雨宝院で満開になった歓喜桜と観音桜・2019年

4月中旬に京都市上京区の千本釈迦堂の桜を見た後、東に15分ほど歩き、雨宝院(うほういん)に参拝しました。

雨宝院には、遅咲きの桜が植えられており、毎年、4月中旬に見ごろを迎えます。

今回、雨宝院に参拝したのは、その遅咲きの桜を見ることが目的です。

歓喜桜と観音桜が見ごろ

雨宝院は、市バス停「今出川浄福寺」から北に5分ほど歩いた辺りに建っています。

西側の山門の前に到着しました。

山門

山門

雨宝院の境内は、それほど広くありません。

普段は、参拝者が少ないので、境内が込み合うことはないのですが、桜が咲いている時期は人が多くなり、すれ違うのも気を使うくらいです。

山門をくぐり、境内の東側に祀られている大聖歓喜天にお参りです。

雨宝院は、西陣に大聖歓喜天を祀るお寺なので、西陣聖天(にしじんしょうてん)とも呼ばれています。

境内には、桜が数本植えられています。

その中でも、雨宝院は歓喜桜が有名です。

歓喜桜

歓喜桜

薄紅色の八重の花が下を向いて咲いています。

観音堂の前では、観音桜も満開になっていました。

観音桜

観音桜

雨宝院の歓喜桜も観音桜も、仁和寺の御室桜と同じ有明という品種です。

歓喜桜は、大聖歓喜天から名付けたものなのでしょうね。

観音桜は、観音堂の前に植えられているから、その名が付いたのでしょうか。

八重紅枝垂れ桜は、花が散り始めていましたが、まだ見ごろを保っていました。

八重紅枝垂れ桜と鳥居

八重紅枝垂れ桜と鳥居

雨宝院の桜は、どれも背が高く、見上げるように観賞しなければなりません。

そのため、足元できれいに咲くシャクナゲは、あまり注目されませんね。

シャクナゲ

シャクナゲ

こちらは、五色八重散り椿です。

五色八重散り椿

五色八重散り椿

1本の木に様々な色の花を咲かせる珍しい椿です。

花弁がひらひらと散るのも特徴的ですよ。

ちなみに五色八重散り椿は、北野天満宮の近くに建つ地蔵院が有名ですね。

観音堂の前では、お茶席も用意されています。

招き猫が、参拝者をお茶席に招いていましたよ。

お茶席

お茶席

境内の南西には、緑色の花を咲かせる御衣黄桜(ぎょいこうさくら)も植えられており、私が参拝した時は、まだ咲き始めの状態でした。

御衣黄桜

御衣黄桜

御衣黄は、4月下旬まで楽しめる遅咲きの桜で、満開になると緑色から薄紅色に変わりますよ。

提灯の奥は、満開の桜でいっぱいです。

提灯と桜

提灯と桜

観音桜と歓喜桜が、重なるように咲くと、境内はとても華やかになります。

南側の山門近くに植えられている松月(しょうげつ)は、ちょうど咲き始めたばかりのようでした。

咲き始めの松月桜

咲き始めの松月桜

観音桜や歓喜桜が散り始める頃に満開となっていそうです。

雨宝院では、ソメイヨシノが終わりを迎えた頃から、遅咲きの桜が見ごろに入ります。

ソメイヨシノが満開の時期にお花見をできなかった方は、雨宝院の観音桜や歓喜桜を見に参拝すると良いですね。

なお、雨宝院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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