行者や観光客が少なく、落ち着いて紅葉狩りをできます。

12月上旬までは紅葉が残っていますから、11月に京都に紅葉を見に行けなかった方は城南宮を訪れてはいかがでしょうか。

なお、城南宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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