1月上旬に京都府宇治市の宇治神社に参拝した後、北に少し歩き、宇治上神社を訪れました。
宇治上神社は、世界遺産に登録されている神社です。
宇治市に観光で訪れた際は、宇治上神社には必ず立ち寄りたいですね。
国宝の拝殿と本殿
宇治上神社には、京阪電車の宇治駅から南東に約5分歩くと到着します。
JR宇治駅からだと、東に徒歩約10分です。
宇治上神社の鳥居の前にやって来ました。
鳥居のわきには、「世界文化遺産 宇治上神社」と刻まれた立派な石碑が置かれています。
鳥居をくぐり参道を少し歩くと、小さな橋があり、その奥に正門が建っています。
正門をくぐった正面に建つのは拝殿です。
当社の拝殿は、鎌倉時代初期に建立されたもので、現存する拝殿では最古のものになります。
神社でよく見る拝殿は、真四角の建物の四隅に柱が立ち、その上に屋根が乗っかっていますが、宇治上神社の拝殿は寝殿造の様式を取り入れた立派な外観となっています。
檜皮葺の屋根も落ち着きがあります。
ちなみに宇治上神社の拝殿は国宝に指定されています。
授与所の前には、今年の干支のウサギの土鈴(どれい)がありました。
拝殿の前には、願い人形(ひとがた)もあります。
願い人形には、名前と願い事を1つだけ書いて封筒に入れ授与所まで持っていきます。
授与料は500円です。
拝殿の後ろに回ります。
石段の上に建っているのが本殿です。
宇治上神社の本殿は、正面の屋根が長く伸びた流造の内殿3社を覆屋(おおいや)で隠した形になっています。
上の写真に写っているのは覆屋で、隙間から中を覗くと、内殿が3つあるのが確認できますよ。
内殿には、以下の3柱の神さまが祀られています。
- 右=莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)
- 中=応神天皇
- 左=仁徳天皇
莵道稚郎子の父が応神天皇、兄が仁徳天皇です。
本殿の建立年代は1060年代で、我が国最古の神社本殿として国宝に指定されています。
かつて、当地には応神天皇の離宮の桐原日桁宮(きりはらひけたのみや)があり、莵道稚郎子の宮居でもあったと伝えられています。
以前は、宇治神社とともに宇治離宮明神と呼ばれ、宇治上神社は離宮上社(りきゅうかみしゃ)、宇治神社は離宮下社(りきゅうしもしゃ)と称していました。
現在のように2つに分かれたのは、明治維新になってからです。
本殿の右側には、神石が置かれています。
神石の右隣に摂社の春日社、さらにその右隣にいくつか末社が並んでいます。
下の写真に写っているのは、末社の住吉社と香椎社(かしいしゃ)です。
どちらも屋根にコケが生え、歴史ある神社らしい姿となっていました。
住吉社の祭神は、上筒男命(うわづつのおのみこと)と底筒男命(そこづつのおのみこと)です。
香椎社の祭神は、神功皇后(じんぐうこうごう)と武内宿禰(たけうちのすくね)です。
再び拝殿の前に戻って来ました。
拝殿の前には、清め砂があります。
この清め砂は、毎年9月1日に氏子によって奉納されます。
ここまで紹介してきた写真には人が写っていないので、参拝者が少ないように思われたかもしれませんが、実は、多くの人で境内が賑わっていました。
授与所付近は参拝者がいっぱい。
ツアーで訪れた方々もいて、境内は、正月らしい活気がありましたよ。
この後は、興聖寺に参拝します。
なお、宇治上神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。