京都の紅葉狩りコース-神護寺、西明寺、高山寺編

京都市右京区の高雄、槙ノ尾(まきのお)、栂ノ尾(とがのお)は合わせて三尾と呼ばれており、自然が豊かなことで知られています。

山の中なので空気が澄んでおり、秋になると清々しい気持ちで紅葉狩りをできます。

三尾で有名な紅葉の名所は、神護寺、西明寺(さいみょうじ)、高山寺です。

3ヶ所は比較的近い場所に建っているので、三尾に紅葉を見に行くときは全て参拝しておきたいですね。

神護寺

京都駅から三尾に行くには、市バスまたはJRバスを利用します。

以前は、片道530円の運賃でしたが、2021年3月20日から市バスもJRバスも230円に値下げになり、三尾に行くのが大変便利になっています。

神護寺は、バス停「高雄」で下車し、そこから下りや上りが多い山道を15分ほど歩いて向かいます。

急な石段を上りきった時には疲れているので、紅葉を見る気にならないという方もいらっしゃるでしょう。

石段の途中には、茶店があるので、一気に登るのがつらい方は休憩していくことをおすすめします。

神護寺の山門をくぐった先に見える紅葉を目にすると、石段を登ってきた時の疲れがどこかに吹き飛びます。

神護寺

神護寺

境内は、とても広く、多くの伽藍が建ち並んでいるので見ごたえがあります。

カエデもたくさん植えられているので、どこを見てもモミジが目に入ってきます。

特に人気の紅葉スポットは、金堂へと続く石段の上です。

五大堂と毘沙門堂を見下ろすように眺める紅葉は、ガイドブックなどでも目にします。

また、神護寺に訪れた時は、錦雲渓と雄大な山々も眺めたいですね。

自然の中の木々が紅葉する風景は都会では見ることができません。

「かわらけ投げ」も体験できますよ。

なお、神護寺の拝観料は600円です。

西明寺

神護寺の次は歩いて西明寺に向かいます。

こちらも若干山道を歩かなければならないのですが、神護寺と比較するとそれほどしんどくありません。

西明寺は、あまり広いお寺ではないのですが、カエデの数が多いので、秋になると境内全体が情緒あるモミジ色に染まります。

西明寺

西明寺

苔が敷き詰められた庭園で見る紅葉も味わい深く、まさに山の中にひっそりと建つお寺といった風情を感じますね。

お堂の中から見る紅葉も、しみじみとした情緒があります。

西明寺の近くを流れる清滝川の紅葉も美しいので、西明寺に到着するまでの紅葉風景も楽しみましょう。

なお、西明寺の拝観料は500円です。

高山寺

西明寺から10分ほど北に歩くと高山寺に到着します。

高山寺は世界遺産に登録されているお寺なので、三尾に訪れた時は必ず参拝しましょう。

境内には、たくさんの木々があり、森林の中を歩いているような気持になります。

高山寺

高山寺

カエデもたくさんあるので、紅葉も見ごたえがあります。

また、高山寺には石水院という建物があります。

その中には鳥獣戯画の複製が展示されているので、興味がある方は拝観すると良いでしょう。

石水院から見える紅葉風景も、様々な観光ガイドで写真が掲載されるほど有名ですから、じっくりと眺めておきたいですね。

なお、高山寺は通常は無料で入山できますが、紅葉の時期は入山料500円が必要です。

石水院の拝観料は800円です。

三尾の紅葉狩りに要する時間は3時間ほどです。

京都駅との往復に2時間ほどかかりますから、所要時間は約5時間です。

お食事できるお店がほとんどないので、お弁当を持参した方が良いでしょう。

また、山道を歩かなければならないので、スニーカーなど動きやすい靴を履いて行くことをおすすめします。

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