7月下旬に京都市左京区の檀王法林寺でサルスベリを見た後、東に5分ほど歩き要法寺(ようぼうじ)に参拝しました。
要法寺と言えば、初夏にカモが雛を生むことで知られていますね。
要法寺は、普段から参拝者が少なく、旅行や観光で訪れる人の姿を見かけることも滅多にありません。
特に夏は、京都に旅行に来る人が減るので、要法寺もほとんど無人です。
無人の境内を歩く
要法寺は、地下鉄の三条京阪駅、もしくは京阪電車の三条駅から東に5分ほど歩いた場所に建っています。
要法寺の西門の前に到着。
西門をくぐって境内へ。
いつ見ても、広々とした境内であります。
地下鉄の三条京阪駅界隈は、祇園や先斗町などの繁華街があり、多くの人で賑わっています。
でも、三条通の北側の要法寺周辺は、大きな寺院が建ち並び、昔ながらの景観を今に残しています。
まずは、境内の中央に建つ本堂にお参りをしましょう。
本堂の前の清涼池は、水面が緑色になっていました。
初夏には、カモの親子が泳ぎ、カメも甲羅干ししていたのですが、今は何もいません。
要法寺は日蓮宗のお寺で、日尊が建てた上行院とその弟子の日大が建てた住本寺が合併してできたお寺です。
両寺は、天文法華の乱(1536年)の難を避けるため堺に逃げ、乱が治まった後、再び京都に戻ります。
そして、綾小路堀川に要法寺として再建されました。
その後は、豊臣秀吉によって二条寺町に移されましたが、宝永の大火(1708年)で焼失した後、現在地に再び建立されました。
境内には、松が目立ちますが、木々はそれほど多くなく、大きな建物が目立ちます。
夏空の下で見る鐘楼。
境内の東側に建つのは庫裡(くり)です。
庫裡の前には、大きな鬼瓦が置かれています。
この鬼瓦は、本堂大塔の東端に据えられていたものです。
明和8年(1777年)に作られたことを示す銘があるとのこと。
広々とした境内に誰もいません。
三春滝桜は、すっかり緑色になり、まさに夏真っ盛りであります。
庫裡の近くに植えられている松は、枝を横に長く伸ばしていました。
このまま伸び続ければ、善峯寺の遊龍の松のようになるでしょうか。
本堂の裏側にやってきました。
この辺りは、普段来ないので新鮮に感じます。
境内から見える民家が、昭和の雰囲気を残していましたよ。
夏の要法寺は、人がほとんどいませんでした。
観光で訪れる人が少ないお寺ですが、とても広々としているので、三条大橋近くを訪れたときには立ち寄って欲しいですね。
この後は、大蓮寺にハスを見に行きます。
なお、要法寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。