2月3日に京都市伏見区の伏見稲荷大社に節分祭を見に行った際、千本取りを歩いて、根上りの松も見に行ってきました。
伏見稲荷大社の境内は広く、見るものがたくさんあります。
根上りの松も、伏見稲荷大社に参拝した時は見ておきたいのですが、ちょっとわかりにくい場所にあるので気づかない人も多いと思います。
今回の記事では、その根上りの松を紹介します。
千本鳥居の脇にある根上りの松
伏見稲荷大社の最寄り駅は、JRの稲荷駅または京阪電車の伏見稲荷駅です。
JR稲荷駅を出ると、目の前に伏見稲荷大社の第一鳥居が現れます。
伏見稲荷駅からだと東に徒歩約5分です。
第一鳥居の近くでは、サザンカが赤色の花をたくさん咲かせていました。
サザンカの奥には、稲をくわえたキツネがいます。
伏見稲荷大社のキツネは口に4種類の物をくわえているので、参拝時は探してみてください。
中には、何もくわえていないキツネもいますよ。
参道を東に進み、楼門をくぐると、外拝殿(げはいでん)と本殿が建っています。
本殿の後ろに石段があるので、そこを上り南に向かうと、千本鳥居の入り口があります。
千本鳥居の入り口では、新たに大きな鳥居が建設中でした。
2020年3月中旬に完成予定とのこと。
どのような姿になるのか気になります。
千本鳥居をくぐっていくと、奥社奉拝所があります。
ここには、おもかる石があるので願い事が叶うかどうか占っておきましょう。
奥社奉拝所からさらに千本鳥居をくぐっていくと、少し開けた場所に出ます。
そこの左手に朱色の玉垣に囲まれた神域が現れます。
神域には、屋根が付いた建物が建っており、その中に大きな松の切株が根を下ろしています。
これが、根上りの松です。
近くの説明書によると、この松は一方の根が地表に持ち上がっている形状から、往古より根上りの松と呼ばれ不思議なご神徳があると伝えられてきたそうです。
商売をする人、特に証券会社や株に関係する人々から、値(根)が上がるのを待つ(松)と言われ、縁起が良い松として篤い信仰を得ているのだとか。
コレクターの方も、所持しているアイテムの価値が上がるように祈願しておくと良さそうですね。
また、素朴な庶民の信仰として、持ちあがった松の根が、人々がひざまずいてお祈りする姿に似ていることから、「膝松さん」とも呼ばれ、松の根元をくぐったり、木の肌を撫で身体の痛むところを撫でると、腰や膝の痛みが治るとも言い伝えられています。
足腰の祈願と言えば、上京区の護王神社も有名ですね。
根上りの松と護王神社の両方に祈願しておけば、さらなるご利益を得られるかもしれませんよ。
根上りの松の神域には、鳥居や石も置かれていました。
鳥居には、五六八大神と書かれていますが、五六八は「いろは」と読むのでしょうか。
神域の炭には、根上り松神域整備工事奉納者の石碑が置かれています。
日付を見ると、昭和61年(1986年)10月と記されていたので、現在の整った神域となったのは、そんなに昔ではないようです。
私が、神域にいる間、10人ほどの観光客の方がいました。
松の間をくぐっている人もいましたよ。
帰りも、千本鳥居を歩きます。
そして、楼門の近くに戻ってきました。
楼門から参道を眺めると、普段よりも人が少な目です。
新型コロナウィルスの影響で、海外からお越しの旅行者が少なくなっているようです。
とは言え、伏見稲荷大社は人気の観光スポットなので、他の神社よりも人が多かったです。
伏見稲荷大社に参拝した時は、ぜひ、根上りの松も見に行ってください。
なお、伏見稲荷大社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。