6月15日に京都市東山区の智積院に青葉まつりを見に行った後、南西に約7分歩き、豊国神社(とよくにじんじゃ)に参拝しました。
当社は、その名からも想像できるように祀られているのは豊臣秀吉。
日本史上最も出世した人物として知られる秀吉ですから、出世開運のご利益を授けてくれると信仰されています。
ただ、境内には会社員らしき人を見かけることは少ないですね。
人が少ない境内
豊国神社には、京阪電車の七条駅から北東に約7分歩くと到着します。
市バスだと「博物館三十三間堂前」から北に徒歩約3分です。
七条通から大和大路通を北に向かって歩き、正面通と交わった左手に豊国神社が建っています。
大和大路通も正面通も道幅が広く、豊国神社の鳥居の前は開放的。
自動車もほとんど走っておらず、脇にタクシーが駐車しているくらいで、人が車道を歩いても良いのではないかと勘違いしてしまう。

鳥居
石段上の鳥居をくぐって参道へ。
見るからに参拝者が少ない。

参道
今年の大河ドラマは『豊臣兄弟!』なので、当社を訪れる旅行者や観光客が多くなると思ったのですが、あまり変化はないようです。
参道わきの手水舎に置かれた手水鉢は、コロナ以降、ずっと蓋がされたまま。

手水鉢
金色のひょうたんの先から伝う細い水の筋。
豊国神社に限らず多くの神社で、感染症防止のため、柄杓を使わず手を清めるようになってきています。
参拝の作法は、時代によって変わるものなのだと気付かされる。
参道わきに鎮座する豊臣秀吉を見上げる。

豊臣秀吉
甲冑をまとった武人の姿ではなく、関白になって以降の秀吉の姿。
像は人より小さいのですが、人の胸より高い台の上に乗っているためか、威厳を感じます。
視線は京都駅近くの東本願寺を見つめていますが、それを意図して置いたわけではないでしょう。
参道の先に建つのは、国宝に指定されている唐門。

唐門
この唐門は、秀吉が築いた伏見城の移行と伝えられています。
檜皮葺(ひわだぶき)の屋根の下の所々に金色の装飾が施され、派手好きな秀吉らしさが感じられる。
唐門の先に拝殿、その後ろに本殿が建っていますが、普段は唐門より先に進めません。

拝殿
そのため、お参りは唐門の前からになります。
それでは、出世開運を祈願しましょう。
お参りの際は、唐門の戸の装飾も見ておきたい。

唐門の戸
細かい彫刻が施されており、ただの板と異なることは誰が見ても明らか。
この戸も、かつては金色の金具が付けられていたのでしょうか。
ひょうたんの花が終わる
唐門の前には、京都美術工芸大学と株式会社小林製作所によって造られた午年の作品が置かれています。

動
作品名は『動』で、銀色の金属板でできた馬が駈けているような姿。
銀色の台が、青空と雲を映す。
境内は日陰でしたが、晴天だと太陽光の反射が眩しそう。
唐門の北側では、ひょうたんが栽培されており、薄くて広い葉が緑の屋根を作っていました。

ひょうたん
秀吉の馬印は千成瓢箪(せんなりひょうたん)ですから、豊国神社がひょうたんを育てるのは納得。
秀吉ゆかりの京都で、ひょうたんを緑のカーテンや軒先で育て、風情ある街にしようという取り組みが市民活動で行われているのだとか。
ひょうたんの花は、初夏から咲き始めます。
でも、花はすでに萎れていました。

終わったひょうたんの花
花が終わると実がなるのですが、まだ一つもぶら下がっていません。
花も実もない、なんとも中途半端な時期にお参りに来る魔の悪さ。
でも、静かな境内で心穏やかにお参りできたので良しとしましょう。
なお、豊国神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。