卯年の初詣は、ウサギと関係がある神社を訪れたいですね。
ウサギと関係がある神社がどこにあるのかわからないという方は、京都市左京区の岡崎神社と宇治市の宇治神社に初詣に行くと良いでしょう。
どちらも、境内にウサギがいるので、卯年の始まりにお参りする神社としてぴったりです。
岡崎神社
最初に岡崎神社を紹介します。
岡崎神社は、市バス停「岡崎神社前」で下車してすぐの場所にあります。
京阪電車だと、神宮丸太町駅から丸太町通を東に15分から20分ほど歩けば岡崎神社に到着します。
岡崎神社の鳥居をくぐり、参道を北に少し歩くと、一対の狛兎が出迎えてくれます。
ピョンと跳ねそうなかわいらしい姿で参拝者を待っていますよ。
境内の北側にある石段を上ると本殿があります。
本殿の手前にも、狛兎がいます。
本殿の正面に進むと、縁結び招き兎がいます。
金運招き兎もいますよ。
本殿にお参りをする際は、縁結びと金運のご利益も祈願しておきたいですね。
かつて、岡崎神社がある辺りは、野ウサギの生息地でした。
ウサギは多産であるため、当社は、安産や子授けのご利益で有名です。
境内の手水舎には、黒光りした厄除子授兎がおり、水をかけて祈願すると子授けのご利益を授かれると伝えられています。
治承2年(1178年)に中宮の御座の奉幣を賜ったことから、長く安産の神さまとして崇敬されており、今も手水舎には、多くの子授けや安産を祈願する絵馬が奉納されています。
本殿の前には、小さなウサギの大群もいますし、他の場所にもウサギがいますから、初詣の際は、どれだけウサギがいるかを探すのも楽しいですね。
なお、岡崎神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。
宇治神社
京都府宇治市の宇治神社も、ウサギが有名です。
JRの宇治駅から東に徒歩約15分、京阪電車の宇治駅から南東に徒歩約10分で、宇治神社の鳥居の前に到着します。
JRの宇治駅から向かう場合は、宇治川に架かる朝霧橋を渡りたいですね。
朱色の朝霧橋を渡っていると、平安時代の雅な雰囲気を感じることができますよ。
宇治は、かつては莵道(うじ)と表記し、現在も莵道(とどう)という地名が宇治に残っています。
莵という漢字が入っていることから、この地がウサギと関係があったことがうかがえます。
鳥居の前にあるクスノキは、兎楽(うらく)の樹と呼ばれています。
宇治神社の祭神の莵道稚郎子(うじのわきのいらつこ)が、河内の国から来られる際にウサギが先導し、振り返りながらお連れした場所が、ここ宇治神社です。
そのウサギたちが、今も楽しく集い戯れる宇治神社を象徴するのが、この兎楽の樹なのだとか。
兎楽の樹の近くの手水舎には、口から水を流すウサギがいますよ。
本殿に祀られている莵道稚郎子は、幼い頃より聡明で、王仁(わに)博士から儒教の思想を学び、学問の道を極めた我が国最初の文教の始祖であり、今でも、学業や受験合格の神さまとして崇敬されています。
また、本殿の前には、莵道稚郎子を当地に導いたとされる「みかえり兎」も祀られており、人々の人生を道徳の正しい道へと導く神さまのお使いと伝わっています。
お参りの際は、正面のみかえり兎も、しっかりと拝んでおきましょう。
宇治神社に参拝した後は、近くの宇治上神社にも足を運んでおきましょう。
世界遺産に登録されている宇治上神社は、宇治神社とともに宇治離宮明神と呼ばれていました。
両社が分離したのは、明治19年(1886年)のことです。
宇治上神社と宇治神社は関係のある神社ですから、一緒にお参りしておきたいですね。
なお、宇治神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。
卯年の初詣は、どこに行こうかと迷っている方は、ぜひ、岡崎神社か宇治神社に参拝してください。
どちらにもお参りしておけば、卯年は良い年になりそうですね。
また、大国主命(おおくにぬしのみこと)は、因幡の白兎と関係があるので、卯年の正月には、大国主命を祀る神社に初詣に行くのもおすすめです。
例えば、東山区の八坂神社の境内には、大国主社があり、その鳥居の前には、大国主命と因幡の白兎がいます。
同じく東山区の清水寺にある地主神社(じしゅじんじゃ)も、大国主命を祀っており、因幡の白兎の像が入り口にあります。
ただし、地主神社は、2022年8月から3年間の社殿修復工事に入っているので、2023年に初詣に訪れることはできませんので注意してください。