神護寺の広い境内で見ごろを迎えた紅葉・2018年

11月中旬に京都市右京区の槇尾(まきのお)の西明寺に紅葉を見に行った後、南に25分ほど歩き、高雄の神護寺(じんごじ)に参拝しました。

神護寺は、山の上にありながら広大な境内を持つお寺です。

その境内には、多くのカエデが植えられており、11月になるときれいに紅葉します。

紅葉する境内

神護寺は、JRバスの「山城高雄」が最寄りのバス停です。

最寄りと言っても、約20分歩く必要があるのですが。

その山城高雄から神護寺へ続く石段が、土砂崩れにより通れなくなっていました。

そのため、今回は、ひとつ先の「槇ノ尾」で下車し、西明寺にお参りをしてから神護寺に向かうことにしました。

いつもなら、神護寺に先に参拝してから西明寺に向かうんですけどね。

神護寺の参道前に到着しました。

しかし、参道前に来ても、神護寺の境内は長い長い石段の先にあります。

ここからが、試練の始まりです。

神護寺の入り口の楼門までは、約15分の上り坂で、一気に上り切るのは大変です。

そのためか、参道の途中には、高雄茶屋と硯石亭というお店があります。

神護寺に向かう途中の人、神護寺のお参り後の人の中には、ここで休憩していく人もいますね。

高雄茶屋も硯石亭も、ともに紅葉が見ごろを迎えていましたよ。

高雄茶屋の紅葉

高雄茶屋の紅葉

石段を上り切り、楼門前に到着しました。

楼門と紅葉

楼門と紅葉

見上げると、紅葉したカエデ。

拝観受付で、拝観料600円を納め楼門をくぐります。

楼門をくぐると、見ごろの紅葉がいっぱい。

境内

境内

そして、人もいっぱい。

それでは、広い境内で紅葉狩りを開始です。

楼門からしばらく進むと、和気公霊廟があり、その前に植えられたカエデがオレンジ色に色付いていました。

和気公霊廟と紅葉

和気公霊廟と紅葉

神護寺は山の上にあるため、京都市中心部よりも気温が低めです。

そのため、カエデの葉も黄色が混ざったような色に紅葉しています。

こちらは明王堂です。

明王堂と紅葉

明王堂と紅葉

明王堂の左右のカエデは、真っ赤に紅葉していました。

こちらは毘沙門堂です。

毘沙門堂と紅葉

毘沙門堂と紅葉

毘沙門堂付近のカエデは、葉が少な目で、寂しい紅葉となっていました。

毘沙門堂の隣には五大堂が建ち、その後ろには幅の広い石段、さらに後方に金堂が建っています。

毘沙門堂脇から、金堂を見上げるようにして見る紅葉は見事であります。

金堂と紅葉

金堂と紅葉

金堂から地蔵院へ

石段を上り金堂に入ります。

金堂に本尊として祀られているのは、薬師如来立像です。

それでは、お参りをしましょう。

この薬師如来立像は国宝に指定されています。

また、金堂内では、源頼朝と伝えられている絵像も見ることができます。

日本史の教科書に掲載されている有名な絵像なので、きっと一度は目にしたことがあると思います。

ただし、本物ではなく模写ですけどね。

金堂から外に出て、石段に戻ります。

石段上から見下ろす紅葉と五大堂。

見下ろす紅葉と五大堂

見下ろす紅葉と五大堂

ここからの紅葉風景は、ガイドブックでも、よく紹介されています。

神護寺に紅葉狩りに来たときは、じっくりと見ておきたいですね。

ただし、石段周辺は人が多いので、無人の写真を撮るのは難しいですよ。

金堂から木々に覆われた参道を奥に進み、地蔵院の前にやって来ました。

地蔵院と紅葉

地蔵院と紅葉

地蔵院近くの紅葉も見ごろを迎え、真っ赤であります。

紅葉と言えば、イロハモミジの紅葉が最も有名です。

そのイロハモミジは、別名タカオカエデとも言います。

高雄の神護寺で見るタカオカエデの紅葉は、本場で紅葉狩りをしている気分になりますね。

地蔵院のさらに奥には休憩処があり、こちらのカエデは全ての葉がオレンジ色でした。

休憩処と紅葉

休憩処と紅葉

休憩処の売店では、かわらけ投げのお皿が売っています。

お皿は、ここから見下ろせる錦雲溪へ向かってフリスビーのように投げます。

錦雲溪

錦雲溪

私も以前にかわらけ投げをしたことがありますが、投げたというより落としたといった感じで、溪谷に吸い込まれていきました。

錦雲溪の紅葉も見事であります。

参道を戻り、再び金堂付近にやって来ました。

金堂の裏には多宝塔が建っています。

紅葉越しに見上げる多宝塔

紅葉越しに見上げる多宝塔

透き通るようなモミジと一緒に見上げる多宝塔も美しいです。

モミジの下では、真っ白なサザンカの花もたくさん咲いていましたよ。

神護寺の紅葉は、私が訪れた日がちょうど見ごろでした。

11月25日頃までは、紅葉が見ごろを保っていそうですが、散り始めているかもしれません。

この後は、高山寺の紅葉を見に行きました。

なお、神護寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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