8月下旬に京都市上京区の廬山寺(ろざんじ)に参拝した後、少し北に建つ清浄華院(しょうじょうけいん)にも参拝しました。
清浄華院は、浄土宗四ヵ本山に数えられる浄土宗のお寺です。
清浄華院には、年に数回お参りしますね。
夏の終わりの境内の風景
清浄華院には、地下鉄今出川駅から南東に10分ほど歩くと到着します。
京阪電車の出町柳駅からは、南西に徒歩約10分です。
清浄華院の総門の前にやって来ました。
総門をくぐると、左側に泣不動尊を祀る不動堂が建っているので、中に入ってお参りをしましょう。
不動堂内には、大きなお不動さまがいらっしゃいますよ。
この日は、雲の合間から時折青空が見える天気でした。
そのため、境内は、少し薄暗く感じました。
参道の南側には手水舎があります。
手水鉢に流れる水が透き通るようにきれいでしたよ。
参道をまっすぐ進んだ先に建つ大方丈の近くには、年季の入った石仏が大きな石の上に坐っていらっしゃいます。
その石仏の近くでは、ヤブランが紫色の花をたくさん咲かせていましたよ。
ヤブランの花を見ると、夏が終わりに近づいているのを感じます。
大殿前の法然上人御骨塔
大方丈の北には、大殿が建っています。
中には、浄土宗の開祖法然上人の御影(みえい)が祀られていることから御影堂とも呼ばれています。
大殿の前には、以前から五輪塔が置かれていたのですが、どういうものかよくわかりませんでした。
でも、最近になって、石柱が手前に設置されたことから、この五輪塔が「法然上人御骨塔」だということを知りました。
石柱には、「令和元年五月一日」と刻まれているので、令和に改元された当日に設置されたようです。
石柱の後ろには、法然上人御骨塔の説明が刻まれていたので読んでみることに。
平成30年(2018年)、この石塔の中から、元禄2年(1689年)に清浄華院の45世雲龍上人が、「浄華院開山元祖法然源空上人御骨」を納めたと記した木札と御骨、陶製仏像、銅製容器などが発見されました。
清浄華院には、法然上人の舎利と御廟が別に伝来しており、この石塔の由緒は長く忘れられていたとのこと。
関係者一同再発見を喜び、報恩のために石塔を再整備し、結縁交名を募って内容器を新造したということです。
上の写真の石柱は、事業成就を記念して建立した碑なのだとか。
歴史の長いお寺になると、忘れられてしまったものが再発見されるということがあるんですね。
大殿の近くに植えられているカエデは、上の方が赤く色づき始めていました。
夏が過ぎれば、このカエデも、徐々に赤色の葉が目立ち始めていくことでしょう。
清浄華院にお参りをした後は、京都御苑にサルスベリを見に行きました。
なお、清浄華院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。