京都市内には、紅葉の名所がたくさんあります。
どの紅葉の名所も個性がありますが、カエデの数が多いところを選ぶなら、東山区の東福寺が一番だと思います。
また、東福寺の近くには泉涌寺(せんにゅうじ)という格式の高いお寺があり、こちらでは気品のある紅葉を楽しめます。
東福寺
京都駅から東福寺に行くにはJRに乗車します。
1駅目の東福寺駅で下車し、東に5分ほど歩くと東福寺に到着します。
東福寺の拝観受付に向かう途中にある臥雲橋から眺める洗玉澗(せんぎょくかん)は、真っ赤なモミジで埋め尽くされます。
また、臥雲橋の正面にかかる通天橋からも洗玉澗を眺めることができます。
洗玉澗は、歩くこともできます。
赤色やオレンジ色のモミジに埋め尽くされた洗玉澗は、紅葉していない木を見つける方が難しいくらいです。
洗玉澗をさらに下に進むと三ノ橋川が流れています。
川の流れと紅葉も調和して、この時期らしい風景を見ることができますよ。
黄金色に染まる三つ葉カエデも必見。
開山堂にもしっかりとお参りしておきましょう。
秋の東福寺はとても人が多いので落ち着いて紅葉を観賞できませんが、本坊庭園からだと、比較的のんびりと紅葉を見られます。
本坊庭園は、方丈を中心に東西南北4つの庭に分かれており、北西角に設置された通天台から洗玉澗を眺めることができます。
また、北庭の小市松のコケと一緒に見る紅葉も情緒がありますよ。
なお、2024年11月9日から12月1日までの秋季の拝観料は通天橋と開山堂が1,000円、本坊庭園が500円です。
泉涌寺
東福寺の次は、東に10分ほど歩いて泉涌寺に向かいましょう。
泉涌寺は、御寺(みてら)とも呼ばれており、皇室と深い関係があるお寺です。
境内には、それほどカエデが植えられていませんので、あまり紅葉を楽しめません。
でも、御座所庭園で見る紅葉は格別で、さすが御寺と呼ばれるだけのことはあります。
御座所庭園は、とても上品な庭園で、他の紅葉の名所とは一味違ったモミジを楽しめます。
日当たりが良いことから、どのカエデの葉の色付きも鮮やかです。
縁側から南向きに鑑賞するため、日差しを浴びたモミジが、キラキラと光り、庭園全体が明るく感じられます。
なお、泉涌寺の拝観料は500円ですが、御座所庭園は追加で500円が必要です。
東福寺と泉涌寺の拝観時間は各1時間程度です。
でも、東福寺には光明院などの紅葉がきれいな塔頭(たっちゅう)がありますし、泉涌寺が建つ泉山(せんざん)にも今熊野観音寺などの紅葉の名所があるので、それらにも訪れるとなると1ヶ所につき約30分かかります。
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お食事できるお店は東福寺駅の近くにありますが、それほど多くないので京都駅で済ませておくと良いでしょう。
電車と徒歩での移動に40分程度かかりますので、東福寺と泉涌寺の紅葉狩りに要する時間は約2時間40分です。周辺の紅葉の名所にも訪れるのであれば、4時間程度は見ておいた方が良いですね。
ただ、東福寺にはたくさんの塔頭(たっちゅう)に拝観できるので、欲張りすぎて多くに拝観すると泉涌寺に行けなくなりますから注意が必要です。