京都の桜の名所の中でも、品種が多いことで有名なのが京都市北区の平野神社です。
早咲きの桜から遅咲きの桜まで、3月下旬から4月末までの期間、様々な桜を楽しむことができます。
なので、約1ヶ月の間の都合が良い日に平野神社にお花見に行けば良いのですが、近くの桜の名所も一緒に訪れるなら、4月上旬を選んだ方が良いでしょう。
その頃だと、近くの千本釈迦堂と立本寺(りゅうほんじ)も桜が見ごろを迎えていますからね。
平野神社
平野神社は、市バス停「衣笠校前」からすぐの場所に建っています。
ただ、京都駅から市バスに乗ると結構時間がかかるので、JRで円町駅まで行き、そこから北に15分ほど歩いた方が早く平野神社に着きます。
平野神社のお花見シーズンの到来を告げるように開花するのが、神門の前にある立派な枝垂れ桜の魁(さきがけ)です。
開花時期は3月28日頃です。
魁が満開になった頃にソメイヨシノも見ごろを迎えだします。
また、その頃には白色の一重の花を咲かせる寝覚桜(ねざめざくら)も開花します。
最も華やかな時期に平野神社に桜を見に行くなら、4月上旬がおすすめです。
もしも、4月上旬に平野神社を訪れることができなくても、4月末まで桜は咲いているので、遅めのお花見も可能です。
なお、春の桜苑の入場料は500円です。
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千本釈迦堂
平野神社の桜を観賞した後は、東に10分ほど歩いて千本釈迦堂に向かいましょう。
千本釈迦堂にも、平野神社の魁と同じころに開花する枝垂れ桜があります。
この枝垂れ桜は、内助の功で知られる阿亀(おかめ)さんの名にちなみ、阿亀桜と呼ばれています。
阿亀桜は、樹形がとても美しく、枝が地面に着くまで垂れ下がっているのが特徴的です。
4月上旬は、この阿亀桜がひときわ目立っているため、境内の他の桜が霞んでしまいますね。
千本釈迦堂も、遅咲きの御衣黄(ぎょいこう)、鬱金(うこん)、普賢象桜(ふげんぞうざくら)、関山桜(かんざんざくら)が咲くので、4月下旬まで桜を楽しめます。
御衣黄は緑色、鬱金は黄色の花を咲かせ、時間の経過とともに徐々に白っぽくなっていきますよ。
なお、千本釈迦堂は、境内に入るだけなら無料ですが、本堂と第二霊宝殿の拝観には600円が必要です。
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立本寺
次は、千本釈迦堂から南に10分ほど歩き立本寺に行きます。
立本寺は、それほど有名なお寺ではないので、遠くから観光で訪れる人はそれほど多くありません。
でも、桜の時期になると、境内は満開のソメイヨシノと枝垂れ桜で埋め尽くされることから、大勢の地元の方たちがお花見に訪れます。
4月上旬は、どこを見ても満開のソメイヨシノがいっぱいです。
地元の方たちは比較的多いですが、まだ、お花見で訪れる人は少なめなので穴場と言えるでしょう。
平野神社、千本釈迦堂、立本寺の3ヶ所を廻るのに要する時間は2時間程度ですね。
平野神社は、桜がたくさんあるので、1時間くらいはお花見に時間を使うでしょうが、千本釈迦堂と立本寺は15分から30分ほどあれば桜を見終わります。
京都駅の往復の移動時間を入れても3時間ほどですね。
また、お食事できるお店も比較的多いので、昼食できるお店を探すのにそれほど苦労はしないでしょう。
お昼休みを入れても、4時間あれば上記3ヶ所の桜を観賞できるはずです。