3月下旬に醍醐寺の桜を見た後、北西に15分ほど歩いて勧修寺(かじゅうじ)に参拝しました。
勧修寺は、京都市山科区に建つ門跡寺院(もんぜきじいん)で、春の桜が美しいお寺です。
でも、勧修寺を知っている人はあまり多くないため、桜シーズンでも観光客や旅行者の方は少な目です。
宸殿と書院を拝観
勧修寺の最寄り駅は、地下鉄小野駅です。
駅からは、西に徒歩約5分ですね。
勧修寺の参道の桜は見ごろ。
この参道を歩くだけでも、十分にお花見を楽しめますよ。
山門をくぐり、庭園の入り口にある受付へ。
庭園の拝観料は400円です。
でも、2018年春は、勧修寺がJR東海の「そうだ京都、行こう。」のキャンペーン寺院となっており、宸殿(しんでん)や書院内部の特別公開が行われていることから、拝観料は600円です。
特別公開期間は、3月24日から4月15日まで。
庭園の入り口近くに建つ宸殿。
門跡寺院は、歴代の住職を皇室関係者が勤めてきた格式の高いお寺のことです。
そして、宸殿は門跡寺院特有の建物です。
勧修寺の宸殿は、元禄10年(1697年)に明正天皇の旧殿を下賜されたものと伝わっています。
宸殿に入り、廊下を歩いて書院にやってきました。
書院内には、上段の間と次の間があります。
次の間の襖絵は、土佐光起の筆による近江八景図です。
多くの寺院では建物内部の写真撮影は禁止されているのですが、勧修寺では写真撮影が許可されていましたよ。
なお、上段の間の襖絵は、土佐光起の子の光成が描いた龍田川紅葉図です。
書院の次は本堂に向かい、お参りです。
本堂には、醍醐天皇の等身像と伝えられる千手観世音菩薩像が本尊として祀られていますよ。
観音堂と満開の桜
本堂から庭園に出ます。
勧修寺の庭園は、約2万平方メートルの広さがあります。
広々とした芝生の奥に氷室池(ひむろのいけ)が配された池泉庭園は、お寺によくある日本庭園とは趣が少し異なっていますね。
芝生に植えられた陽光桜とソメイヨシノが満開です。
勧修寺の庭園には、観音堂が建っており、その周囲に多くのソメイヨシノが植えられています。
おすすめの撮影場所は、氷室池越しに観音堂と桜が一緒に見えるこの場所です。
ソメイヨシノが満開ですよ。
JR東海のキャンペーン寺院となったため、今年は人が多いですね。
無人の写真を撮影するのは厳しそうです。
観音堂と桜を一緒に見れる場所は、午後になると逆光になります。
なので、できることなら午前中に拝観したいですね。
ちなみに私が訪れたのは午後でした。
以前にも、「午前中がおすすめ」と書いていたような気がしますが、すっかり忘れて午後に参拝してしまいましたよ。
氷室池の周囲を散策できますが、「大いに危険」と書かれた注意書があるので、ためらってしまいます。
それほど危険ではないのですが、池に落ちる人がいるのかもしれませんね。
足元にはくれぐれも注意してください。
氷室池の奥までやってきました。
ここからだと、満開の桜が観音堂を包み込んでいるような風景を見れますよ。
氷室池を1周して観音堂近くに戻ってきました。
観音堂の後ろには、弘法大師像が立っています。
弘法大師の周りも桜でいっぱい。
今度は芝生に立って、観音堂と桜を眺めます。
見事な桜風景ですね。
勧修寺の庭園は、周囲を山で囲まれているので、近代的な建物が視界に入って来ないのも良いところです。
満開のソメイヨシノの間から観音堂を見上げます。
青空を背景に見ると、桜がよりきれいに見えます。
陽光桜と氷室池。
この景色を見ると、人が少なそうに思えますが、実際には芝生のあちこちに多くの人がいますよ。
書院の近くから庭園全体を眺めます。
このまま、いつまでも眺めていたい桜風景ですね。
勧修寺の桜は、3月下旬ですでに満開となっていました。
この様子だと、4月に入ったら、すぐに散り始めそうですね。
なお、勧修寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。