城南宮を紹介しています。
由緒、見どころ、所在地、最寄駅などの情報を掲載。
城南宮
由緒
城南宮は、平安遷都(794年)の際に都の南の守護神として創建されたのが始まりとされる。他にも、かつて、この地にあった城南寺の鎮守社として創建されたのが始まりという説もある。
祭神は、国常立尊(くにのとこたちのみこと)、八千矛神(やちほこのかみ)、息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと=神功皇后)である。
応徳3年(1086年)には、白河上皇が城南離宮を造営し、その鎮守社となる。また、この頃より、熊野詣の精進所となり方除けの信仰が高まった。
なお、城南宮の神紋は神功皇后の旗印にちなんだ日・月・星を表す三光紋で、方除けの神徳を表している。そのため、城南宮は、方除け、交通安全、旅行安全の神として信仰されている。
その後、14世紀の南北朝の争乱や応仁の乱(1467年)で荒廃するが、江戸時代に復興された。
ご利益
方除、旅行交通安全
曲水の宴
毎年4月29日と11月3日に城南宮の神苑にある平安の庭で曲水の宴が行われる。
平安装束をまとった歌人が庭を流れるせせらぎに座り、川上から流れる盃が目の前に来るまでに歌を詠み、酒を飲むという平安時代の貴族達の遊びが再現される。
西鳥居
国道1号線沿いにある城南宮の西鳥居。京都南インターチェンジからも近く門の先に駐車場がある。
城南鳥居
西鳥居をしばらく歩くと朱色の城南鳥居がある。この鳥居の先に拝殿や本殿がある。
菊水若水手水舎
城南鳥居の近くにある菊水若水手水舎。この水を飲むとあらゆる病が治ると言い伝えられている。
拝殿
城南鳥居をくぐった先に建つ拝殿。
本殿
拝殿の奥に建つ流造の本殿。祭神の国常立尊、八千矛神、息長帯比売命が祀られている。
楽水苑
城南鳥居をくぐった左手に神苑の楽水苑の入口がある。楽水苑には、源氏物語に登場する100種類以上もの草木が植栽されている。楽水苑に入ってすぐの場所が春の山。城南離宮の数少ない遺構のひとつで、椿、枝垂梅(しだれうめ)、センダン、桂、ツツジ、ササユリ、ナデシコなどが植えられている。
みそぎの州
春の山にあるみぞぎの州(おがわ)。築山からさらさらと流れている。
夏草の小径
夏でも涼しさを感じる夏草の小径。みぞぎの州の下流近くにある。
淡竹
春の山の北側に生えている淡竹(はちく)。まっすぐに伸びた淡竹は中国から渡来したもの。春の山には、淡竹と同じようにまっすぐに伸びた根笹や真竹も生えている。
本殿の裏側
春の山の北側から東に進むと平安の庭がある。春の山と平安の庭の間の小道から本殿の裏側を見ることができる。
キタヤマスギガウゴク
平安の庭の東側にある「キタヤマスギガウゴク」。大阪大学の大学院生が北山丸太で建てたもの。それぞれの柱が動くようになっている。
平安の庭
楽水苑の東側は平安の庭となっている。庭の中央に広がる池に段落ちの滝と遣水(やりみず)が注いでいる。平安貴族の寝殿造の邸の庭園にならい、社殿を背景にしている。オミナエシ、萩、リンドウ、ヤマブキなどが植えられている。
楽水苑の南側
平安の庭を見終わった後は、歩行者専用参道を横切り、室町の庭、桃山の庭、城南離宮の庭がある楽水苑の南側に進む。左の写真は室町の庭の入口付近。
室町の庭
室町時代の作庭手法で築かれた室町の庭。雄滝、雌滝、三尊石、礼拝石、蓬莱島などがある池泉回遊式庭園。左の写真は池の東側。
赤松
池の中央にある赤松。幹や枝に力強さがあり、焼けたように赤い。隣には黒松も植えられている。
池の中央
左の写真は室町の庭の池の中央に架かる橋から撮影した東側の池。
錦鯉
池にはたくさんの錦鯉が泳いでいる。大きいものは50cm以上はある。
池の東側
池の東側に休憩できる場所がある。室町の庭全体を眺めやすい造りになっている。
桃山の庭
芝生が一面に広がる桃山の庭。芝生の海に岩島が続く枯山水庭園。ツツジ、紅枝垂桜が植えられている。
楽水軒
桃山の庭に建つ茶室・楽水軒。ここから桃山の庭全体を見渡せる。
桃山の庭の南の小道
桃山の庭の南の小道。この道を進むと城南離宮の庭に着く。
城南離宮の庭
鳥羽離宮の風景や建物を石組で表現した枯山水庭園の城南離宮の庭。左の写真は庭の南側から撮影したもの。
楽水苑の拝観終了
城南離宮を北側から撮影した写真。ここで楽水苑の拝観は終了。
城南宮の所在地
〒612-8459
京都市伏見区中島鳥羽離宮町7(地図)
城南宮への行き方
地下鉄竹田駅から徒歩約15分
近鉄竹田駅から徒歩約15分
市バス「城南宮」から徒歩約2分
※楽水苑は拝観料800円が必要。
2月18日から3月22日までの「しだれ梅と椿まつり」の期間は、春の山と平安の庭のみ公開で、拝観料は1,000円。
7月1日から8月31日(夏季期間)は春の山と平安の庭のみ公開で、拝観料は300円。
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