弘源寺の紅葉・2014年

京福電車の嵐山駅を出てすぐの場所に天龍寺の入り口があります。

そこから参道をまっすぐ進むと、天龍寺の拝観受付に行くことができるのですが、途中には小さなお寺がいくつか並んでいます。

その中のひとつに弘源寺というお寺があり、秋になると特別公開が行われます。

11月中旬。

弘源寺の特別公開に行ってきました。

オレンジ色に染まるドウダンツツジ

山門の前には、特別公開の案内が出ています。

山門

山門

拝観料は500円。

宝厳院(ほうごんいん)との共通拝観券だと100円引きの900円で購入できるので、こちらの方がお得です。

受付を済ませて参道を進みます。

参道の両脇3ヶ所に紅葉し始めたドウダンツツジがあります。

参道

参道

まだ真っ赤ではありませんが、オレンジ色に染まった葉が、秋らしい風景を作り出しています。

玄関で靴を脱ぎ、客殿形式の本堂に入ります。

本殿内には部屋がいくつかあり、様々な障壁画が展示されています。

障壁画には野菜や果物などの食べ物が多く描かれていましたよ。

本殿の南に広がるのは、虎嘯(こしょう)の庭です。

虎嘯の庭

虎嘯の庭

枯山水の庭園で、白砂と苔が見事に調和しています。

虎嘯の庭は、嵐山を借景としているので、秋には紅葉した山並みを望むことができますよ。

ただ、この日は曇り空だったので、空気が煙っており、嵐山がくっきりとは見えませんでした。

ちょっと残念でしたが、その分、手前の真っ赤に色づいたモミジが、より鮮やかに見えましたよ。

嵐山

嵐山

本堂内の拝観を終えた後は、再び参道に戻ります。

そして、念願成就の功徳がある毘沙門天にお参りです。

毘沙門堂とドウダンツツジ

毘沙門堂とドウダンツツジ

毘沙門堂の天井には、日本画家初代藤原孚石(ふじわらふせき)の筆による四季草花四十八面の絵画が描かれているのですが、気づかずに見逃してしまいました。

何とも心残りであります。

弘源寺境内には、カエデはほとんど植えられていません。

なので、紅葉を期待して拝観すると残念な思いをするかもしれません。

それでも、手水屋の近くに植えられている背の高いカエデは、日当たりが良いためか、鮮やかな赤色に色づいていましたよ。

手水屋と紅葉

手水屋と紅葉

手水屋近くの石塔付近のカエデも、緑色の葉が残っていましたが、ほぼ見ごろの状態。

石塔と紅葉

石塔と紅葉

真っ赤なナンテンの実。

ナンテンと紅葉

ナンテンと紅葉

奥のモミジよりも赤いですね。

白色のナンテンの実もありました。

白いナンテン

白いナンテン

弘源寺の紅葉は、やはり参道の両脇のドウダンツツジがきれいですね。

参道から見た山門

参道から見た山門

こういった景色は他のお寺ではあまり見かけません。

カエデは少なかったものの、めったに見れない秋景色を楽しめました。

山門近くにいるタヌキに見送られて、弘源寺を後にしました。

狸の置物

狸の置物

振り返ると、塀越しに真っ赤なモミジが見えました。

塀越しに見る紅葉

塀越しに見る紅葉

このモミジは、虎嘯の庭から見えたあの真っ赤なモミジです。

間近で見ると、さらに赤色が鮮やかに感じましたよ。

なお、弘源寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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