7月下旬。
京都市東山区の八坂神社に参拝しました。
毎年7月1日から31日まで、京都では祇園祭が催されます。
祇園祭は、八坂神社の行事で、2020年も行われています。
ただ、新型コロナウイルスの影響で、神事は小規模化しており、山鉾巡行や神輿渡御などは中止となっています。
祇園祭の雰囲気を感じられる境内
八坂神社には、京阪電車の祇園四条駅から四条通を東に5分ほど歩くと到着します。
今回は、四条通に面する西楼門ではなく、円山公園側の南東の鳥居から境内に入ることに。
境内に入ると、これまでの7月の八坂神社と同じように祇園祭の雰囲気を感じられました。
神輿渡御はなくても、提灯はしっかりと設置されていますよ。
参拝者は例年に比べると、やや少ないですが、ちょっと前に比べると徐々に増えていますね。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
本殿に吊るされている鈴は鳴らせないようになっていますが、賽銭箱の近くに設置されたセンサーに手をかざすと、鈴の音が鳴り始めますよ。
なかなかすばらしい趣向じゃないですか。
本殿脇では、茅の輪も設置されています。
新型コロナウイルスが流行し始めてから、ずっとありますが、8月になるとなくなるのでしょうか。
それとも、8月以降もしばらくは設置され続けるのでしょうか。
授与所では、粽(ちまき)の授与も行われていますから、疫病退散、無病息災のために授かっておくと良いでしょう。
南側から境内を眺めます。
京都はまだ梅雨明けしていませんが、舞殿と本殿の頭上の空は、夏らしさを感じられるようになってきています。
今年の7月は、よく雨が降りましたから、例年と同じように祇園祭が行われていたとしても、観覧しづらかったかもしれませんね。
南楼門のやや西に建つ神輿庫では、西御座、中御座、東御座の3基の神輿が奉安されていました。
いつもなら、7月17日の神幸祭の後、24日の還幸祭まで寺町四条の御旅所に入っている神輿ですが、今年は神輿渡御がないため、11日から28日まで、神輿庫に奉安されています。
午前9時から午後5時まで、神輿庫は開いていますよ。
参道では、お店が出ていました。
かき氷のお店だけでしたが、参道にお店があるだけで、賑やかに感じるものですね。
参道の疫神社でも、茅の輪が設置されていますよ。
蘇民将来を祀る疫神社は、疫病退散のご利益を授けてくれますから、茅の輪をくぐってお参りしておくと良いでしょう。
西楼門から外に出て、四条通を西に進みます。
そして、四条大橋を渡り5分ほど歩いて寺町四条にやってきました。
寺町四条には、八坂神社の御旅所があります。
毎年、7月17日から24日まで、八坂神社の神霊が神輿とともに御旅所に遷っているのですが、今年は神霊だけとなっています。
先ほど八坂神社の本殿にお参りをしましたが、御旅所の神霊にもお参りをしておきましょう。
御旅所でも、粽が授与されていましたよ。
2020年の祇園祭は、例年よりも寂しくなっていますが、八坂神社では祇園祭の雰囲気を楽しむことができます。
烏丸御池から四条烏丸付近までの町会所でも、粽の授与が行われていますから、ぜひ立ち寄ってください。
なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。