梅雨に参拝した城南宮の摂社と末社・2017年

6月中旬に京都市伏見区の鳥羽に建つ城南宮に参拝しました。

城南宮には何度か参拝しているのですが、梅雨の時期に訪れるのは今回が初めてです。

国道1号線の近くにある神社なのですが、境内が静かなんですよね。

真幡寸神社と芹川天満宮

地下鉄もしくは近鉄電車の竹田駅から南西に約15分歩くと、城南宮の東の鳥居の前に到着します。

外から見ても、境内に人がいないのがわかります。

東の鳥居

東の鳥居

東の鳥居から参道を進みます。

途中、摂社の真幡寸神社(まはたきじんじゃ)が建っているのでお参りをしていきましょう。

真幡寸神社

真幡寸神社

真幡寸神社には、真幡寸大神と応神天皇が祀られています。

日本略記の弘仁7年(816年)7月21日条に社名が見られることから、それ以前に創建された古社であることがわかります。

神紋は、徳川家と同じ三葉葵だとか。

真幡寸神社から少し西に進んだところにも摂社の芹川天満宮があります。

芹川天満宮

芹川天満宮

こちらは、学問の神さまの菅原道真を祀っており、天永2年(1111年)に城南宮の南の芹川の地に勧請(かんじょう)されたと伝わっています。

芹川天満宮の前の石柱には、唐渡天満宮(からわたりてんまんぐう)と刻まれていますが、これは禅宗の僧侶の間で広まった菅原道真が宋に渡り禅を修めた唐渡天神(ととうてんじん)の信仰を物語っているのだとか。

本殿周囲の末社

参道を進み、2つ目の鳥居の前にやってきました。

本殿前の鳥居

本殿前の鳥居

鳥居をくぐると正面に拝殿があり、その奥に本殿が建っています。

しかし、本殿は現在改修中でお参りできません。

工事中の本殿

工事中の本殿

でも、本殿の周囲にある末社には参拝できるとのことだったので、全部の末社にお参りしていくことに。

本殿の西側には、3つの小さな祠があります。

本殿西側の末社

本殿西側の末社

手前は稲荷社、真ん中は厳島社、住吉社、兵主社、奥は粟島社です。

稲荷社は商売繁盛の社ですね。

厳島社は昇進、海上安全の神さま、住吉社は海の神さまであり和歌の神さまでもあります。

聞きなれない兵主社は勝利の神さまとのこと。

そして、粟島社は婦人病平癒・薬の神さまであります。

次は本殿の東側へ。

こちらには4つの祠が建っています。

本殿東側の末社

本殿東側の末社

手前の社は天満宮社、妙見社、金刀比羅社が一緒になっています。

2つ目は庚申社で、3つ目が大国主社。

そして、一番奥が春日社です。

天満宮社は学問・芸能の神さま、妙見社は創造・起業の神さま、金刀比羅社は産業発展の神さまですから、現代社会で生きていくために役立つご利益ばかりですね。

庚申社は道案内の神さま、大国主社は経営・医療の神さまとのこと。

また、春日社は、慈悲の神さまとして信仰されています。

末社全てにお参りをしたので、たくさんのご利益を授かれたはずです。

ちなみに城南宮は、方除、厄除のご利益で有名です。

拝殿

拝殿

拝殿と鳥居の間に植えられている枝垂れ梅は、緑色の夏服に衣替え。

枝垂れ梅

枝垂れ梅

鳥居の外には、北向きに建つ三照宮(さんしょうぐう)が建っているので、最後にお参りをしておきましょう。

三照宮

三照宮

祭神として祀られているのは、天照大神です。

摂社と末社にお参りを済ませたので、城南宮から出ることに。

西の鳥居の近くでは、サツキがまだ咲いていました。

サツキと鳥居

サツキと鳥居

でも、サツキの花にはみずみずしさがなくなっており、そろそろ終わりが近づいているようでした。

なお、城南宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

宿泊