元日に豊国神社に初詣に訪れました。時刻は正午前。
豊国神社は、豊臣秀吉を祀っている神社ということで、開運出世のご利益を授けてくれます。
今まで初詣で豊国神社にお参りしたことはありません。
今回、参拝しようと思ったのは、正月の三箇日は本殿にお参りできるということを以前に書いた記事にコメントしてくれた方がいらっしゃったからです。
その時、コメントしていただいた方には大変感謝しています。
初めて入る唐門の奥
豊国神社は、京阪電車の七条駅から北東に10分ほど歩くと到着します。
石段の上に建つ鳥居は、いつみても大きくて立派です。
鳥居をくぐり参道へ。
元日というのに参拝者の姿が少ないですね。
初詣で訪れるのは、地元の方ばかりなのでしょうか。
あの豊臣秀吉を祀っている神社なのに意外ですね。
参道を進み唐門前にやってきました。
普段は、唐門より先には進めないようになっています。
なので、唐門の奥へと進んでいく参拝者の姿を見るのは、とても新鮮な感じがします。
唐門の脇に吊るされている「千成ひょうたん えん結び絵馬」。
若い時の秀吉は、木下藤吉郎と名乗っており、彼の妻の北政所(きたのまんどころ)は「おね」と呼ばれていました。
当時は、家と家の話し合いで懇談が決められていました。
そんな時代に藤吉郎とおねは、恋愛結婚をしたのですから、豊国神社に参拝すれば、縁結びのご利益を授かることができそうですね。
唐門をくぐり、奥へと進みます。
境内は、元日とは思えないほど静かです。
こういう静寂の空間で新年のお参りをするのは初めてかもしれません。
なんだか身も心も引き締まりますね。
来年以降も、元日は、人出の少ない神社にお参りに行くことにしましょう。
本殿の隣には摂社の貞照神社(さだてるじんじゃ)が建っています。
こちらには、北政所が祀られています。
縁結びのご利益を授けてくれるのは、こちらなのでしょうか。
元日に豊国神社に参拝したので、開運出世のご利益を授かれることでしょう。
なお、社務所では、秀吉の旗印だった千成瓢箪のお守りを授かることができます。
小さいものは財布の中に入るくらいの大きさなので、肌身離さず持ち歩けます。
授かろうかどうか非常に迷ったのですが、今回は、やめておきました。
やっぱり授かっておけば良かったかな。
方広寺の釣鐘
豊国神社の参拝後は、その隣にある方広寺へ。
方広寺と言えば、釣鐘が有名です。
鐘楼の中に入ってみましょう。
志納制となっているので、拝観料がいくらとは決まっていません。
間近で見ると、大迫力の釣鐘です。
天井には、極彩色の絵画が描かれていますね。
中がこんな造りとなっているとは知りませんでした。
豊国神社に参拝した後、方広寺にも立ち寄る方が多いようで、鐘楼内は、10人ほどの人がいました。
ここの釣鐘を見る最大の目的は、大坂冬の陣の原因となった「国家安康」と「君臣豊楽」と刻まれた文字を確認することです。
幕府は、「国家安康」は徳川家康の「家」と「康」の字を切り離していることから家康を呪っていると難癖をつけ、さらに「君臣豊楽」は豊臣家だけの繁栄を願った言葉だと言いがかりをつけました。
豊臣家との開戦を望んでいた幕府にとって、方広寺の釣鐘の銘文は、いい口実になったんですね。
釣鐘には、たくさんの文字が刻まれていますが、参拝者がわかりやすいように「国家安康」と「君臣豊楽」は白く囲まれているので、すぐに確認できます。
ただ、かなり上の方に文字が刻まれているので、肉眼では見づらいです。
今まで一度は参拝しておきたい思っていた豊国神社の本殿と一度は見ておきたいと思っていた方広寺の釣鐘の銘文。
正月に同時に2つとも体験できたので、2014年は良い年になりそうです。