春の始めに参拝した大谷祖廟・2024年

3月中旬に京都市東山区の雙林寺に参拝した後、近くの大谷祖廟にも参拝しました。

大谷祖廟は、東本願寺の親鸞聖人の廟所です。

訪れる人は、旅行者や観光客よりも、お墓参りの方が多い印象ですね。

春の明るさを感じられる境内

京阪電車の祇園四条駅から東に約10分歩くと大谷祖廟の参道の前に到着します。

参道はとても長く、総門まで歩くと、3分から5分くらいかかりますね。

雙林寺からだと、北に1分も歩けば、総門前の石段下に到着します。

総門

総門

総門の頭上の青空が、春の到来を感じさせます。

総門の屋根の下には、立派な彫り物がありますよ。

総門の装飾

総門の装飾

総門は、かつては安政4年(1857年)以前に真宗本廟境内から移築・建立されたものと推定されていましたが、近年の修復工事で発見された棟札から文久2年(1862年)の新築であることがわかりました。

棟梁を勤めたのは、笠井若狭、宮川八郎兵衛、田辺八兵衛とのこと。

総門をくぐった左手には、太鼓堂が建っています。

太鼓堂

太鼓堂

太鼓堂の建立年代も総門と同じ文久2年頃と考えられています。

また、棟梁も、総門と同じ笠井若狭、宮川八郎兵衛、田辺八兵衛と推定されています。

太鼓堂は、時刻を報せる役割だけでなく、門番所の役割もあったと考えられています。

太鼓堂から南に向きを変えて進むと、手水舎が現れます。

手水鉢の端には、花が飾られていましたよ。

手水鉢

手水鉢

手水舎の東側に本堂が建っているのでお参りをしましょう。

本堂

本堂

本堂には、上がってお参りできますが、この日は法話が行われていたので外からお参りしました。

本堂の創建は元禄15年(1702年)で、棟梁を勤めたのは、こちらも、笠井若狭、宮川八郎兵衛、田辺八兵衛だそうです。

しかし、建立年代に160年の開きがあるので、同一人物ではないのでしょうね。

代々、後継ぎが同じ名を襲名していたのでしょうか。

石段を上って本堂の東の小高い丘へ。

石段

石段

丘の上には、親鸞聖人の御廟があるので、こちらにもお参りをしましょう。

御廟

御廟

扉の金色が見事であります。

境内では、少しだけサザンカが咲いていました。

サザンカ

サザンカ

春が訪れ、サザンカは終わりに近づいています。

梅も終わりが近いですね。

梅と太鼓堂

梅と太鼓堂

今年の梅は、早く咲いたので散るのも早かったです。

帰りは、北門から外に出ます。

北門

北門

北門は、かつて総門として使われていたものです。

こちらも、本堂と同じ元禄15年の建立であることがわかっており、大工も、笠井若狭、宮川八郎兵衛、田辺八兵衛です。

現在の大谷祖廟の建物は、笠井若狭、宮川八郎兵衛、田辺八兵衛によって建立されたものばかりですね。

この後は、北隣の円山公園を散策します。

なお、大谷祖廟の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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